Max Rod Craft Blog

Max Satohの工作に関するブログ

Comming back, Super Radiation Antena, MV style! スーパーラド再び、MVスタイルで!

2022年11月25日 | アマチュア無線
スーパーラド、全容がほぼ理解できたと思われるのでご紹介する。

結論からご紹介すると、こんなアンテナです。

私の自作アンテナ、調整済みのスーパーラド・MVタイプ・ディスク付きのnanoVNAの画像(左)をご覧ください。 容姿は写真(右)です。 室内窓際に置いた状態で、7MHz 50W出力にて北海道から九州、韓国までカバーできています。

R=50Ω、X=0Ω、に調整済みで、VSWR=1.1以下の帯域幅が1MHzあります。
VNA画面のVSWRグラフの縦軸の1目盛は0.1です!!
7MHzのCW、SSBの交信が室内設置で、VSWR<1.1 以下でチューナー無しに行えます。 40m波長のアンテナの大きさが、たったの1mです。
写真の状態は、アンテナ本体は周波数7.500Mhzにて共振しています。 少しだけメインコイルを巻き足せば、VSWR最低点(共振周波数)は左に移動し、完璧な状態となるでしょう。 でも、この調整で十分です。
アパマンハムのベランダ設置で十分に機能します。 自作も簡単です。

  

スーパーラド、MV(マイクロバート)、4段純伝送線路トランスの効果は次の5種類のアンテナの結線図を見ると理解できます。  
結線図上で右クリック「新しいタブで画像を開く」にすると大きくして見られます。



結線図の説明:
① スーパーラドアンテナ
リンクコイルによるインピーダンスマッチングがオリジナルのスーパーラドの構造です。 リンクコイルによる並列共振回路で共振した信号をメインコイルに相互誘導で導き、メインコイルは磁束を生成しシリンダ上に渦電流を発生させます。 この際、リンクコイルとメインコイルは1次コイル、2次コイルのトランスとしても働くので、電圧電流を増加させる効果があります。 渦電流となったRF電流はシリンダ上を流れ、シリンダから水平偏波の電磁波を放出します。 この磁束をシリンダではなく、ディスクで受けるタイプのものがディスク式のスーパーラドということになります。
並列共振の状態をnanoVNAで表示させると左端の画像のようになります。
共振周波数とVSWR最低点は一致していません。 これを一致させるようにインピーダンス整合を行うと一致するようになります。 
スーパーラドが世に紹介された頃にはnanoVNAという便利なアナライザが無く、ディップメーターや周波数系、信号強度計、SWR計、といった個別のツールが必要でしたが、現代ではnanoVNAが一つあれば簡単にアンテナ調整ができるようになりました。
2010年代のスーパーラド製作記事には、このような背景での記述が多いため、現代のアンテナ自作ファンにとっては分かりずらい点が多いのです。 
また、スーパーラドは調整が難しい、という誤った理解もこの頃の調整記事が多い所為だと思います。 nanoVNAが一つあれば簡単に調整できます。
このアンテナは水平偏波の電磁波をシリンダから輻射・受信します。
VSWR1.2以下の帯域幅は他と比べ150kHz程度とやや狭いです。

②4段純伝送線路トランスによるインピーダンス整合のスーパーラド
①のリンクコイルを取り外して、メインコイル下端を4段純伝送線路トランスに繋ぐと、この状態を得られます。 共振回路は直列共振となります。 メインコイルを流れるRF電流は自己誘導により磁束を発生させます。 磁束はシリンダ上に渦電流を発生させ、これによりシリンダから水平偏波の電磁波を輻射・受信します。 nanoVNA画像は2番目の画像のようになります。 
直列共振では、R=50Ω、X=0Ωとなる点でVSWRが1.0となります。 その点が共振周波数となります。
VSWR1.2以下の帯域幅は200Khzと広めになります。

③MVマイクロバートアンテナ
このアンテナは、一定長の給電ケーブルをカウンターポイズとして働かせる1/4波長の垂直モノポールアンテナです。 作り方は、別項MVアンテナの製作記事に詳しく書いてあります。
アンテナ部の構造としては、コア直径、シリンダ長さ、コイル長、等は違いますが、②のスーパーラドと同じ構造です。 メインコイルは長い(この例では1m)シリンダにショートしており、シリンダと接するように配置します。
このアンテナは垂直に立てて使う場合は、垂直偏波となります。
nanoVNAでの波形画像は2番目の写真のようになります。
VSWR最低点が共振周波数となります。 R=50Ω、X=0Ω、となる点です。
帯域幅は150KHzとやや狭いです。

