Max Rod Craft Blog

Max Satohの工作に関するブログ

バンドソー TBS-80 波目(Wavy Cut) が消えた!

2020年05月02日 | バンドソー、サーキュラーソー

セリガイドのストッパベアリングの中央にブレードが当たるように修正。 (下の写真黄色の丸印の部分)

ベアリングの止めネジのナットが長すぎたのをカット。

ついでに、上のベアリングガイドの縦長を少し短くしてストッパとの距離を縮めた。

その写真が・・・これっ!!

まっすぐにまっすぐに

そして、ついに、テストカットをする日を迎えました。(ためるね~・・・)

まず、空転・・・うむ、バンドソー特有の音・・・ごぉ~~ん・・・

最初は、30㎜角のハードメープル

前に中央部だけWavy Cutのでた、あの材・・・年輪を縦にして正目の横切り

きれいっ!   前の切り口

どうです?・・・前のものと比較してくださいな。 中央部のナミ目模様は無いでしょ?

次に、同じ横切りだが、今度は年輪を横向きにしてカット、板目の横切りです。 これもAcceptableですね。

板目の横切り

軟材、SPF 1x1の縦挽き

切り口、Acceptable

上から見た図。 波打ってないでしょ?

次・・・6㎜厚の桧材の縦引き

問題ないね。Proxxonの丸鋸の切り口に近い

同、上から見たカット線・・・波打たないね

桧板の横切り

全く問題なし。 とってもきれいな切り口。

切り口は、このまま仕上げでよさそう

・・・

・・・ ・・・ ・・・ 完成だあ~。

見事! Wavy Cut を克服いたしました。

やったこと:

1. ブレードを0.4㎜から0.5㎜の厚みに変更(非メーカー品)
2.      セリガイドをベアリング式に変更
3.    ブレードの張りを強めに
4. ブレードの回転を速めに
5. ブレードの目立て(予定)

ただ・・・ハードメープルをカットしたとき・・・すごい音が出たの・・・ブレードがベアリングに当たっている音だと思う。 それだけベアリングの負担が大きいということだろうね。 時折チェックしないと・・・

明日から綾竹台の工作が続けられます。

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リョービ バンドソーTBS-80 セリガイドをベアリングに変更

2020年05月01日 | バンドソー、サーキュラーソー

リョービのバンドソーTBS-80、ブレードを変更したら大分よくはなったのだが、下の写真のように、真ん中だけWavy Cut(切り口が波打つ現象)が現れる。

中央部だけがWavy Cut

最初と最後は角材をゆっくりと押しているからきれいな切り口になっているんだと思う。 中央あたりは、最初の切れ味が良かったので、少し強めに押しているんだと思う。 そして最後はCut Off を慎重にしたんだと。

とすると、強く押すと波打つってことになるよね。

このバンドーの元々のセリガイドはメタルブロックで両側から挟むタイプのもので、奥行きのストッパーはベアリングの側面が当たるようになっている。 が、下側のベアリングは、木粉が詰まって回転していないし、ブレードを取り替えたら、ブレードの垂直が少し(1mm弱)右にズレたので、角材を押すとブレードがベアリングの端の方からヒョイと肩透かしを食らうんじゃないか、と想像するわけだ。

それによってブレードの奥側が左右にぶれる、結果、刃の側も左右にぶれる。 理屈で考えると、そんな理由が考えられる。

そこでベアリングを使ったセリガイドを作ることにしたんだ。

まずは、24㎜x24㎜x12㎜の真鍮角材、これから2つのベアリングガイドを作る。

一気に穴あけとM5のタップ

そうしてこんな形のセリガイドが完成した。 工夫した点は、ベアリング中央のM4のキャップボルトを緩めれば左右に2㎜づつずらせるように、4㎜穴を楕円形に成形したことと、キャップボルトを締め付けるナットが空転しないでボルトだけ回せばよいようにしてこと。

