時空人 goo blog「脳トレ宇宙論ー人類の見果てぬ夢」

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脳トレ(brain-training)と宇宙論

2020-03-05 14:20:14 | 脳トレ宇宙論

脳トレ宇宙論 第2話

脳トレ(brain-training)と宇宙論

                    

 パスカルは「人間は考える葦である」と述べ、「今日われわれがもっとも必要としているものは物事を根本から考え直し、直接物事にぶつかって、借り物でなく、自分の頭で考える態度と、物事の実態を鋭く見抜き、本質的なものと、そうでないものとを見分ける能力である」と述べた。

 現代は、科学技術、工学分野以外でも、私たちの生活や社会問題の対処には、常にしっかりした数学や科学の知識を要求するようになっており、社会人の必習科目でもある。デジタル化した世界、コンピュータ時代、AI(人工知能)応用利用、データの大量化、多様化、精密化について問題を抽象化し、問題の本質を分類し、探究する力、複雑な問題を解ける能力は必須である。単なる情報は知識とは言えない。大切なのは情報の根拠、論理的繋がり、知識の構造化である。孤立した知識はあまり役に立たない。

 ものごとを論理的に自分で考える力を鍛え、知能を磨く手段として、ここでは宇宙論的思考を学ぶことを勧めたい。宇宙論の題材こそ脳トレとして適している。宇宙の普遍的な言葉と言われる数学と物理の言葉で表現し、的確に捉える能力を学習し、身に着けることが必要である。学ぶことによって可能性が高まり見える世界が広がる。宇宙を題材として現代デジタル世界の必須項目、数学リテラシー、論理能力のアップは必修である。

   アテナイの学堂

 科学者の業績 膨大な文献、資料を見ることによって、先人の色々な考え方や解釈を追体験、参考として脳トレをする。時間概念、空間概念、重力と空間の歪みなどの新しい概念の創造、発想の転換、思考の多様性、複数の解釈、などを再学習して脳を活性化することが望ましい。

 さて科学と科学技術の発展は、好むと好まざるとに拘わらず、我々はそれを積極的に吸収し利用するか、あるいは無知のまま留まるかの二者択一に迫られることになる。

 現代は科学や機械文明の進展や成果によって、皆が上を向いた生活に明け暮れているようある。世界中は刻苦精励の根性や気概が薄らいでいくようであり、人間所在の影が薄くなっている。いわゆる近代化が急速度に進む中で、気がついてみると人間不在の仕組みの中に我々みんなが落ち込んでいるということになりかねない。今の不安はそこにある。近代的に合理化された機械や仕組みの中に埋没してしまった人間をもう一度活性化する脳トレ・頭の体操が必要であろう。

 アンドロメダ銀河[Andromeda Galaxy、M31、NGC 224)

 

 現在でも「宇宙」「ブラックホール」「重力波」など知らなくても生きていける。社会に出て直接これらを使うことは殆どないかも知れない。しかしこれらを知らないで生きるのと、知って生きるのとではその人の活動、ひいては人生が全く違ったものになる。というのは宇宙進化の軌跡及び未来についての人類文明の曙から現代に至るまでの思考過程は、科学を含むあらゆる人間活動分野の複雑困難な問題解決の強力な指標となり参考になり得るものが豊富に存在するからである。

 宇宙とは常識的に想像できる範囲を超えたものであり、宇宙は壮大で常識を超えた視点で思考をする対象である。

                

 事実は小説よりも奇なりと言われるが、現代宇宙論で展開されている理論の多くは想像以上に突飛なものであり、SFよりも奇なりといえるものさえある。かつてブラックホール、重力波といった想像上の産物で眉唾に思われた概念も今や市民権を得たようである。何が正しい概念であり、何が正しくない概念であるなど断言することは出来ない。これは科学万能と言われる現代においても、予期せざる自然現象が存在することがある。このように思い浮かぶアイディアはどんなものでも、いかに珍奇に思えようとも十分掘り下げてみる価値があるといえよう。というのは現代においても今なお、人間の持っている現在の知識を総動員しても限界があるからである。


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