④4段純伝送線路トランス式MVマイクロバート
③のMVのカウンターポイズ(同軸ケーブル)をカットし、4段純伝送線路トランスに繋いだMVです。 4段純伝送線路トランスは6mの同軸ケーブル、CMC、1mの同軸ケーブルの順に無線機に繋ぎます。
MVとの違いは、4段純伝送線路トランスにより、VSWR1.2の帯域幅が1Mhz近くまで広がることです。 3番目のnanoVNAの写真です。
偏波は垂直偏波です。 メインコイルには自己誘導による磁束が生成されシリンダ上に渦電流を発生させると考えられます(妄想かも)。 あるいは、メインコイルに短絡したシリンダ上にワイヤ系のアンテナと同じように、電圧・電流による電磁波輻射の原理が作用していると思われます。

⑤ディスク付きMVスタイルスーパーラドw/4段純伝送線路トランス
④のMVスタイルスーパーラドのシリンダ上にディスクを配したアンテナです。 なんとVSWR1.1以下の帯域幅が1MHzにまで調整が出来ました(写真4右端)。 これで室内から50W出力で北海道から九州までCWでもSSBでもチューナー無しで、RS=55~59でQSOできています。
このアンテナでは、(妄想として)垂直偏波と水平偏波の電磁波を送受信できると期待しています。
直列共振、自己誘導による磁束生成、渦電流、RF電流による電磁波輻射と働きます。

カウンターポイズ効果について:
②から⑤のアンテナ型式では、4段純伝送線路トランスとメインコイルをショートさせなくても、端子を一定距離離していても無線機はショートさせたと同じくらいの強度で受信しています。 垂直接地の1/4波長モノポールアンテナでは、同軸ケーブルのアース線(網線)は開放されたままになっており、アンテナ部のコンデンサ(この場合はシリンダ)との間で容量結合が起こっていると考えられます。 直列共振アンテナの特徴で、不平衡アンテナとして分類されます。
同軸輻射とアース線は混同されがちですが、MVは同軸ケーブルはカウンターポイズとして大地とのアースの補助を行いますが、実際の電磁波輻射はシリンダー部とされています。 同軸輻射はコモンモード電流が制御されずに同軸ケーブルに流れ込むために発生します。 バランや純伝送線路トランス、RFチョーク(パッチンコア)、CMC、等はコモンモード電流を阻止できます。

スーパーラドがこの世にあらわれた頃、スーパーラドは同軸輻射であると頑なに主張する者が居て、その風聞が伝わり誤解されたまま現在に至っている面があります。 スーパーラド愛好者の中にもMVは同軸輻射だと信じている人がいるくらいですから仕方がない面もありますが。 同軸輻射と同軸のアース効果とは全く別の働きなのではないのでしょうか?   
アースはアース電流を無線機にお返しするための伝送線路ですよね。
アースがきちんと設計されないと、大地を介して無線機に予期せぬ電流が返ってくると理解しています。 解放されたアース線(網線)は正規に無線機にアース電流をお返しする働きをするものだと理解しています。

ご参考までに、1/4波長垂直接地(不平衡)モノポールアンテナの概念:

スーパーラドは作り方も簡単なので、以後順次作り方・調整の仕方を1つ1つお知らせすることといたします。 昔カンテナというアンテナでGPアンテナを作るYoutubeがありましたが、そんな感じで作れるものだと思います。

40m波長のアンテナがたった40㎝、とか、1mとかで、なおかつ室内やベランダに設置できる、なんて、夢のアンテナですよね。 ただ、40m長、20m長の1波長、半波長の本格的ダイポールには及びません、ハイ。
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CW モールス語を理解するためには

2022年11月25日 | アマチュア無線
モールス通信、特に受信の上達には様々な段階があるのだと思う。
モールスも言語の一種なので、言語を覚えるのと同じ経緯をたどる必要がある。

こどもが言葉を覚える段階とモールスを覚える段階は同じだと思う。 例えば・・・

赤ん坊のころ: ”あ~”、だとか、”う~”、だとかの音声を体で覚える。
ついで幼児期以降:ひらがな、カタカナ、漢字、などを頭で覚える。
小学校以降:話ことばや書きことばを頭で覚えていき語彙を増やしていく。
その間:話ことばは耳で聞いて、耳で覚えていく。 この際、音=意味の対応が自然に頭に入っていく。

