Max Rod Craft Blog

Max Satohの工作に関するブログ

投網 投げ方考

2016年01月13日 | 投網

館山の枯れた芝生の上で、米式投網を投げてみた。 (投げていたので写真は無し)

約1時間投げ続けたが、きれいに丸く開いたのは2回だけ。  

そして考えた・・・なぜ投網は開くのか・・・どんな投げ方があるのか・・・等々

どうやらこんな感じらしい・・・

・投げた塊が丸く開くにはぶら下げた重りに遠心力をつければ良い。

・投げた塊が岩綱の後縁部を引っ張ってしまって後縁部が開かず、直線になる。  

・結果、半開き、三日月形になる。

和式で肘や肩に網の一部を乗せるのは、この岩綱の後縁部が遅れて出て全体を丸くするため、なのかな・・・と

問題は投げる前縁部ではなく、後縁部の処置に有るようだ。

 

そこで・・・投げ方を調べてみた。  いろいろあるね~・・・

(以下右利きの人を前提に書いています。 左利きの人は逆に変換してください)

和式投網の投げ方: 

・三つ手取り (土佐流)

大網でも小さい網でも同じ投げ方で投げられる合理的な投げ方。 投げる方向に対して左90度を向いて半身に立ちます。

網を腰よりチョイ下くらい(投げる距離によって膝高くらいの時もある)で左手に持ち、岩の重なりをよく捌き、手前3分の1くらいを右手で掴み左腕の下を通して左肘に引っ掛ける(ややこしいね)。  自分の前にある岩綱の後縁部を右手に持ち、残りの網の3分の1を右手て握る。  残り3分の1の網はそのまま左手に残します。

両手で網をぶら下げ、体を左側後方にひねり、振り子の反動をつけて右の方に投げる。 網に遠心力が働くように回しながら前方に投げる。

ここを参照 高知県投網連盟 豪快な土佐流の大網の投げ方です。

ここを参照 一般的な土佐流の投げ方。

 

・二手取り

網を2つに分け、岩綱後縁部を両手の中・薬・小指の三本でそれぞれ握ります。  網は親指と、人差し指で握ります。

右半身に構え、体を左にひねり網を後ろに回します。 次に体を右にひねり、反動で網に遠心力をつけ右前方に投げます。  岩綱は網が飛んで行ってから放します。  米式でもこれと全く同じ投げ方があります。

ここを参照 最初土佐流ですが、最後の方で2手取り(藤原流)を見せてます。

 

・細川流 (肥後流、薩摩流)

大きな網を豪快に投げる投げ方だが、準備に時間を要するのが難。  手取りが七面倒くさい。

網を腰の高さくらいに左手で持つ。 岩の重なりをよく捌き、体の前に網を持つ。  体の前の適量の網を右手で左肘に掛ける。  体の前にある岩綱の後縁部を右手の小指に引っ掛け、右手の指全部を使って、指と指の間に網のヒダヒダが入るるようにして残りの網全部を握る。  右手と左手を合わせるようにして体の前に腕で三角形を作る。  (拝むような感じ) 

右手にある岩綱の後縁部が前にくるように右手をくるっと回し、その後岩が一直線になるように左の足の側面を使ってそろえる。 少しだけ岩を上下させるとうまくそろう。

網を投げる前は、体は投げる方向とは180度反対側を向いている。 
左足をやや前に出し、腕の三角形を左前方に振り出す。  戻ってくる振り子を体の左後方に勢いよく持っていく(網の動きは前後か斜め後ろ)。  もどってくる振り子の重力を利用して、遠心力をつけ、体の横を回す(網の動きは斜め下45度くらい)。  この際、右足を後方に引き(回れ右をするように)、腰を入れ、さらに遠心力で網を体の左側で回す(網の動きは水平に近く)。  

体を反転させ、投げる方向に向き、網を投げ開く。  適当なタイミングで小指が網から離れるように・・・

さらに・・・力まずに、ちょうどTaylermadeのドライバーで打つようにヘッドを回転させるようにするとあまり力は入れずとも網は開く。  遠くに飛ばすにはそれなりの力が必要でしょうが・・・

