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大人げない大人になれ!(成毛 眞)

2010年04月09日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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この本は、大人げない成毛 眞さんが、「大人げなさ」について書いた本です^_^;)

大人たちに必要とされているのは「我慢」や「努力」のような大人っぽいことではなく、子供のような「大人げなさ」ということです。

現に、凄まじい結果を残した人、人生を楽しみ尽くしている人は、必ずどこか大人げなく、子供じみたところがある気がします。

また、進化論からも子供の期間、つまり成長可能な期間を長くすることが、人類の進化と発展にもつながっているようです。

人生をより良くするためにも、この本は参考になると思います。


なお、人生を大人げなく楽しむための本の紹介もあります。

とてもオススメです!!

以下はこの本のポイントなどです。


・かつてマイクロソフトで一緒に仕事をしたビル・ゲイツ。彼は、まさしく大人げないという言葉がぴったりの人物だ。パソコンがまだオタクのおもちゃでしかなかった時代、彼はそのおもちゃでもっとも夢中になって遊んだ少年だったのだ。彼はもちろん経営の天才ではあるが、マイクロソフトがここまでの会社になったのは、彼が遊びに遊んだ、その結果であるといっても過言ではない。

・孫正義といえば、知らぬ人はいないIT業界の寵児だ。数々の事業で勝ち名乗りを上げてきた彼に対し、昼夜を問わず働き続ける仕事人間というイメージを持っている人も多いだろう。しかし、それは間違いだ。たとえば趣味のゴルフ1つをとっても、およそ分別のある大人とは言い難い男である。本物のゴルフ好きとは彼のような人間を指す。私から見ても、頭のネジが何本か外れているのではないかと思えたほどだ。孫がゴルフを始めたのは健康のためだったそうだが、なんと1年間でシングルプレイヤーという上級者の仲間入りをしたという。ゴルフを少しでも知っていればわかるが、これは並大抵のことではない。一時期にはプロゴルファーでも考えられないくらい大量の打ち込みを、毎日欠かさずしていたそうだ。

・ホリエモンについて、ほとんどの人が思い浮かべるのはおそらくライブドア事件のことだろう。しかし、私にとっての彼は、今も昔も宇宙ビジネスの人なのだ。遠く宇宙を夢見る少年というのがしっくりくる。ライブドア事件があってから、いくらか時間の経ったある日、彼を私の自宅に招く機会があった。じっくり話を聞くと、今でも個人的にロケットエンジンの開発をしているのだという。そして、バッグの中からパソコンを取り出し、ある映像を見せてくれた。それは、開発中のエンジンの点火実験を撮影したものである。彼は目を爛々と輝かせながら、これは点火がうまくない、ここの燃料噴射の設計が非常に難しい、などとエンジニアのように語っていた。

・たとえば、1965年にノーベル物理学賞を受賞したリチャード・ファインマンは、好奇心とユーモアの塊であった。子供の頃から老いてまでも、いたずらで大人や権力者の鼻を明かすことを楽しんだ。また太鼓の名手でもあり、リオを訪れた際にはコパカバーナビーチをサンバ・バンドの一員として練り歩いたそうだ。こうした愉快なエピソードがいくらでも出てくる。

・ファインマンに負けず劣らずユーモラスで、さらにぶっ飛んだ科学者もいる。1993年にノーベル化学賞を受賞したキャリー・マリスだ。サーファーで無頼の女好き、そして自らのマリファナやLSDの使用経験を公言したとんでもない人物であった。3度の離婚歴を持つ彼は、ノーベル賞の授賞式に前妻とその子供に加え、当時のガールフレンドを連れていったという。その年のもう一人のノーベル化学賞受賞者であるマイケル・スミスも、同じように先妻とガールフレンドを連れてきたというから驚きだ。

・私が初めてマイクロソフトの米国本社を訪れたのは、アスキーに入社して1週間ほどたった日のこと。当時はまだ、マイクロソフトもビル・ゲイツもほとんど無名である。オフィスに足を踏み入れ、最初に目に入ってきたのは、口から血を流して廊下に倒れている社員だ。出鼻から、この会社は大丈夫なのかと不安になったことを覚えている。気を取り直して、ビル・ゲイツへの挨拶を済ませようとするが、オフィスのどこにもその姿が見当たらない。仕方なく本社の社員に居場所を尋ねると、「さっき廊下で寝ているのを見かけたけど」と平然と言われてしまった。まさかと思ったがそのとおり、廊下に倒れていた男がビル・ゲイツ本人であった。ちなみにこの時、血に見えたのはハンバーガーのケチャップだ。ビルは口の周りを真っ赤にして拭きもせず、廊下に倒れこんで仮眠をとっていたのである。