モールスでは: ”・ー”は”A"、だとか、”ー・・・”は”B”、だとかを頭で覚える。
次に:CW語を頭で覚える。 GM、OM、RST、599、QSB、QRM、QRA、QSO、等々
更に:文章を頭で覚える。 ラバースタンプ、CW語を自分で並べて覚える。
自分で打電して頭と耳と目で覚える。

次の段階がなかなか難しいんだが、結局は聞いて覚えるしかない。
幼児期以後の言葉も、何度も何度も聞いたりしゃべったりすることを繰り返し、単語、語彙、意味を体で覚えていく。

モールスでも、何度も通信を聞いて、その中によく出てくるCW語、GM、GA、DR OM、UR RST 599、73、TU、QSO、QRL、等々、何回も何回も聞いて、CW音声=意味 の関係を体得していくことしかないように思う。

それまでの間、デコーダーの表示を見つつ、耳を鍛えるのは良い方法だ。 それを繰り返すことで、CW音声=意味、の対応を自然に体得していくのが、実践的で、実際に通信をしながら訓練を進められる。 聞くのが不得手で実践を躊躇する段階では、是非デコーダーを使って実際に通信を繰り返すことが上達の秘訣だと思う。 そこに飛び込むには、多少の勇気がいるが、1~2度やってみると自信がついてきます。

こんな時には:
デコーダーが途中でうまく働かなくなった:
ノイズが入ったり、混信や、相手の打鍵スピードが大きく変わったりするとデコーダーは働きません。 焦ります。
そういう時は、メモリー機能があるなら、言い訳の電文を記録しておき、さっさと打電して退去します。 メモリー機能が無いなら自分で言い訳を打電して退去します。 平気で退去できるようになれば、すごい上達です。

例: HR QSB QSB QRT QRT  CL 73 VA TU E E

目でも頭でもなく、音声=意味が自然に理解できるようになれば、もうデコーダーは卒業ということになります。 ぐわんばりませう。
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スーパーラドのコックリさん

2022年11月10日 | アマチュア無線
スーパーラドアンテナは水平偏波とされているのだが、電波というのは電離層反射を繰り返すうちに偏波面が変わり、受信者に届くときには垂直偏波になっている、ということがあり得るそうだ。

この対応策として、アンテナのエレメント(放射器)を斜めにすればどちらの偏波でも受信できる、と或るOMさんから聞いたのです。 V型ダイポール、逆Vダイポール、デルタループ、AWX(All wave X)、ループアンテナ、などいくつかのアンテナではエレメントが斜めになっているのはこのためではなかろ~か。

そこで、わが7MHz用スーパーラドも斜めにすれば両偏波対応が出来るのではないか、ということで工作したのが、これ、”コックリさん”です。
コックリさん、竿先に付けた場合のバランスがちと心配だが・・・

仕組みはこんな風になっている;

VP20に板を挟むための溝を切り、片側の溝を深めにして垂直30度くらいでストップするようにする。 板の中央にΦ6㎜穴をあけ、VP20側面から貫いて心棒を入れ回転可能にする。

コックリするには押せば良いのです。 これで約30度傾きます。 もとに戻すのも簡単、垂直にするには溝に何かを挟めば垂直に固定できます。

30度の傾きというのは、このシリンダー式のスーパーラドは、シリンダーの周囲から斜め60度上方向に電波を発射すると言われているため。 30度傾けて送信したばあい、送信電波は水平30度方向(コックリ側)と上方向(反対側)となり、遠距離との交信や指向性も出るのではないか、と期待している。 また、側面からの偏波は垂直成分も期待できる。

実際に室内でコックリさせてみたところ、床面あるいはアルミポール等の容量を拾ってSWRが変化してしまいました。 ポールをPVCにして高く上げればこの現象の程度は少なくなると思います。 が、SWRはラジエーターに付いている容量冠で再調整できるので問題はないでしょう。

偏波と指向性の効果については何度もQSOを重ねて統計的に確かめる必要があるでしょう。
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CQ出し 笑い話

2022年11月07日 | アマチュア無線
アンテナを製作するたびに受信テスト、送信テストをするんだが・・・
受信の方はすぐOKになる。 だって勝手に聞こえてくるから。

で、SSBで送信のテストをしてみよう・・・と、録音してあるメモリーチャネル1を選ぶ。 ヘッドホンからは、恥ずかしながら、自分の鼻声でCQを出す声が聞こえる。 これで飛んでいるとかなり長い間信じていた・・・が応答は一つもない。 おきゃしいにゃ~・・・と思っていたのです。

ところがCQを出しているコールに応えるべくPTTを押してコールすると簡単に繋がるのです。 繋がるのだからえっか、とこれまではCQコールは自分では出さなかったのです。

今日、詳細マニュアルを読んでいて、見つかったのです。 録音したメモリーチャネルを押すだけでは、録音を確認するだけで送信しない、事になっていたのでした。 送信するには、メモリーチャネル番号を押す前に、PBというボタンを押してからメモリーチャネル番号を押す、と書いてあったのです。 わ。

送信ランプが赤く光るのを見れば送信しているか否かはすぐ分るのにね~・・・
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7MHz MV マイクロバートアンテナのスーパーラド化?

2022年11月06日 | アマチュア無線
以前製作したMV(マイクロバート)モノポール アンテナ 7Mhz用。 使ったことはあったのだが、そのころは無線機のSWR計を全く気にせずに使っていた。 CW用の無線機QCX+にはSWR計が付いておらず、事前にnanoVNAでSWR<3.0であればいいだろうという理解のまま、そのまま使っていた。 それでCWでQSOが出来ていた。 nanoVNAでは7.000~7.200MHzまではSWR=1.17だったから。

ところがその後購入したFT-891Mに繋いで送信しようとすると、無線機のSWR計は3以上を示すのである。 ラジエーターを縮めたり延ばしたりして、いろいろMVを弄ってみるが、この状況が変わらない。 あきらめようか迷った末、傍にあった7MHz用スーパーラドに接続している4段純伝送線路トランスのアンテナ端子にMVを繋いでみたのである。 
緑色の線がワニ口クリップ

MVのコイルとカウンターポイズ(同軸ケーブル)の接続をカットし、コイルの端に4段トランスのアンテナ端子をワニ口クリップで繋いでみた。 トランスのアース端子は開放のままにしている。 トランスは6mの同軸ケーブル、CMCを介してFT-891Mに接続している。

するとどうでしょう、無線機のSWR計は1.5以下を示すではないかっか。 それも、7.000から7.200まで1.5以下の帯域幅は200kHzもある。

さっそくMVラドで、SSB 7.159MHzでCQを出していた長野市の局を呼んでみると、59/58でQSOが成立した。 窓際に立てかけたMVラドで室内から10Wで長野まで58で飛んだのだ。 ワーイ。
この状態でQSO。

この4段純伝送線路トランス、働き方がまだ良く理解はできていないのだが、繋ぐと無線機のSWRが下がる玉手箱のように思えるのである。
無線機側から見たインピーダンスを50Ωに見せてしまうブラックボックス的な存在。 平衡・不平衡のバランの役割もしているように思える。 同相電流もカットしてくれるのでRFチョークの役割もしている。

どうやらアンテナのアース回路が悪さをしているような気もする。 このトランスはそのあたりをうまく調整・変換してくれているような・・・

魔法の玉手箱、4段純伝送線路トランス
Amazonで1個¥70位・40個入りで買ったパッチンコア(穴径φ9㎜)4つに、Lanケーブルのツイスト線をバイファイラーで6回巻きしたものを4段に連結したもの(自作)です。

詳しくは「トロイダルコア活用百科」の”純伝送線路トランス”、”バラン”の項を参照されたし。

更に、このMVラド、ラドとしての電磁放射をしているのかテストしてみた。
傍に置いた蛍光灯(15W)が点灯すれば、電磁波を出していることが証明される。 最初5Wで送信してみたが点灯せず。 蛍光灯が15Wだから。
20Wに上げて送信してみると点灯した。