できた

・・・で、バンドソーに取り付けてみた。

あんにゃ

どうやらストッパーとなるベアリングの中央にブレードが来ていない・・・

また、下側のセリガイド・・・ナットが長すぎて天板に当たる・・・明日修正しよっと・・・

このセリガイド、ベアリングが水平になってないように見えるでしょ?  わざとそうしてるの。  回転させるとベアリングの位相が変わってちょうどよくブレードに当たらず触らず、微妙な調整ができることを発見しました。

2つのベアリングを1㎜くらいの間隔をあけて固定し、装着して回転させると、微妙な調整、ブレードとの隙間を「紙一枚」に調整できます。 平時はベアリングに触らず、「紙一枚」のブレが発生するとベアリングがそれを止める・・・

明日の最終調整に期待しよう。

コメント (2)
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バンドソー ブレード変更でWavy Cutが消えた

2020年04月23日 | バンドソー、サーキュラーソー

リョービのバンドソー、前回報告したような、木の切り口に満足できず、あるところからブレードを買ってみた。

仕様は以下のように多少異なっていたが・・・目立て法は両者ともRakers Set(左・右・中央の刃)

・TBS-80 オリジナル ブレード

長さ:1445㎜  厚み:0.4㎜  幅:6.35㎜ ピッチ:6山

・購入したブレード

長さ:1445㎜  厚み:0.5㎜  幅:6.0㎜ ピッチ:6山

厚みが0.5㎜になると、触っただけで剛性の違いを感じます。 鋼のような張りがあります。 刃先に焼き入れの後が規則的に並んでいます。 

梱包からして違いを感じました。 やや大きくて平たい段ボール箱に大きく湾曲させて2か所だけ縛って梱包されていました。 リョービの小さくクルクルと巻いた状態とは違う。  

よじっていないのです! 小さく巻くと何か所かでブレードがよじれます。 リョービのブレードは、剛性がないのでよじれがブレードに残るのです。

曲げが少ない。よじっていない。

バンドソーには問題なく新ブレードを乗せることができた。

で、早速テストカットしてみた。

30X30㎜のハードメープルの横引き:

ガダガダガダ、と大きな音とともにメープル材が縦に細かくぶれる。 どうしたんだろう・・・と怖くなった。

回転スピードが最低になっていたので、少し上げてみた(メモリ3まで)。 すると、バンドソーらしい音になり、がたがたは亡くなった。 おそらく、各刃の切れ味自体はそれほど良くないが、高速で引くとよく切れるということだろう。 

横引き、横目板、正目板ともに、よくカットできたが、同じような現象が見られた。 切り始めと切り終わりの各1㎝くらいはきれいな切り口、真ん中の1㎝くらいは斜めの線が入る。

左の2枚 正目切り、右端 板目切り       こんな切り口

後先ちょろちょろ、中パッパ、と同じで、はじめ慎重にゆっくりと切り始め、中ほどで調子よくなったので送りが早くなり、最後はゆっくりと慎重に押したのかもしれない。 どうやら、そんな感じ。

次に、柔らかい1X4材のカット:

縦引き: 問題な~し。斜めの筋はついていない。

縦引きで割いた切り口・・・きれい

横引き:問題なし(写真撮り忘れ)

すっかり気分が良くなった。 工作が楽しくなりそう。

このブレード、下記で購入しました。  溶接も梱包もプロの技です。

(有)岩崎目立加工所 島根県

6㎜幅のブレードが1m当たり¥500程度、1445㎜で¥723でした。
荷造りと送料で ¥1,600  合計 ¥2,555 (税込み) (2020年4月現在)

価格も非常にリーズナブルです。 荷造りに費用がかかるのは十分うなづけます。

ところで・・・TBS-80・・・

セリガイドを調整していて発見したのですが、下のベアリングがブレードに当たっておらず、かつ、固まっていてベアリングなのに回転しないのです。 なんとまあ~・・・とあきれ返ってしまいました。

ひょっとすると、ハードメープルの横引きの切り口は、これが原因なのかもしれません。

材を押していくと、ブレードが後退する。 本来であれば、ベアリングに当たって、シャーという音とともにベアリングが回転してブレードの後退を止める。 ところが、ワシのベアリング、ベアリングが後退してくると、するっと滑ってブレードをよけているんじゃないかな?  もし、そうだとすると、切り口中央だけ斜めのWavy Cutが入ることが納得いく。

ということで、皆さんがやってるように、セリガイドを総ベアリング式に取り換えよう! と決心した次第です。 

まってろ~バンドソー!!