・ソニーは、かつてかなり大人げない企業であった。この会社は、今でも企業ブランドに関するランキングには、必ずと言っていいほど上位に位置づけられる。ソニーが日本を代表する企業であることは間違いないだろう。さてその昔、ソニーには、エスパー研究室という超能力を大真面目に研究する組織があったのをご存知だろうか。この組織は、ソニーに最も勢いのあった1990年代に、創業者である井深大によって設立されたそうである。名前にはかなりオカルトが入っているし、こうした超科学分野にはいろいろな意見があるだろう。それでも私は、このような挑戦については好意的に見ている。勢いのある企業の中に大人げない人がいない限り、こうした取り組みは不可能だと考えられるからだ。

・私は専門家ではないから、これらの学説を評価することも、議論に加わることもできない。しかし、子供の期間、つまり成長可能な期間を長くすることが、人類の進化と発展につながったということであれば、この考え方を支持したいと思う。人間が、他のどんな生き物よりも未熟な期間が長いという事実にもかかわらず、今日の発展をなし得たことを考えれば、納得がいくのではないだろうか。

・日本を見回すと、こうした素人の発表の場が沢山ある。保険会社が主催するサラリーマン川柳や、新聞社による写真コンクール、近年話題になっているケータイ小説など、挙げればキリがない。日本人は発信したがりの民族なのである。

・現在のところ、最も日常的な発信の場となっているのはブログであろう。このブログの世界でもまた、日本人の活動は目覚しいのだ。ブログ検索の米国テクノラティ社が行った調査によると、2007年に日本語ブログはその投稿数において、英語のものを上回って世界一になったおいうから驚きである。英語を母国語とする人口は、日本語の5倍はいたはずではなかったか。このように、日本人の根底に発信する欲望があるからこそ、サブカルチャーが発達しやすいのだと思う。音楽や文学、絵画といった既存のメインカルチャーでは、どうしても限られた人しか活躍できない。だから新しい表現の場としてサブカルチャーは有望なのである。しかも、歴史を振り返れば、こうしたサブカルチャーはよほど破壊的なものではない限り、やがてはメインカルチャーの1つになっていくのだ。

・私の場合、読書以外で心底夢中になってのめり込んだものの1つに、ファイナルファンタジー11というオンラインMMORPGがある。MMORPGとは、インターネット上で数千人のプレイヤーが協力しながら冒険を楽しむゲームのことだ。これを、たかがゲームと侮ってはいけない。オフラインのゲームであれば、単に閉じた空間に過ぎないが、このゲームは、膨大な数の生きたプレイヤーが作り上げる仮想世界なのである。そこには、現実世界にも似た経済活動が存在し、人間同士の駆け引きや複雑なコミュニケーションが生まれるのだ。私が最もハマっていた時期には、起きている時間のほとんどすべてを、このゲームに注ぎ込んでいた。総プレイ時間は、2年間で6000時間を超えるはずだ。会社にもあまり行かず、外界との連絡をシャットダウンしていたため、私の会社の社員たちは困り果てていたらしい。今となっては笑い話だが、当時、あまりに会社に顔を出さない私にしびれを切らした部下が、機転をきかし、ゲームの世界の通信機能を使って会議への召集連絡を取ってきたことがあった。彼は、そのためだけに会社にネットゲームの環境を整えたのだった。しかし、しばらくすると、このミイラ取りは自分もミイラになってしまったのだから元も子もない。ここまで徹底したおかげか、いつしかこのゲームの世界で、私はちょっとした有名プレイヤーにまでなっていた。もはや周りの大人たちから見れば、いわゆる”ネトゲ廃人”の一歩手前である。しかし、スクウェア・エニックス社の社外取締役でもある私としては、当社の主力製品を吟味しているわけだから、文句を言われる筋合いはないのだ。

・日本におけるマイクロソフトの成功要因として、当時の製品がまずトヨタ自動車において全社的に導入されたことが挙げられる。トヨタ自動車という、産業ピラミッドの頂点を落としたことを皮切りに、そこから連鎖的な効果が発生したのだ。この効果はトヨタ自動車の取引先からまたその関係先へと波及し、シェアを拡大するに至ったのである。この時に私が考えていたのは、日本のOS市場という戦場において、まずトヨタという要所の砦を攻め落とすことで、市場全体の制圧を狙うという作戦であった。これは、兵法において初歩中の初歩である。