MVラドの点灯テスト:
送信前送信中

ラドの点灯テスト:
暗いね明るいね

MVラドもラド的に働いていると考えていいのではないかいな。

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ハンディーマイクにPTTロックを付けた その2

2022年10月28日 | アマチュア無線

ハンディー機のおにぎりマイクにPTTロックスイッチを取り付けたことは前の記事に詳しく書きました。

調子に乗ってFT-891M用のハンディーマイクにも同じPTTロックスイッチを取り付けました。

これです; 押すとロックされ、再度押すとロックが外れます。

FT-891Mに繋いで交信しました。 問題なし。

おなじみのOMさんがCQコールを出していたので室内アンテナからお呼びしたところ繋がりました。 8回目のQSO成立です。

アンテナは窓際に斜めに置いたスーパーラドアンテナ7MHz用です。 室内から10Wで46のRSレポートを頂きました。 室内なので、こんなもんでしょう。

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スピーカーマイクにPTTロックを付けた

2022年10月21日 | アマチュア無線

江戸川土手での徘徊QSOをしていると、”貴方の信号は通話中にプツッ、プツッと途切れますよ、アンテナの給電部が緩んでるんじゃ~ないですか?”、とアドバイスを受けることが多くなった。

3mの釣竿の先にAWX/RFアンテナを付けてあげているので、風で釣竿が揺れる所為ではないか?、といつも答えていた。

ところがある日、ハンディーマイクのPTTボタンを抑えている自分の親指が緩んでPTTボタンを抑えなおしている自分がいた。話が長くなり、PTTを長く抑えていると、親指も気を抜くのか、だれてくるのか、PTTの抑えがゆるくなったり、また、はっと気づいて強く抑えたりして、ガリガリ、ブツブツ、といった音が混じってしまうのだろう。 厄介なことに、このガリガリ、ブツブツという音は、送信側の自分には全く聞こえないのだわ。

う~む、どうしたものか、と考えてみた・・・ 

・PTTロック付きのスタンドマイクを買うか?
・VOX(音声をいれると自動的にPTTが入る機構)スピーカーマイクセットを買うか?
・自分でPTTをロックする機構を作るか?

金もないので、自分でPTTロックを作ることを選択。 以前、QCX+の電源スイッチの取り付けを失敗した時に、20個で¥300位で中国の通販で買ったオルターネート式のプッシュスイッチが、どっさり残っていた。 1個しか使わないんだが・・・もったいないなあ~と心に残っていた。 今はAmazonでも売ってる。

これだ; 2回路3接点On-Off用、6本の足は外側に広げた状態。 ボディのサイズは7㎜x7㎜。

このスイッチは、タクトスイッチとは違い、押すとロックされて接点が導通、再度押すとロックが外れ接点が非導通になる、オルターネイトタイプ。 PTTロックのためのスイッチとしては打ってつけである。 また、これに取り付けられるキャップもAmazonで20個¥500くらいで売っていたので買った。 中側の穴が2㎜x3㎜となっており、スイッチに取り付けてみるとピッタリと固定された。 

早速スピーカーマイクを分解; 裏蓋を外しただけです(^^);

PTTボタンを押すと、レバーが中にあるタクトスイッチを押し、上の丸印の2つの接点が導通することでマイクラインに電流が流れて送信が可能になる仕組みだ。 試しに短い電線で2つの接点繋ぐと無線機の送信LEDランプが赤くともる。

このタクトスイッチに代わりオルターネートスイッチで2つの接点を閉じれば、スイッチが入っている間中送信ができる、ということになる。 回路が簡単だから、PTTボタンに並列にPTTロックの回路を入れることにした。 PTTボタン(短時間通話用)とPTTロック(長話用)の2系統が使える。

早速工作開始;

マイクの上部に7㎜x7㎜の穴を空ける。 木工用スペードドリルΦ7㎜で丸い傷を付け、カッターで削って7㎜角の四角穴とした。 ダイアモンド鑢(やすり)も使った。

2つの接点とオルターネートスイッチの接点を配線した。 配線はLanケーブル(フラット)から取り出したツイスト細線。 

四角い穴の下には裏蓋のねじ止め用のプラスチックの柱がある。 スイッチの足を両側に広げてはめ込むと、スイッチを押した時のストッパーになるので好都合。 両側に広げた足自体は、スイッチが引っこ抜けないように逆向きのストッパーとして働くという、ぴったんこのソリューションとなった。 多少動くが、接着もネジ止めも必要な~し。 動かないようにするには何か薄いクッションを柱との間に挟めば良い。

裏蓋を閉めると、こうなる; かっこい~、あつらえたみたい。

分解したネジ類を締めて元に戻して完成。 簡単じゃ~ん!