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Ryobi バンドソーTBS-80 ブレードの調整

2020年04月17日 | バンドソー、サーキュラーソー

前回のチューンアップでもWavy Cutの原因が、ブレードのねじれによるブレにあることまでが分かった。

今回はブレードのねじれ・・・というか・・・凹凸・・・というか、について調べてみた。

電源を抜き、カバーをあけ、写真のようにブレードの刃を触らないように、指でブレードの背を挟む。 そしてホイールを手でゆっくりと回転させた。

ねじれはないか?

すると、あるところで指に違和感・・・かすかな凸凹の感じ・・・を感じるところが数か所あった。 そこに目印としてマスキングテープを張っておいた。

そしてブレードをホイールから外す。 外す際に、妙な力をブレードに与えないように、テンショナーを目いっぱい緩める。 この時、テンショナーのボルトがホイールについたナット部から完全に外れるまで緩める。 こうするとブレードにテンションを与えることなく外すことができる。

黄色のレバーの上の黒いのを緩める

完全にゆるんだホイールとブレード

次に、ブレードを下の写真のように指で挟み、10㎝くらいづつこすってみる。 指にブレードのアンジュレーション(凹凸)が感じられる部分と、まったくスムーズになっている部分があるのが分かる。

凹凸はないかを指で感じる

微妙なブレードの凹凸を感じた部分、すでにマスキングテープの目印をつけてはあるが、目印の無い部分にもブレードを曲げた後に伸ばしたような微妙な曲がり(痕)が感じられる部分も見つかった。

ブレードの鋼材の性質からか、柔らかいんだけれど折れ目のような曲がりが付く、的な感じ。

曲がりを感じたら、指で反対側に曲げると、その曲がりは修正できるのである。 柔らかい・・・

テンションをフリーにして30㎝くらいを両手の上にのせてみると、自然なカーブを描くような部分は曲がっていないと思われる。 全体をそのように眺めてみて、細かい曲がりはないものの、一部がやたら直線になっている部分もある。 だから全体が同じ調子でカーブを描くように、手でカーブさせる。

全体を指でこすってみて、違和感のある凹凸がなくなったら、修正を終える。

そしてブレードにテンションを与えないようにホイールにのせるのである。

乗せ方は、外した時の逆をやる。

まず、ブレードをホイールにのせる。 その際、セリガイドが邪魔になるのでセリガイドは片側を取り外しておく。

写真のようにテンションホイールの下に薄い板を差し込み、ホイールを上に上げる。 テコにするんですな。

最上部のホイールの下に薄い板

テンションボルトを掌で下に押しながら、ホイールを上に上げる(テコで)。 そして掌を右に回してテンションボルトをナットにかませる。 この微妙な操作にコツが要る。 ボルトがナットに噛んだら掌を外して黒いネジを右に回していけば、ブレードに変な力を与えることなくブレードを張ることができる。

ブレードにのせる時に、ホイールを完全にフリーにせず、ブレードとホイールの間にレンチなどをテコにしてブレードを乗せようとしたりすると、その時にブレードに変な曲がりを与えてしまうのです。 それほどブレードには柔らかい塑性があります。

そして、カバーを閉め、セリガイドをセットしてスイッチオン!

