Max Rod Craft Blog

Max Satohの工作に関するブログ

性懲りもなく Cast Net小物の取付

2016年03月12日 | 投網

1か月半も座ったまま網を編んでいたので体調に変調をきたしてしまった。

 右手拇指CM関節炎、左右腕腱鞘炎、両肩関節炎、そして今最後(?)に来ているのは右脇の腰背痛。

せっかく投網ができたのにこれじゃ~投げに行けない・・・トホホ・・・治ったら行くど~、待ってろ魚~・・・

と、まあ皮肉な結果になっとりますが、編んだ網の仕上げの様子をお見せしましょう。

まず、ホーンの工作(言葉については、過去の投網の設計についてを参照してね)

下面になる底に、中央穴、周囲に12個の穴を開けました。  通すBrail Lineは3㎜径なので、穴は7㎜径です。 ゆるゆるに通す必要があります。

側面に旋盤で2mm幅の溝を掘りました。  網を縫いつけるための溝です。
そしてこのPVCキャップには12個の出っ張りがあったので、出っ張りの中央部に3㎜径の小穴を12個開けました。  網縫い付け用の穴です。  

下面

上面

Brail Lineの工作

Brail Lineとは、絞り込みラインと言われます。  米式では、手綱と網を結びつけているのは、このBrail Lineなのです。  Cast Net では、手綱=>Swivel=>Brail Line=>引き寄せライン=>岩=>ネット=>ホーン、という順で接続されているのです。  和式では手綱に網が直接ついています。  

Brail Lineは2m長の3㎜径ポリエステル組みひもが12本です。  網の丈は2m80㎝なので長さが不足します。  Brail Lineの先には2本の1mの10号テグスをV字にして岩に取り付けます。 引き寄せラインと称してますが・・・網を引き揚げる際の、和式投網でいう吊り糸(つりそ)に当たります。

ポリエステルラインを4mにカットしたものを6本作ります。  二つ折りにしてスイベルに通し、ずれないように結びます。

スイベルにBrail Lineを取り付け

ホーンの穴に通して取付のテストをしておきます。  何をテストするのか?  ここは、よじれ、ねじれ、を解消する部分ですから、取付状態でねじれがないことをテストするのです。

取付テスト よじれはないね!

取り付ける前に、ネットを伸ばします。  

外は雨なので今日は熱湯で伸ばせません。  今回は引っ張りながらヘアドライヤーをかけました。  まっ平らな皿型に編んでいるので、手取り部はかなりの太さになります。  片手で握れるようにどうしても糸をまっすぐに伸ばしておく必要を感じました。

テンションをかけながらドライヤーで伸ばしてます

伸びるときれいに編めてるのが分かりますね~

次は、ホーンの取付けです。

10号テグスで、網をホーンに縫い付けていきます。  網だしは36目なので、1穴につき3目づつ拾って、ミシンのようにテグスで縫っていきます。  側面に彫ってある溝にテグスが埋まります。  フライフィッシングのランディングネットを枠に取り付ける要領と同じです。

ホーン外側に縫い付けたネット

Brail Lineの取付け

テストしておいたようにBrail Lineをホーンの穴に通します。

ホーンにラインを通します。 よじれはないね~

 

引き寄せラインの取付け

Brail Lineの先にV字型に取り付ける糸のことです。  

引き寄せラインは、網を引き寄せる時に魚が袋の方に移動するように岩(おもり)が海底を引きずるようにするための紐です。  等間隔に取り付けることで裾回りにある岩が均等に波打って中央に寄ってきます。 魚は逃げようとして引き寄せラインの奥に入り込み、袋の中を右往左往するうちに取り込まれてしまうのです。

10号テグスを2mづつカットして1組とします。  全部で12組作ります。  岩は24か所を引っ張って手繰り寄せます。

半折りにして折り目を輪に結びます。  Brail Lineの端にも小さな輪を作り、テグスの輪をくぐらせて本結びにします。

ホーンを動かないように固定し、一番上に来るBrail Lineを網の直線部に合わせます。  この位相が大事です。  一つ決めれば、他は自然に決まります。

網の円周は19.7mありますので、これを24等分します。  1区画は82㎝となります。

Brail Line延長部から、左右に41㎝(82㎝の半分)のところをマークし、そこに最初の引き寄せラインを結び付けます。

その後は、82㎝開けて次の引き寄せラインを82㎝間隔で取り付けます。  24区画の1つおきに12組の引き寄せラインが取り付きます。  こうすることで、開いた網の岩(おもり)が均等に波打って引き寄せられることになります。  引き上げる時には、82㎝幅の三角網で魚を囲っていくような感じになります。

網の直線部と平行にBrail Lineを合わせる

引き寄せラインは写真に映らないので割愛。

 

ホーンストッパの取付け

この網は丈が2.8mあり、手繰り寄せるとホーンが下がり、Brail Lineに取り付けた岩(おもり)がホーンの穴に引っかかって止まると、その先に2.8m近くの網が袋状にぶら下がることになります。  網を引き上げている間、ネットは袋として魚を溜める役割をします。

2.8mの袋はちと長すぎる気がするので、せいぜい1mだろう、と思い、ホーンにストッパをつけることにしました。  つまり、ホーンは1mしか下がらないようにするのです。  長さの調節はストッパの長さを変えれば簡単にできます。  また、万が一、Brail Lineと岩の接続が切れた場合、手綱と網を結びつけているのは、このストッパになります。

そのために用意したのが、ホーン中央の穴です。  ここに6㎜径のポリエステルロープを通し瘤にして止めます。  片方の端は、手綱上を誘導で動くようにして取り付けます。   ワシの発明です。 エッヘン。 

ホーンストッパ

・・・で、完成です。

完成だ~、腰痛だ~

 

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