短時間の送信にはPTTボタンで、長時間の送信にはPTTロックスイッチを押してしゃべれば良い。 ただし、PTTロックスイッチを入れたまま忘れると送信しっぱなしとなる。 が、交信中はお相手がいるので忘れることはなく、最後の交信後には無線機の電源を切るので、実用上の問題にはならないと思われる。 問題は、押したまま無線機の電源を入れる時だけだ。 最初は自分が喋るから気が付くでしょ。 問題ないと思う。

マイク本体にも送信中に点灯するLEDランプを付けたら、もっと分かりやすくなるんじゃないか、と考え、1KΩを繋いだLEDを直列、並列と、いろんな形で繋いでみたんだな。 単純に接点間にLEDを入れた場合(LED回路で直列導通状態)、LEDは点灯するがPTTを押すと、PTTとLEDは並列導通状態となり、無線機のLEDは点灯するが、マイクのLEDが消える。 恐らく、追加のLED回路を並列に入れると、既存のマイク回路に電圧・電流値を取られ、並列したLEDが点灯しなくなるのだろう。 面倒だから、マイクにLEDをつけるのは止めた。 ちなみに、接点間をテスタで計測すると、3.2V、0.9mAであった。 

テスト; 

PTTボタンを押すと;無線機の送信中のLEDランプが点灯。 離すと消える。
親指がみえるでしょっ! PTTボタン(短時間通話)の方を押しています。

PTTロックスイッチを押すと、送信中LEDランプが点灯する。 キャップが沈んでいるの分かりますよね(^^)。

PTTロックスイッチを再度押すと、送信中LEDランプは消える。 キャップが飛び出してるでしょっ!

一応念のために、2つのハンディー機で送受信テストを実施した。

PTTボタンを離す時、PTTロックボタンを切るときにザッ、ジャッ、という切断音(テールノイズという)が出るのは・・・仕方がないか・・・

Kenwoodのハンディー機の出すテールノイズは短く小さくYaesu側で聞こえる。 Yaesuのハンディー機のテールノイズは大きめにKenwood側で聞こえる。 ノイズ処理回路に多分違いがあるように思える。

チャタリング(接点を繋いだり切り離したりする時に電流が流れ始めたり切れ終わるまでの時間)はタクトスイッチ(PTTボタン)の方が、ロックスイッチ(PTTロック)よりも短い。 これはテールノイズの時間の長さに関係する。

QCX+の電源スイッチに同じものを使っているが、やはりスイッチを入れる時には、ガリッという音がイヤホンから聞こえる。

この送受信テストでテールノイズを聞いたんだが、この音が通話中にお相手に聞こえていたんだと思うと、ゾッと(ザっと)するね。(^^; だが、今回の工作で、こちらの送信が中途で途切れるということは無くなる筈だ。

テールノイズに文句を言う人がいたら、”それは Standby Beep(or Pee) だと思ってください”、と言うことにしよう。 

スタンバイビープ(またはスタンバイピー)というのは、あのアポロ13号とNasaが交信していた時、通信の終わりに、”ピー”っという音が入っていたでしょ? あれです。 ”交信終了、そちらから送信どうぞ”、という意味になります。 ワシの場合は、”ザッ”、”ジャッ”、です。

かくして、PTTロック付きハンディースピーカーマイクの完成です! 

早速江戸川土手に徘徊QSOに行こうっと! 

また楽しみが増えたワイ。

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お久しぶり! QSLカード

2022年08月30日 | アマチュア無線

昨日、JARLから3度目のQSLカードの転送を受け取った。 

QSL日付は、概ね、去年の10月前後である・・・実に10か月も前の交信・・・ワシがCWをシャカリキに始めたころだった。

ターボハムログに受領マークを入れようとすると・・・あら不思議、ハムログに交信記録の無いカードが2枚あった。

QSLカードが来たのにハムログに記録がない・・・な~んでか???  記憶に無い・・・

だが、交信もしていないのにQSLカードをくれるなんて奇特な方は居ないはずだ。

恐らくだが・・・例えば・・・

・こちらからCQを出したが途中でQSOが途切れて未成立だと思ってログしなかったもの

・コールしてみたがうまく聞き取りが出来なくて、途中で放棄したもの

・フェージングが酷くてとても交信できたと思わなかったもの

・単にログするのを忘れたのか・・・

、等が考えられる。

遅ればせながら、頂いたQSLカードの内容をハムログに入力して当方からもカードをお送りできるようにした。 だが、一定数ログが溜まるまでは印刷発送はしないのとJARLでの再配送に時間がかかるので、お相手に届くのはこれまた半年以上先になることは必定だ。

ハムログのh_QSLならその日のうちにカード交換が終わるんだけどね~・・・

今後は、お相手のコールサインが取れたものはすべてログすることにしようね。

でも、QSLカードをこちらからは送ったけど、返信のない記録って、全体の半分くらいあるのよね。 なんやこれ?