ブレードの動きを眺めます。

ブレードの動きを注視

こつっ、こつっ、という小さな音はするが、以前のように刃が右左に動くことは無くなったように思う。 少しは残っているようではある。 これは曲がりではなくブレードが微妙によじれているせいだろう。 よじれは目視で修正することは不可能なように思われる。

テストカット

縦引きはまだWavy Cutのジグザグがある。 が、切断面の溝の深さは小さくなったような気がする。 しかし買った直後のひどいドリフトはなく、ガイドに沿ってまっすぐに押すとまっすぐに切れる状態となっている。 ドリフトが嘘のように無くなった。

Wavy Cutは治っていない。ドリフトは無い。

切断面・・・少しは浅くなったか?

30㎜角のハードメープルを横引きしてみた。

角材を横板状態(年輪が水平になった状態)でカットしてみると、溝は付いておらず切り口断面は非常にきれいだ。 年輪がセリガイドのように働き、横方向のブレードのブレが抑えられていると思われる。

クリーンな断面

角材を正目状態(年輪が縦になった状態)でカットしてみると、筋は付かないものの、断面が微妙に波打っている。 年輪の固い部分と、肉質の柔らかい部分があるため波打つのだと思われる。

波打った断面

最後に、ブレードを回したまま、半丸の太いダイアモンドやすりを刃の両側にそっと当ててみた。 やすりが刃に食い込まないようにやすりのカーブした側を刃にゆっくりと当てる。 アサリの凸凹が均される効果を期待して。

ダイアモンドやすりを刃の両側に

最後のテストカットをしてみると・・・

縦引き、回転ゆっくり

回転がゆっくりだと、Wavy Cutは残る。 溝は浅くなったが・・・
そして、よ~く見てほしい。 ブレードの切れ味が抜群に良くなっているので、木の送りが早くなった。 特に目立ての効果だと思われる。 

その証拠は、Wavy Cutの斜めの筋の傾斜がより急角度になっている。

 

縦引き、高速回転

一方、回転を高くすると、Wavy Cutの筋目は細かくなり、かつ、垂直に近くなり、目立たなくなる。 この程度なら使い物になりそうだが、やはり仕上げのカンナ掛けか、サンドは必要だな。

結論:

横引きは十分に使い物になる。 

縦引きは、高速回転でゆっくり送れば断面は何とか我慢できるレベルとなる。

 

ブレードを均等に圧延できる装置があれば、曲がり自体は、もっと均等にできる可能性はある。 が、微妙なねじれまではなくせないのかもしれない。 

DIY用の卓上バンドソーでは、これが限度なのかもしれない。 高いブレードには良いものがあるようなことが書かれているが、買ってみないとわからないので何とも言えない。

ブレードの振動、切り口断面などの情報は、下記のサイトに詳しい。

岩崎目立加工所

以上

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Ryobiバンドソー TBS-80 チューンアップ

2020年04月16日 | バンドソー、サーキュラーソー

組紐台を作るのに必須のバンドソー、Ryobi TBS-80、便利ではあるのだが、切り口が今一つ満足できないんだな。

今回は、この切り口が汚い原因を探ることにした。 そして原因が判明したのである。

まず・・・

縦引きすると、切り口はこんな風に段差のある筋が付く。 これを消すために、1㎜程度大きめにカットした後、カンナ掛けをせねば仕上げとならない。 下手をすると筋目が残ってしまう。 二度手間となる。

縦引きの切り口

横引きの場合は、まあまあのでき。 サンドすれば仕上げといってよい程度だろう。 なぜ横引きは割ときれいにカットできるのだろう・・・

横引きの切り口

カットラインを上から見てみると、このようになっている。(下の写真)

左が縦引きのカットライン、右が横引きのカットライン。

縦引きは完全にカットライン自体がぶれている。 横引きは、2番目のラインはぶれているが、他のラインはぶれていない。

ぶれている横引きラインは、回転を上げてカットした場合。 縦引きは回転を上げても下げてもぶれている。  これWavy Cutと言うんだ。

カットラインのぶれ

何故にこのようなぶれが生まれるのか??? 調べてみた。

まず、刃の下にある赤いプラスチック。 ご覧のようにプレートとの間に段差がある。 写真のようにカットを始めると、薄い板の場合は上下にぶれるはずである。

刃下の段差

この段差をなくしてみよう。 四角い穴の深さは3㎜だったので、3㎜厚のジュラルミンをカットして埋め込んだ。 カット中に振動で飛び出してこないように裏側からネジで引っ張っている。

