ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の酒の話(19)

2022-11-13 19:31:38 | 水戸

可盃(べくはい 十銭屋 泉町2-3-16)
 可盃は、底が平らでなくて立たなかったり、底に穴があいていて指で押さえていなければならないといった変わり盃です。漢文で、たとえば「可飲」と書いて、「のむべし」と読みますが、「可(べし)」は「飲」などの字と、書き方と読み方が逆になりますので、盃がひっくりかえるということにかけて盃に付いた名前のようです。天狗(鼻の分だけ大 鼻のために置けません)、ひょっとこ(中 口に穴があいています)、おかめ(小 これは普通の盃です)の3種類の盃と、おかめ、ひょっとこ、てんぐ、うたと書かれたコマが付属した遊び酒器が十銭屋にありました。ほかの形の可盃もありました。

 

鏡開き(吉田神社 宮内町3193-2)
 秋季例大祭(10月14日)で、二斗樽の鏡開きが行われていました。祭の開始には欠かせない行事のようです。鏡開きは、鏡に似た丸い蓋をあけるという意味のようですが、「開き」というのは、「割り」という言葉を嫌ったからだそうです。

 

いばらき地酒バー水戸(水戸駅自由通路 宮町1-1-1)
 ビン詰酒の販売はもちろんしていますが、30銘柄くらいが有料で試飲できるというコーナーがあります。自由に選べる3種類の酒(利き猪口形ぐい呑み入り)におつまみがついて、1000円でした。店に入って右側には、椅子に掛けて飲めるスペースもあります。

 

篆刻展(てんこくてん 偕楽園公園センター 見川1-1251)
 游刻会の篆刻展が偕楽園公園センターで開催されていました。篆刻は、主に中国古代の篆書という書体で文字を刻んだ印だそうです。中に、「酔如愚(酔うて愚なるが如し)」という杜甫(とほ)の詩にあるという語句が捺された作品がありました。「何もかも忘れて酒に酔う」という意味で、橋本裕の作だそうです。

 

スイフヨウ(水戸中央病院 六反田町1136-1)
 フヨウの園芸品種だそうです。一日花で、朝は白で、次第に桃色になっていき、夕方には紅色に変化するそうです。色の変化を、酒に酔う様子に見立てて、酔芙蓉と名付けたようです。10月27日に撮った写真ですが、酒では微酔くらいの色具合でしょうか。

水戸の酒の話(18)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする