Max爺のひとり言

のこり少ない日々の記録
~でもまあ いろんなことをやってきたなあ~

Wires-X 恐る恐る繋いでみた

2021年04月20日 | アマチュア無線

モールス通信の最高峰は、A1A(搬送波を断続することで行うモールス通信)である。 が、A1Aの世界では、40mとか20mとかの長~い波長の周波数を使うことが多いので、高出力の送受信機や長~いアンテナの設営が必要となる。 とてもアマチュアがポンっと簡単に入っていける世界ではない。

だからワッシは、身近にできるF2Aというモールスの世界にまずお邪魔することにしたわけである。 F2Aならハンディー機さえあれば入門できるから・・・

F2A(FM音声によるモールス通信)の相手をしてくれる局を探すには2つの方法がある。

1.ダイレクトコール

一般のFM音声通信(電波型式=F3E)の世界に対してモールスでCQを出す。 なかなか勇気がいります。  ふつうにおしゃべりしている時にツーツートントンと聞こえてきたら嫌なもんなんじゃ~ないか?といった遠慮が邪魔をする。

ハンディー機の送信出力とアンテナの性能によって電波の届く範囲が制約されてしまう。

F2Aモールスをやる局が居るとは限らないが、たまたま見つかる可能性はあるので、見つかるまで頑張る。

だから、ハンディー機で出来るだけ遠くまで電波を飛ばせるように、アンテナの性能を追求するわけなのである。

2.Wires-X

・Wires-Xの一般世界、All Japan Wires Room(日本全国のノード局につながる)、とか、All America Wires Room(全米のノード局とつながる)、とか、All Europe Wires Room(全欧のノード局とつながる)、等にモールスでCQを出しても見つかるかもしれない。

・Wires-XでF2Aモールス通信を趣味とするグループが、Roomというネットワークを作っているので、そこに繋げて相手をしてもらう。

ここでも一般にF3E(音声通信)をしている世界に、ツートツートとモールス音声を出すには、なかなか勇気のいることなのである。

従って、Wires-Xのモールスのルームを見つけるのが一番安心できると考えた。

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Wires-Xというのは、八重洲無線という会社が考案導入した仕組みです。 これに対応しやすい無線機が同社から発売されています。
競合他社の無線機では、DTMF、トーンスケルチという機能が付いた無線機ならWires-Xを利用できます。

Wires-Xは、スマホと同じような仕組みで、自局から中継局(ノードという)まで電波が届きさえすれば、あとはインターネット回線網で世界中のノードと接続できるというもの。 ノード同士はすべてインターネットに接続されている。 

目的のノードから先はまた電波で接続ということになる。 この世界は Voip (voice over internet protocol) とも言われている。 Voipのバンド巾は狭く、やや冷遇されている感はある。 インターネットを使うアマチュア無線に対する違和感のようなものがあるみたいなのよね・・・この世界には・・・

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ともあれ、ノードが幾つか集まって、ルームというネットワーク作られており、ルームに接続するとルームに属するすべてのノードと同時通信ができる。 世界は一つ・・・

そのネットワークも基本はF3Eという音声通信が大多数である、が、中にCW(F2A)を趣味とする個人またはグループがルームを作っている。 全世界で5つ見つかった。 

他にもコメント欄にCWとかF2Aとか書いていないRoomもあるかもしれないし、F2Aがきたら返答してやろう、というRoomもあるやもしれん。 世の中なんでもありやからね。

最初は、Wires-Xの使い方が分からず、なかなか繋げなかったので、同様の悩みを持つ方のために、やり方を書いておこうと思う。 

まず、八重洲無線のWires-Xのサイトを開く。

1.自局の近所のノード局を探す(候補ノード局リストの作成)

Wires-X Active Nodeリストが公表されているので、このリストから、自分の居住地の近くで、自分のハンディー機で電波が届きそうな地域を抽出する。 例えばワシは千葉県流山市在住なので、野田市、印西市、松戸市、柏市、など、もちろんホームの流山市も。 その他、埼玉県吉川市、草加市、東京都北区、板橋区、等々・・・

探し方:
まず県名で検索をかけ、目的の市の名前を見つけ、片端からノード局を拾い出す。 そして自分なりのノードIDリストを作成する。 次の項目をリストアップする; (コメント欄に、ご自由にお使いください、とか、オープンノード、とあるものがいいね)

県名市名、ノードID(DTMFコード)、ノード名、コールサイン、周波数(この周波数は必須項目)、デジタルかアナログかの別、アナログの場合はトーンスケルチの周波数なども書いておく

2.お目当てのルームを探す (お目当てルームリストの作成)

候補ノード局リストが完成したら、次に目的のお目当てルームIDリストを作成する。 F2Aで交信するのだから日本に限る必要はない。 世界中のF2Aルームを拾い出す。

Wires-XにはActiveノードIDリストと、ActiveルームIDリストの2種があるので、ルームIDリストを表示して、検索機能でお目当てのルームを探し出す。 そしてリストを作成する。 

とくにここメント欄に、CWとかF2Aというワードのあるルームを探す。 

リスト項目:

国名、地域名、ノードID(DTMFコード)、ノード名、コメント等


3.自局から接続可能なノードリストを作る (接続テストの実施)

候補ノード局リストを片端から接続してみて実際に接続できるかをテストし、接続できるノード局リストとするのである。

ここではデジタルノードのみを対象とする。 アナログノードは別途DTFMコードによる接続が必要だが、ここでは割愛する。

ノードへの接続には周波数の指定が必須である。

下記はFT2Dでの操作になります;