ジュラルミンの板

裏から固定

段差は解消

次に、ホイールの回転を調査した。 ホイールの回転にムラがあると、当然ブレードもぶれることになるからだ。

結果は、モーター直結のホイールで0.2㎜程度のぶれ、左下のホイールは0.4㎜程度のぶれが確認された。 一番上のホイールは可動式なのでブレードを張った状態で調べる以外に方法がないのでチェックしなかった。 

ダイアルゲージでチェック

ホイールのぶれ自体は、ブレードはホイールのゴムの上に乗っているので、さほどの重大要因ではないように思われる。

次は、天板の水平を見たら、斜めになっていた。 これはバンドソーを置いている台自体が同様の水平を示していたので、バンドソーそれ自体は水平になっているものと思われる。 むしろブレードとプレートの角度が直角になっていることの方が重要だと思われる。

むっ、水平じゃ~ないぞ?

次に、ソーブレードの切れ味がよくないのではないか、と考え、目立てを行う。 このブレードのあさりは、左・右・真ん中、というように並んでいる。 Raker Setという目立て法。

Raker Setのあさり、手前、向こう、中央

断面〇のダイアモンドやすりの先端を使って、刃付けを実施。 こするのは2回~3回。 指の皮膚に刺さるほどに鋭くなる。

そして四苦八苦してブレードをホイール上に張りなおした。 ブレード張るのにちょっとしたコツが必要なんだな、BTS-80は・・・

そして最後に実際に木片を切ってみた。 切れ味は抜群に良くなったが、縦引きの切り口は汚いままだ。

う~ん・・・

カット中に妙な物音がするんだ。 ジャーという切削音に交じって、ドクッ、ドクッ、(あるいは、こつっ、こつっ)という小さな心臓の音のようなものが聞こえるんだ。

回転を一番ゆっくりにして、ブレードの動きを見ていると、このドクッという音と、ブレードのつなぎ目が見えるのが・・・同期していることが分かった。

ブレードは必ず1っか所で溶接されているから、その段差かと思ったが、指で触れた程度では段差は分からない。

そして最後に、セリガイドを目いっぱい上に上げ、ゆっくりと回転させてみた。 そして正面からブレードの動きを眺めたわけである。

なんと・・・ブレードの刃先が、時折左右に揺れる。 あのドクッという音と同期して、刃先が左右に細かく動いている。

ブレードの張りを強くしたり、セリガイドの間隔をほぼゼロにしたりすると、ぶれの程度は小さくなるが、無くなるわけではない。

このブレードのぶれが、そのまま、カットラインを千鳥足にするので、それがそのまま切り口に反映される、という当たり前のことが分かった。

どうすりゃ治せるのか? それはまだわからない。 おそらくブレードが溶接部分で、段差はないにしても、左右によじれていることが考えられる。 このよじれは自分で修正できるのか否かは分からないが、かなり難しいだろう。

ということは、このブレードの癖だと思って使うしかなさそうである。

バンドソーには様々な技術情報がある・・・機械の調整法が悪いだとか、ドリフトを修正しろだとか・・・だが色々やってみた結果、卓上バンドソーの切り口が荒れる問題は、おそらく、ブレードが途中で左右に歪んでいるからに他ならなかった。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

横引きでWavy Cutにならない理由: 木の繊維を直角にカットするのでブレードが左右にぶれにくい。 たとえブレードがねじれていたとしても・・・高速回転にするとブレードのブレが強くなり横引きでもWavy Cutになる。 

縦引きでWavy Cutになる理由: 木の繊維に沿ってカットするので、材の柔らかい部分ではブレードのネジレをもろに拾う。

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Proxxonミニテーブルソー 丸鋸の目立て

2020年04月06日 | バンドソー、サーキュラーソー

Proxxonのミニテーブルソー、小型で扱いやすく、ワシの工作にはうってつけなのだが・・・

これだ!