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スーパーファミコン

2022年08月03日 | アマチュア無線

ファミコンの次は、スーパーファミコン(SFC、スーファミとも言う)を修理する。 

こちらにはStreet Fighterという面白いゲームがあるので、ワシとしても是非直したい訳さ。 昔、ワシの子供たち3人が入れ替わり立ち代わり遊んでいたゲームで、いつも子供たちに勝った試しがなかった。 今般は、その子、つまり、ワシの孫なので、孫には勝てるだろうとタカをくくっている。

Youtubeに多くのSFC(スーパーファミコン)修理動画があるので手順だとか必要部品だとか、情報は十分で助かります。 秋月に注文した電解コンデンサー各種が届きました。 締めて¥1000位。

その他に必要なものは、TVとの接続に使うステレオAVケーブルというもの。 スーファミの後ろ側に横に平たいジャックがあり、それに接続して3色端子をTVのAV入力に繋いで使う。 ベストクリックという会社が¥599(送料無料)で通販していたので、それを買った。 翌日届いた。 これだ;

おそらくスーファミは電解コンデンサーを取り替えれば治る、という安心感があり、コンデンサーを外して取り付け直せば動くはずだ。

では分解;

きったね~、子供らが小学生だから1980年頃かな、すでに40年以上経過している代物です。 汚れも埃も40年分が堆積しております。

これらを掃除機で吸い取ったり綿棒で擦り落としたり、ティッシュで拭き取ったりしながら、綺麗にしてまいります。

まずは、作業前の写真を撮りましょう。 あとで組み立てるときに分からなくなるから。 実はネジが1個余ってしまいました・・・トホホ ま、え~か。

ポイントは、どのネジが何処にあったのか・・・コンデンサは何(μF)が何処についているのか。 極性はどっち向きか、高さはどうか、とくに電解コンデンサは背が高いのでシールド板と干渉することがあるのでね。

こいつは、1000μFと33μF、極性は、写真下方向がマイナス、という具合に覚えておく。 1000μFの基盤には+ーが印刷されている。 33μFの方も基盤に+ーと書いておくと良い。

ここは、100μFが4つに10μFが2つ、極性の向きは皆同じで下がマイナス。

こいつは2.2μF、下がマイナス。

これは一体何μFなの? 字が小さくて判別できない。 スマホで写真とって拡大すると読めるようになります。 実は100μFでした。

・・・ということで、合計10個の電解コンデンサを付け替えた。

コンデンサを外す時に、2か所ほど基盤の回路が剥がれてしまった。 力を入れた訳ではないのだが強く熱することで表面実装用基盤がはがれやすくなるみたい。 あるいはそこで液漏れが発生していたので剝がれやすいのか。 

そういう場合は回路をじっくり見てどこにつながっているかを判別し、そこにつながる穴を見つけてその穴にコンデンサの足を半田づけして事なきを得た。 プリント基板には回路図が書かれているんだわ。 穴が無い時は回路図の表面を削ってプリント回路を表面に出し、それに半田付けをする、という芸当を行わねばならない。

下記の例では表面実装用基盤がはがれてしまった。  かろうじて基盤の切片が少しだけ残っていたので、そいつに電解コンデンサの足をくっつけた・・・衝撃で剥がれる可能性も・・・だがしょうがないじゃないの!   ↓赤い丸の部分の基盤が剥がれました。 黄色矢印の先端に切片があり、それにコンデンサの足をくっつけました。 黄色矢印の下の緑色のエリア、恐らくこれはGND回路だと思うが、切片も無くなった場合には、この緑色のエリアの表面を一部削ってそこに細い配線を半田付けして、それにコンデンサの足を半田付けする。

組立ててテスト・・・あれっ? 動かない。 画面が出ない・・・

ファミコンの経験から、カセットの接続部に接点復活剤を塗布して汚れや埃を取る・・・と、スイッチをオンオフするとTV画面に何らかの信号が光の筋となって現れる・・・が画像にはなっていない。