・そのほかにも、ライバル会社を敵国と考え徹底的に研究したり、将棋のように、相手側の重要な人材を何人も引き抜いたりしていった。部下の営業部長には、ライバル企業の同じ立場である人間の写真をデスクに置かせ、人物像から趣味嗜好までそのすべてを調べさせた。これは、米国の潜水艦の艦長クラスが、戦時に実際に行っていたことである。水中では相手を目視することができないから、その人間性から敵の考えを推察しようとしたのである。このように考え始めると、ビジネスが心底面白くて仕方がなかった。

・多くの大人は、たとえ興味を引かれる物事を見つけても、自分で言い訳を並べ立てて手を出さないものだ。もう少し仕事が落ち着いたら、とか、何かきっかけがあればと考える。しかし、いつまでたっても仕事は落ち着くことはないし、そう都合よくきっかけが訪れることもない。ここに大人げない人と普通の大人の違いがある。なにも会社を辞めろとは言わないが、少しぐらいの時間とお金であれば、捻出することは必ずできるはずだ。そうして始めの一歩が踏み出せるか踏み出せないかで、人生はまったく違ったものになっていく。

・ちなみに、ノベール化学賞を受賞した田中耕一氏は、島津製作所へ入社した時点では、科学の専攻経験がない素人だったそうだ。しかし、生来の実験好きである彼は、科学の専門家であれば避けられるような失敗から、輝かしい功績のきっかけを得た。これを特殊な例と考えてはいけない。いつまでも頭の中でシュミレーションを重ねるだけでは、自らの思考の限界を超えることはできないのだ。自分が素人であると考えることができれば、新しい知識も真綿のように吸収することができる。そして、恐れることは何もないのである。

・子供が愛される存在であることは誰もが知っている。だから、人は他人の興味を引くために、自然と子供のような振る舞いをしたり、話し声や見た目を子供に近づけようとすることがある。そのほかにも、女性が化粧をするときには、できるだけ目を大きく見せ、チークを入れたりする。これは自分の持つ子供らしさを強調するためだと言われている。こうすることで、他者の保護意識を喚起し、より好まれやすい自分を作り出そうとしているのだ。

・私の考えでは、若者の使命は新たなことに挑戦していくことである。そのためには、将来を楽観的に信じなければならないし、過去の独善的な考えに支配されてはいけないと思うのだ。こうした意味で、若者には、おじさんの言うことは9割が間違いだと考えてほしいというわけである。

・昔からサラリーマンの成功の条件は「ウン・ドン・コン」だと言われる。運と鈍感と根性である。この中でも鈍感であることは、相当に重要な要素であると思う。にぶければにぶいほどいいのである。感覚が鋭い人は、小さな失敗にもいちいち落ち込んでしまう。その一方で、成功にも敏感だから小さな成功に酔ってしまうのである。これでは大きく成功する前に満足してしまうから、大成しないのだと思う。その逆に鈍感な人は、失敗を失敗とも思わないから挫折せず前向きでいられるし、小さな成功では満足しない。こうした人こそが、自分の納得できるところまで突き進み、大成功を収めることができるのだ。

・ユニークな発想が生まれてくるのも、決まって締め切り間際のことなのだ。締め切りは、土壇場での集中力を引き出す創作のためのツールと言ってよいだろう。

・創造的な仕事をするために、もう1つ重要なことがある。それはできる限りの寄り道をするということだ。子供や大人げない人たちは寄り道を好み、興味を引かれることがあると本題から外れていってしまう。それは、そこにわくわくするものや新しい発見があることを、好奇心という嗅覚で探し当てているからである。

・今すぐに、自分が子供の頃に夢中になっていた趣味やスポーツに再挑戦するべきだ。適当な理由をつけて先延ばしにしてはならない。すぐに週末に向けて準備に取り掛かるのだ。

・新しいことを始めるということは、既成の秩序を覆すことに他ならない。だから、そこには怒り出す人が必ずいる。逆に、怒る人がいないようなことは新しくもないし、取るに足らないことである。

・重要なのは、自分が本当にわかるものだけに、大人げなく、そして極端にお金を使うことである。そうすることで、人と違う経験や考え方ができるようになり、おのずと収入も増えていくのだ。無目的な消費を続けていては、あなたの小遣いが日経平均株価との連携から抜け出すことはないだろう。

・時間があれば、そのときどきで思いついたことにしたがって熱中し、そのうちに飽きたり、他のことをしたくなってきたら我慢せずにすぐ次のことへ乗り換える。最近、私が主に時間を使っていることは、読書とプラモデルと歌舞伎の3つである。