6㎜厚の桧板を縦切りすると・・・煙が立ち昇る。 この煙、吸い込むと、喉から鼻奥にかけて圧迫感を感じる・・・有毒な感じがするのだ。

藁にもすがる気持ちで、発売元のキソパワーツールに問い合わせたところ次のようなお返事をいただいた。

丸鋸刃の切れ味が悪くなっているため、切断木材との摩擦で丸鋸刃が高温になり切削粉がその熱の上昇気流で煙のようになっていると予想されます。

うむ、納得できるお返事だ。 買った時の丸鋸は刃先が丸まっているような気がしてたんだ。 

手始めに、丸鋸の切れ味をよくしてみようと考えた。 買い替えると結構な値段がするので、買い替えは最後の手段としよう。

目立て前の丸鋸

目立て前の丸鋸は、刃先が光っており、丸くなっているような気がする。 前の所有者が何か固いものを削ったんではなかろ~か。

そこで、目立て前の準備として、アサリ、のチェックから始める。アサリとは、のこぎりの刃というものは、木に両側から挟まれて身動きが取れなくならないように、本体の厚みより少しだけ切り口が広くなるように、刃を交互に外に出してある。 これに偏りがあると切り口が偏りの大きい側に曲がってくるのだ。

のこ刃は小さくて、老眼の目には細かすぎるので、アサリの右側と左側、それぞれの刃にマジックでマークを付けた。 
そして、どこから始めたかわかるように、idiot mark(あほでもわかるマーク)として大きな丸印をつけた。

アサリの左右をマーク

丸鋸刃の両側に板を置いて、アサリが正しく左右に分かれていかをチェックする。 不整合があれば、やっとこの先で挟んで修正する。

アサリのチェック

次にヒッコキという処理を行う。 ヒッコキとはのこ刃の高さを同じにすることをいう。 逐一やすりで鋸刃の天井を合わせるのは難しいことなので、一計を案じた。 丸鋸を外して裏返してProxxonにセットする。 つまり鋸刃を逆回転させ、刃先にダイアモンドやすりをそっと当ててすべての刃先を円運動によって同じ高さにそろえたのです。 ついでにアサリの両側にも軽くやすりを当て、すべての刃の出っ張り具合もそろえた。

そして刃の目立てに入る。

丸鋸の両側に厚み6㎜の板を置いて抑えにし、ダイヤモンドやすり半丸の平らな側で刃をこする。 

まず、ヒッコキでたいらになっている刃先の後ろ側を削って刃先を尖らせた。 これで刃先はワシの嘴みたいな形になって強度も増すことになる。

そして刃の前側、アサリの外側に刃を付けるべく、斜めの角度に削った。 これをアサリの右側と左側について行う。

目立て中

80山全部をやすりで削ったのがこれ。

先端がとがっているのが分かるでしょう。

目立て終了

そして板を切ってみた。 よく切れるようになったし切り口もきれい。

切り口。横切りと縦引き

横引きの切り口はサンドしたような滑らかさ。 縦引きは多少ノコ目が散見される程度だから仕上がり具合は問題ない。

縦引きの直線

横引きでは煙はでない。 が、縦切りで強く押すと煙がでる。 煙がでたらしばらくそのまま空転させて刃を冷やすと煙が消えるので、ゆっくり押せば縦引きでも煙はでなくなった。 換気をよくしてやれば多少の煙は我慢できるかも・・・

ヤフオクで中古で買ったProxxon 28006、すでに廃盤になっている製品だが、コンパクトで薄くて柔らかな桧材の木工には申し分のない工具となった。

コンパクトなので怖さがない。 ちょこちょこっと切る的な感じで作業が終わるんだな。

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新兵器登場 ミニテーブルソー Proxxon No.28006 

