心の模様

心の中の一つ一つを整理して、いつか素敵な部屋にしてみたい。

子どもの世界

2016-12-17 | 願い
彼女はおとなしくて

目立たない子だった



彼女が小6の時

一度だけ私に

打ち明けてくれたことがある



学校に行きたくないって

クラスの子たちは皆

誰かの悪口を言っていて

誰かを笑ってるって



私は嫌われてる子と一緒にいるって

私もその子が嫌いだけど

一緒にいる子がいないからって

ぼっちよりはましだからって



子どもの世界は大変だ



彼女は地味で真面目だから

子どもたちからしたら

きっと面白みに欠けたのだろう



あれから2年が経って

中学生の彼女に久しぶりに会った



彼女ははじけるような笑顔で

大きな声で話す子になっていた



学校に行くのが

楽しくてしょうがないって



誰かの悪口を言って

こそこそ笑えるようになったら

皆と仲良くなれたって



下向いて暗い顔してた彼女が

前向いて大笑いできるようになるには

かなりの努力が必要だったんじゃないかと

想像せずにはいられない



子どもの世界は大変だ



次会った時には

どうか人を傷つけずに



仲良くなれる友達を

見つけていてほしいと

願いながら



彼女に手を振った