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人生、すべて当たりくじ!(塙 昭彦)

2009年08月07日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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 この本は、現在、セブン&アイ・フードシステムズ代表取締役社長等の塙昭彦さんが、子供時代や中国で働いていた頃の体験等を踏まえて人生の心得、仕事の心得、サービスの心得、リーダーの心得、小売業成功の心得等についてまとめた本です。

人生は、誰でも山あり谷ありだとは思いますが、「ハズレくじ」だと思われることも「当たりくじ」だと思って頑張り、努力するかで人生は良い方向に向かうと思います。

とても勇気づけられる本です。

とてもオススメな本です!!


以下はこの本のポイントなどです。

・中学校に入った私は、その街から逃げるようにして、病気の母親と茨城県下の別の街に引越し、二人きりの生活を始めました。父親は火事で焼け出された人たちの世話や映画館の残務整理で、てんてこまいの毎日を送っていました。中学1年生の私と母親は、親類からお金を借りたり、私のアルバイトで得たわずかなお金で、ぎりぎりの生活をしていました。

・私の母親は小学校しかでていませんでしたが、この母親からたいへん多くのことを学びました。商売のコツ、喧嘩の仕方、啖呵の切り方、度胸のよさ・・・・・これらはすべて母親から教えられました。それだけでなく、私は母親から人生の真理を学びました。たとえば、母親は困難にぶつかると、いつも次のようなことをいいました。「どんなときでも、くよくよしちゃいけない。悲しいときや、うれしいときが、これからもたくさんくる。悲しいとき、自分がいちばん悲しいと思っちゃいけない。自分よりもっと悲しくて、辛い人が、よそにたくさんいることを忘れちゃいけない。いいかい。これしきのことでへこたれちゃいけない。へこたれるな、へこたれるな」

・母親と二人きりの生活をしているとき、寝る前に必ず母親は私を呼び、「「うっかり」と「しっかり」は、たった一字の違いだよ。お前はどっちの道に進むんだい。おやすみなさい」といいました。

・このように私は、「今日より明日は必ずよくなる」と信じていなければ救われないような人生を送ってきました。そこから、「自分の人生に、外れくじはない。どんな逆境のなかでも、苦しい生活をしている最中でも、いまが当たりだ、当たりだ」と思って生きるようになったのです。

・世間の人はどうでもよいのです。すべては本人の気持ち次第なのです。逆に、誰もがうらやむようなポストに昇進しても、不満をいう人もたくさんいます。そんな人は何年かのうちに降格したり、消えていったりします。私自身、そういう人をたくさん見てきました。要は、自分自身が「当たりくじだ」と思って頑張り、努力するかどうかにかかっているのです。「当たりくじだ」と思えない人は、必ず、いつかダメになっていきます。

・私は中国ビジネスにかかわるようになったとき、たくさんの本を読んで勉強しました。その中の一冊に「中国と付き合う5つの”あ”」という文章がありました。「中国と付き合う5つの”あ”」という内容は、私は「中国」に限らず、「日本と付き合う」としても通用するし、「仕事と付き合う」に直しても、「国際社会と付き合う」に直しても、また「人と付き合う」に直しても、十分通用すると思っています。「5つの”あ”」とは、「あせらず」「あわてず」「あきらめず」「あてにせず」「あなどらず」です。

・明日から中国で、どんなスーパーマーケットをつくるのか、市場調査を開始するとき、私たちは「徹底的に中国の文化、食生活、中国人の立場に立って、何でも吸収しろ。日本人であることを忘れなさい。中国人になりきらなければ、中国でビジネスをすることなどまったく不可能である。まず、中国人になる努力をしよう」と約束し合いました。中国人になるわけですから、当然、中国人は日本食(和食)を食べない。明けても暮れても、昼食、夕食は中華料理でした。

・日本人が「これはうまい」という中華料理は、中国人は100%まずいというと思ったほうがいいと思います。これもまた、経験則に基づいて得られた法則です。

・私がよく引用することわざに、「目は一代、耳は二代で、口は三代」があります。目を使う職業の人(たとえば画家)は、一代で誕生するといわれています。ゴッホ、横山大観、安藤広重、葛飾北斎もすべて一代で誕生したのです。耳を使う職業(たとえば音楽家)を育てるためには、最低二代かかるといわれています。モーツァルトの父親は宮廷音楽家でしたし、バッハも音楽家の家系です。「口は三代」とは、食べることを意味します。三代続けておいしいものを食べないと、美食家にはならないといわれています。成金は美食家とはいわないのです。つまり食文化は三代続かないと味覚が十分理解できないし、その味覚が体に染み付かないということです。

・売れない、お客様が買ってくれない→お客様に納得感がない→お客様はたくさんの不満を持っている。このお客様の不満を徹底解明しないかぎり、次の一手を打てません。すべての課題は売り場、商品にあります。お客様との接点に入り込んで徹底分析しなければなりません。たとえば、衣料品でいえば商品の、①色目、②デザイン、③素材、④ファッション、⑤サイズ、⑥丈の長さ、⑦ボタン使い、⑧価格等〃、お客様の不満の要素を挙げたら切りがない。その一つでもお客様の考え方と合わなかったらお客様は買わないのです。お客様に買ってもらえない責任のすべては売る側にあるのです。

・会社で働く人たちすべての意識が変わらなければ、売上は変わらないのです。「変わらなければ」の前に、
①自分の考え方が(変わらなければ)
②自分の意思が(変わらなければ)
③自分の行動が(変わらなければ)
④自分の姿勢が(変わらなければ)
⑤自分の店舗が(変わらなければ)
こんな言葉が入らなければなりません。「自分自身を脱皮させる」ことが大切です。