カセットを何度も抜き差しして、少し前後に押しながらスイッチを入れると・・・出た! 動画が・・・古いので本体とカセットとの接触が悪くなっているのだ。

コントローラのStartボタンを押すと動画は動き出すのだが、コントローラは2つあるうちの1つが効いていないみたいなのだ。

そこで、2つのコントローラを分解して、ボタン類が接触する回路部分に接点復活剤を塗布して清掃した。 結構な汚れがあり、綿棒が真っ黒になる。 手垢や鼻くそ類が固着しており長年の酷使を思わせる。 接点をすべて綺麗にしてコントローラの清掃を終える。

そしてテストAgain!  動き出した。 コントローラの清掃を実施したら、1発で動画も動き出したって訳。 わ~い。

孫と二人でストリートファイターIIで遊ぶ。 

昇竜拳、波動拳の出し方が分からない・・・今日はこのソフトの取説を読んでおこう。 そして・・・孫に勝つ!

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ファミリーコンピュータ

2022年07月28日 | アマチュア無線

長女がオーストラリアにホームステイするというので、何かあったときの保険にと倅夫婦が並行してオーストラリア旅行に出かけることになった。 結果、残された次女と長男は2週間日本で過ごすことに。

次女は嫁さんの実家で、長男は我が家でその間を過ごす。 倅は長男のために自分たちが子供の頃使っていたファミリーコンピュータと、そのソフトのカセットを置いていった。

ところがそのファミリーコンピューター、かなり古くて動くかどうかも分からない代物。 ・・・で、中古の可動確認済みというのを買って置いていったのである。

ファミリーコンピュータって現代のデジタルTVでは映らない。 昔のアナログTVのインターフェース(黄色、白色、赤色のジャック)がないと使えないのだ。

任天堂スイッチというRFインターフェースもあるのだが、これも手を加えないとRFインターフェースが働かない。

そのために、ファミコンのAV化というケーブルが売られており、それをとりつければ黄色・白色・赤色の3色のアナログTVとのインターフェースが使えるようになるのである。 幸い3色ケーブルの入力端子はうちのTVにもついていた。 それとは別に3色ケーブルをデジタルTVのHDMIに変換する装置も買ってある。 お金のかかること・・・

そのAV化ケーブル、「ファミコンAV化キット 天下人」という仰々しい名前。

それを取り付けた写真がこれ; 4か所半田付けすれば完了。 音声と画像のAVインターフェースが完成する。

一番難しいのは裏ブタを綺麗に閉じること。 配線が綺麗に収まらなかったり、カセットのリリースレバーに引っかかったり、配線が噛んでしまって裏蓋が浮いてしまったり・・・うまいこと隙間に配線を突っ込めば綺麗に裏蓋が閉まる。 問題は↓写真の左上隅のテープの部分の収め方です。

その他、これはワシの一存だが、ファミコンのスイッチを入れた時にLEDランプが点灯するように回路を追加した。 ファミコンってスイッチが入っているのかどうなのか分からないので・・・

その回路がこれ; コントローラ#2用の回路から5V(実際は4.8Vだった)と、GNDの接点を使って、1KΩの抵抗を介してLEDに繋いでいる。 LEDに流れる電流は約2.7mA、これで十分に明るい。 LEDは下写真、右側の太い赤い絶縁チューブの下にΦ3mmの穴を空けて突っ込んである。 ちょうどスイッチの横当たりに当たる。 LEDは+ーを間違えると破裂して壊れますので極性は注意深く。 写真では+ーを間違えないように赤黒線を使ってます。もちろん赤が+黒がーです。

スイッチオンでLEDが点灯する;

天下人の設定完了;

21本あったソフトのカセットのうち5本しか動かなかった。

それで、接点復活材っちうものを倅が買って送ってきたので、これを作動しないカセットの接点に塗布し、綿棒で擦った。

すると、どうだろう・・・最初動かなかったカセットが全部動くようになったのである。 接点復活材の効き目はすごい!   ↓これ! 

ただし、一部に接触不良(ゆるゆる)になっているカセットもあるので、そういうものは軽くどちらかに倒しながらスイッチを入れると動き出すものもあった。

下の写真はテスト風景。

これで孫(長男)も2週間を楽しく過ごせるであろう。

ファミコンの他にスーパーファミコンというのも1セットあるのだ。 こっちの方は、動くかどうか全く不明なので、分解して部品交換、多分電解コンデンサーの変更、が必要になるだろう。 ソフトもどっさりあるので・・・修理用の電解コンデンサを秋月に注文した。

ワシのほうもしばらく修理で遊べそうだワイ。

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