・ハンディー機のA(主)バンドの周波数を目的のノードリストの周波数に合わせる。 周波数をタップすると周波数入力画面が表示されるのでその画面でノードリストの周波数を小数第2位まで入力する。
・ハンディー機のXマーク(Wires-Xへの接続ボタン)を押す。
・周波数の横にXマークが点滅してサーチが始まる。
・しばらくしてピピッと音がすると接続失敗。 何らかの理由で接続できない。 

おそらくそのアンテナでは電波が目的のノード局まで届いていないのだろう。 そのリスト段にXマークを付けておく。

リストの次の段への接続を試みる。 接続可能な接続先を見つけるのが、最初の仕事である。 操作は最初に戻る。

・ピョロロンという音がすると、そのノードに接続されたことを示す。
接続先のノードのメニューが表示されるので、ノードリストに◎を付けておく。 

接続可能なノードをリストアップするのがこの作業の目的である。 リストの次のノードへの接続を試みる。 操作としては最初に戻る。

かくして自局から接続可能なノードのリストが完成する。◎のついたものがそのリストである。

4. ルームへの接続とカテゴリーへの登録

・Dispを長押ししてメニューから Wires-Xをタップする。
・カテゴリー登録という段をタップする。
・C1~C6まで行があるので、上から自分の好きなカテゴリー名を命名してカテゴリー一覧を作っておく。 例:F2A Room

ルームリストの作成と登録;

・まず3.で作ったノードリストから接続可能なノードに接続する。ノードリストの◎のものの1つを選ぶ。
・接続後、画面に表示されるSearch&Directのボタンをタップする。 ルームを探すか直接指定する、という意味である。
・入力画面が表示されるので、IDボタンをタップすると#マークが入力欄に表示される。
・ルームリストにあるDTMFコードを入力してENTボタンをタップする。 と当該ルームへの接続が開始される。
・接続されると Connected が表示される。 ので、これを該当カテゴリー(事前にカテゴリー一覧を作成しておく)に登録する。
ルーム名をタップするとADD と LOGのボタンが表示されるのでADDボタンをタップすると登録される。
・接続されない場合は、Not Connected、Offline Error などのエラーメッセージが表示される。 これらは後日接続をトライして登録する。
・次のルームリスト段について同じことを行う。

・これを繰り返してルームのカテゴリへの登録が完了する。 次回ルームに接続するには、ノードに接続後に Search&Directをタップするとカテゴリリストが表示され、それを更にタップすると登録したルーム一覧と現在の接続数が表示される。 そのルーム名にタップすると接続が行われる。

以上の過程で、Connected の状態で通信を始めれば交信ができるわけである。

接続してみた感想:

もとガヤガヤしているのかと思ったら意外にシーンとしていた。 試したのが月曜だったということもあってCQ出してた局は1つだった。 誰も応答していなかった。 こちらも初めてなので応答は遠慮してしまった。 ゴメンナサイ・・・

もっと気軽に交信できるようにならなきゃと思った。

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しばらくWires-XのAll Japan CQ Room-Degital というルームをワッチしていて感じたのだが、なぜ交信が少ないのかが何となく分かったような気がする。

ルームというのは規模(接続者ノード)が大きければ大きいほど多数の人が傍受している訳である。 そんな中で、Wires-XというTime-Sharingで1カップルだけが交信するのである。 みんなが見ている中で1組だけが社交ダンスを踊るようなものである。

最初は恥ずかしいのである。 慣れてくれば、見てくれ!、てな調子で踊れるけれど、最初のうちは躊躇して壁の花となるのである。 まさにWires-Xのビッグルームは大規模なダンスホール。 皆さん「壁の花」となっておられる。

すべての会話をルーム接続者全員が聞いている・・・なんだかこっぱずかしいなあ~、ちょっと様子を見よう・・・という人が大半なのだと思われる。

もひとつ・・・ダンスの例では「ダンスする」という明確な目的があるのだが、Wires-Xなどの交信の世界では「明確な目的」というのが希薄なことが多い。 英会話の習得もこれに似ているが、単に「英語が喋れるようになりたい」というのは共通なのだが、「何を話すのか」という点が希薄なのである。 大多数の日本人はこれに慣れていない。 英会話スクールに行っても、うまく話せないのは・・・「話す内容が出来ていない」ことに起因する。 また、自分では、自分自身についてあまり知らないことが多い。 

英語でもWire-Xのルームでも(一般のオンエアーでも)同じだと思うのだが、自分が主体的に話ができる話題が自分の中に出来ていないのである。

これを克服するのは実は簡単である。 何らかの命題を持つこと、それを話すのである。

まず、お天気について話す。 今日はよいお日和で・・・田舎のおばあちゃんでもやってる。 自己紹介する。 住んでる地域の特色などを話す。

自分の趣味について話す。 リグやアンテナ、自作や工作、釣り、山歩き、花づくり、などの趣味について話す。 同じ趣味の人は必ずいるものである。

今日の交信の目的について話す。 実は今アンテナのテストをしてまして・・・ご協力をお願いしたいのですが・・・

私、F2AでCWをやりたいのですが、お相手を探しています。 付き合ってくださるかた居ませんか?

・・・等々、というようにすれば、大きなルームはお相手探しにはうってつけの場所となる・・・と思う。

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そして本命のモールスデビュー・・・いつしようか・・・まだちょっと怖いな・・・聞き取りの方が・・・解読器が欲しい・・・

でも、いつかは勇気を出して第一声を出さねばならないなあ~。

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・ーーー ー・ー ・ーーーー ・ ー・・ ・・・ ー・ー

やってみよかな、F2Aのお相手して下さるかた居ませんか~・・・と。

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