2020年03月25日 | バンドソー、サーキュラーソー

手持ちのバンドソー Ryobi BTS-80 で、縦切り、横切りをすると、切口に斜めの段差が付いてしまう。 

ソーホルダーを金属棒式からベアリング式に変えたり、ドラフトを修正したり、ソーバンドの張りを強くしたり、細かい目の替え刃に変更したり、すれば、マシにはなるんだろうけど・・・面倒だからやらない・・・替え刃って結構高いんだよ。

だから、いつもは切り代を余分にとって、切り口は、手カンナ(縦切りの場合)、フライス盤でエンドミルを使ってきれいに削っていた(横切りの場合)。 これだと仕上がりはとっても綺麗にあがるんだけど・・・すごい手間がかかってしまう。

そこで、特に横切りの切り口がきれいに上がるテーブルソーを自作しようかと、Youtubeとか、ネットサーチをしたりして情報を集めていた。

実はモーターの付いた電動工具は・・・腐るほど持っているんです。

逐一挙げると・・・トリマー、グラインダー、ディスク切断機大と小、電動ドリル(スピード調整付き)2個、ハンマードリル、電動カンナ、丸鋸、糸鋸盤、ジグソー、ディスクサンダー、ミニサンダー、ベルトサンダー、バンドソー、ミニ旋盤、ミニフライス盤、自作の糸繰り機・玉巻機に取りつけたモーター、釣竿の塗装回転装置・・・と・・・ほんま、売るほどある。 この他にも、先だって古いバンドソーとボール盤を買取り屋さんに買い取ってもらった。 結構な値段で買い取ってくれた。

こいつらの中から適当なモーターを選んでテーブルソーを作ろうと思っていたんだ。 だが、あまりに大きいものは要らない。 厚み6㎜の板が綺麗に切れればいいんだ。

だからYoutubeの自作記事はものが大きすぎてあまり役に立たなかった。 手持ちの丸鋸使うには板の厚みが薄過ぎて、かえって切り口が毛羽立っちまう。 丸鋸の刃の厚みあ2㎜くらいあるし・・・

ミニテーブルソーってのが見つかったが、いろいろ調べると、トルクが小さいとか、適当な回転刃が少ないとか、いやな情報も目に入る。 その中にProxxon No.28006の実演をしていたYoutuberが居たわけ・・・女の子だった。 機械はドイツ製らしい。

うん、これくらいのマシンならちょうどいいや、と思ってネット検索すると・・・Amazonで新品で¥15,000くらい・・・ちと高いかな~?

ヤフオクに¥5,000であと1日というのがあったので、入札すると・・・自動入札ってので、どんどん値段が上がる。 しまいに¥8,250まで行ってしまって、ワシに落札された。 本当は、あきらめかけて、だれかがワシの後に自動入札で、もっと高く入札するやろ、と思って入れたところが・・・不運?にもワシが最高落札者になってしまったんだな。 うれしいような悲しいような気分。 

オークションのやり方、もちっと勉強する必要があるな。 なんせ15年ぶりだったので・・・不慣れでした。 ただ、Yahooのクーポンってのが¥1,000 分もらえたので、最終¥7,250(送料無料)で買ったことになる。 新品の半値ですな。

ともあれ、届いた機械がこれです。

新兵器 Proxxon No.28006の中古

状態は意外にも良く、スイッチを入れるとちゃんと動きました。

テストで切ってみると、横切り・・・切り口もきれい、縦切り・・・少し曲がるが、ジグを作ればまっすぐに切れそう・・・切り口はちょっと汚いが、バンドソーよりは綺麗。 カンナで2こすりくらいすればきれいにできる。 音も静か・・・Ryobiの吸塵機の5分の1くらいの大きさ。 板をj細かく切れるので作業が楽しくなる。

中古でこれくらい綺麗な機械なら・・・まあ損はないやろ、と一安心。

これで組紐台の製作が、はかどれば言うことないね。 

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