・アウトドア用品メーカーであるパタゴニアについても触れなければならないだろう。「社員をサーフィンに行かせよう」(東洋経済新報社)は是非とも読んでほしい。この会社の、社員は勤務時間中でも自由にサーフィンに出かけることができる、という創業間もない頃からのルールは、すでに神話化されていると言ってもよい。

・私の考える最高の自己投資は読書である。読書をして様々なインプットをし脳を刺激すれば、考え方や発想が変わってくる。これによって間違いなく成功の確率は上がるし、それに応じて収入も上がる。さらに金銭的な話にとどまらず、読書は人生そのものを豊かにしてくれるのだ。本を読むことほど、自分の世界を広げてくれることはないのである。

・読書において重要なことは、本の内容を頭の中に入れることではない。大事なことは記憶することではなく、本を読むことで衝撃を受け、自分の内部に精神的な組み換えを発生させることだ。これは、単なる記憶異常に、自分の考えや行動に影響を及ぼすのである。

・本を読む時にはできる限りバラバラのジャンルを選ぶのがいい。ジャンルやテーマによって脳は違った刺激を受けるし、新しい発想や面白い考え方は、まったく別の領域のものを組み合わせることによって生まれるからである。だから、本は最後まで読むことを目指すよりも、より多くの種類の本を面白いところだけ読んだ方がよい。本から刺激を受けることができれば、内容を覚えていなくとも、おのずと自分そのものが変わってくるのである。

・以下は著者のオススメ本
 ・ご冗談でしょう、ファインマンさん(上・下)(岩波書店)
 ・マリス博士の奇想天外な人生(早川書房)
 ・積みすぎた箱舟(福音館書店)
 ・プラネタリウムを作りました。(エクスナレッジ)
 ・ダチョウ力(朝日新聞出版)
 ・僕がワイナリーをつくった理由(ダイヤモンド社)
 ・モーセと一神教(筑摩書房)
 ・眠れない一族(紀伊国屋書店)
 ・ノアの洪水(集英社)
 ・社員をサーフィンに行かせよう(東洋経済新報社)
 ・山 動く(同文書院インターナショナル)
 ・コンテナ物語(日経BP社)
 ・もしも宮中晩餐会に招かれたら(角川書店)
 ・馬車が買いたい(白水社)
 ・ローマ人の物語(新潮社)


<目次>
chapter1 大人げなさが求められる時代がきた
 本当に大人げない人々
 ノーベル賞受賞者の二人に一人は可愛い
 子供のようなビル・ゲイツ
 私が出会った大人げない人たち
 大人になってしまったマイクロソフト
 グーグルは子供のままでいられるか
 日本の大企業に大人げなさはあるか
 日本人はおバカタレントがお好き
 ネオテニーという進化論
 大人げなさが作り出す80兆円市場!
chapter2 大人げないとはどういうことか
 夢中になることが最高の才能
 興味があれば何でもやってみる
 あまのじゃくの価値観
 知らないことは強みである
 クリエイティビティを生み出すおバカ
 子供は最強のセールスマン
 常に主役になる子供
 変化を恐れるフツウの大人たち
 決まり文句が大好きな大人
 プロほどルーティンにはまりやすい
chapter3 やりたいようにやればいい
 我慢なんてしなくていい
 目標を持ってはいけない
 あるがままでいることが個性
 人は子供のままでいる人に憧れる
 おじさんの言うことは9割が間違い
 失敗しないためのただ1つの方法
 期限ぎりぎり体質は悪くない
 寄り道をしてゴミ探し
 空気を読んで空気のような人になる
 自分を変えるなんて無理
chapter4 大人げなく楽しく生きる方法 実践編
 子供の頃の趣味を維持しよう
 大人を怒らせよう
 楽しむための仕掛けをつくる
 キャリアプランは持たない
 英会話もいらない
 資格を頼りにするのはやめよう
 極端なお金の使い方をする
 時間の使い方は一点集中浮気型
 神話をつくろう
 子供のように読書をしよう
chapter5 大人げなさを取り戻すための本棚
 人生を大人げなく楽しむための本
 好きなことを突き詰めた本
 常識を覆した本
 それでもビジネス書が読みたいのなら
 役立たないが愛すべき本

面白かった本まとめ(2009年下半期)


<今日の独り言>
初めて足裏とふくらはぎのマッサージを30分やってもらったのですが、気持ちよく、そして足がスッキリしました。マッサージの後の靴底の感覚がまったく違ったものになったのには驚きました。こりゃたまにマッサージしてもらったほうが良いですね^_^)

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