ここを参照 細川流江戸投網保存会の練習風景

ここを参照 細川流の投げ方

 

・・・ と、まあ和式の投げ方では、左肘に網を乗せるのが基本のようなんだわ。

しかし、以前海で投げてみたとき、濡れた網を肘や肩に乗せるのはチョット・・・と思ったこともある。  

 

服が濡れるやんけ~

ボタンや、引っかかる服を着ては投げられない

 

そこで、米式投網の投げ方を調べてみた。

肘に掛けるオプションとして、岩綱の後縁部を、歯で噛む、というものまである。

が、米人は、体が網で濡れるのも、歯で噛むのも避けたいと思っているようなのだな・・・その点は合理的で同意なんだが・・・

それに・・・投げた後、すぐ次に投げる態勢に入れるようにするには、できるだけ手取りの簡単な方法が必要なんだと思うね。  実際に投げてみると・・・

 

米式Cast Netの投げ方

事前に岩やBrail Lineをよく捌くのは共通。

 ・米式投網で土佐流?

肘じゃなくて肩に乗せてますが、基本は同じです。

ここを参照 土佐流かな?

ここからが米式の特徴的な投げ方で、非常にシンプルだと思います。

・片手投げ小さい網

右手に手綱を丸め、ホーンのすぐ下を手綱の上に置いて握る。 腰の位置くらいまで網を輪にして右手に持つ。 

網の左側横から岩綱(Brail Lineの接続部)をつまみあげ、右手の親指で抑え持つ(岩綱の前縁部が上に来るように)。  左手で、開いた岩綱の後縁部を持つ。

闘牛士がマントで牛をけしかけるような恰好で立つ。  右手を伸ばして体を右後方にひねり、体を左にねじりもどすと同時に、右手で網に遠心力をつけ、前方に回すように投げる。  この際左手は、適度なタイミングで網に左回転を与えるように左から右に回しながら放す。

大きなロープの輪を前方に投げるような感じだね。ここを参照

 

・片手投げ大きい網 (どちらかと言うと、細川流の原理に近いのかな?)

右手に手綱を丸め、ホーンの下を手綱の上に置いて握る。 腰の位置くらいまで網を丸めて輪にして右手に持つ。  

網の左側横から岩綱を捌きながら左手で網の半分くらいを掴む。 掴む位置は岩綱から上20㎝位のところ。  掴んだ網を右手に乗せる。  ぶら下がっている網と逆方向に岩の塊が来るように持つ。

左手で体の前に来ている岩綱の後縁部を持つ。

体を右後方にひねり、腕を伸ばしたまま網に遠心力を付けるように回し、前方に回し投げる。

遠心力で網を開き、後縁部は左手で網に左回転がかかるように右方向に回しながら放す。

ここを参照

・二手投げ

和式の三つ手取りと似ているが、肘にはかけない。

片手投げ大きな網の方法と同様だが、網の半分を左手に持ったまま両手で投げる。 右手で投げる時は網に回転がかかるようにして投げる。 左手は左前方に投げる。

ここを参照  ちなみに、外人がこの動画で使っているのは袋のついた和式の投網です。

ここを参照 米式の別の二手投げです。 藤原流の手取りと似ていますね。

米式投網Cast Netは、こういう投げ方を前提に作られており、網は全くフラットに丸くなるように作られている点が特徴かな・・・ 

結論:

結局は、投げる岩の塊で網を開き、残りの部分(後縁部)をどうするか・・・という点で、肘に掛けたり、肩に掛けたり、歯で噛んだり、後縁部を握って時間差をつけたり、しているんだ。

 

目標!  どの投げ方でも投げられるように、 ガンバロ~!!

 

目の前で群れているソーダ鰹には三つ手取りか、二手投げで、目の前で丸く開かにゃならん。

岸近くのナブラを見つけたら片手投げで素早くなげにゃ~ならん。

遠くのナブラには細川流か、二手投げか、片手投げで遠投・・・

な~んて・・・できればいいね~

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 工作はじめ 2016 2450円の... | トップ | 横綱審議委員会は検証を! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

投網」カテゴリの最新記事