・「発表の評価基準5原則」っを整理してみましょう。
①危機感があるか?
②大局観があるか?
③具体的実効性があるか?
④自分の問題として捉えているか?
⑤新しい挑戦があるか?
この5項目がちりばめられた発表、報告でなければ、聞く価値もないのです。

・人生を生き抜いていくために、「感動、感激、感謝」は、とても大切なことです。感動や感激があるから、詩や歌が誕生し、恋愛もし、人生が豊かになるのです。

・どんな逆境であろうとも、力のかぎりを尽くせば、自ずと道は拓ける。むしろ逆境のときほど、どんな生き方をしたのか、どんな考え方をしたのか、どんなことを実行したのかで、人間の真価が問われるのではないでしょうか。業績が悪ければ悪いときほど、その厚い壁に立ち向かい、その壁を打ち破る努力をすべきです。人間、あきらめることはいつでもできるのです。

・小売業、サービス業のリーダーにとって、何が必要であり、何が大切な要素かを考えてみました。その結果、
①アクティブ=行動的、積極的、活動的
②アトラクティブ=魅力的、人の心を引きつける
③アカウント=計算書、会計簿
この3Aこそリーダーとしての必須条件だと思い至りました。

・私は伯父から、徹底的に商売の本質を叩き込まれました。
 「商人は他人様より早く起き、他人様より遅く寝る。他人様が遊んでいるときに商売させてもらうんや。他人様と一緒に遊んでいて商売になるかいな」
 「果物にはすべて顔があるんだ。その包装、全部もう一度やり直せ!」
 「果物は生きているんだ。お前の扱いはなんだ!」
 「お客様が立ち止まったときに勝負は決まる。お客様が立ち止まるのは、おいしそうだからお土産に買って帰ろうかとか、子どもに食べさせようかとか考えたからだ。さらに、価格は高いか安いか、鮮度はどうかということも考えている。それを一瞬に見抜けなければ商人とはいえない。お客様との一瞬の出会いにすべての勝負を賭けるんだ」

・外国人の部下に仕事を指導するにはどうすべきかは、大いに勉強しました。あるとき、職人に溶接を「やれ!」と命令すると、班長が私に「あなたがやってみせてください」といいました。「私はできない」と答えると、「あなたにできないことを私たちに命令するな!」といわれてしまいました。そこで私は、徹夜で溶接の勉強をしました。ひと通り電気溶接、ガス溶接をマスターしてから、再び班長を呼び、私の溶接を見せました。班長は、「なかなかよくできているじゃないか!」といって、握手を求め、私の体を強く抱きしめました。そして、班長は部下たちに「今度の日本人はやる気がある。一所懸命、溶接の勉強をした。俺たちも協力してやろうじゃないか」といい、一気に仲間意識が芽生えたのです。

・山本五十六の言葉ではありませんが、「やってみせ、いって聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」です。やってみせなくて、誰が動くのでしょうか?リーダーは演じ続ける必要があるのです。そして、常にやり続けるのです。リーダーは誰よりも先に立って、模範を示すことです。それが率先垂範というのです。

・私が40年以上、小売の世界に身を置いてきた経験からいえることは、小売業(レストラン業)成功のためには「軽量級ボクサーに徹すること」が、確実かつ不変の必勝法だということです。軽量級ボクサーの必勝法を私なりに考えると、
①手数を打つこと
②スピードがあること
③フットワークがよいこと
④戦況を読む目を持つこと
⑤減量すること
少なくともこのくらいは実行しないと絶対に勝てません。


<目次>
まえがき
第1章 人生の心得
 戦争で「貧乏のどん底」を味わう
 大当たりした映画館を火事で失う
 母親に学んだ人生の真理
 上を見ればきりがない、下を向いてもきりがない
 たった一人だけ中国行きの辞令を受ける
 腕が11カ所にわたり複雑骨折に!
 漢方の先生に気絶寸前の荒療治を受ける
 自分が怪我したことが「当たりくじ」なのだ
 本物の「筋金入りの男」となる
 人生で大切な「5つの”あ”」
第2章 仕事の心得
 人間は経験や失敗から学ぶ
 目は一代、耳は二代で、口は三代
 やってみなければ、誰もわからない
 歩みを止めたらビジネスチャンスは訪れない
 グラウンドを大きく使え!森を見よ!
 お客様に買ってもらえない責任のすべては売る側にある
 「着眼大局、着手小局」と「熱腸冷眼」
 変わらなければ、変わらない
 社員の成長なくして、業績の成長なし
 発表の評価基準5原則
第3章 サービスの心得
 中国の新聞には折込チラシがない!
 遠くの美人より、隣のお婆ちゃん
 中国人パートタイマーの美談が新聞記事に
 小売業で働く人の必須条件は3S
 涸れた井戸からは水は汲めない
 「三感の実践」ができていますか?
 「感激する実践」ができていますか?
 「感激する接客・サービス」はどこから生まれるか
 給料はお客様からいただいていることを忘れるな
 「アイドマの法則」を知っていますか?
第4章 リーダーの心得
 3Aこそリーダーの必須条件
 「訓練」と「教育」は違う
 なぜ最初の職場をすぐに辞めたか
 タイで学んだ部下掌握術
 「率先垂範」と「即断即決」
 「桃太郎」に学ぶリーダー論
第5章 小売業成功の心得
 軽量級ボクサーの必勝法
 5項目ができない会社は滅びる
 勝てば官軍、負ければ賊軍
 売り場は正直に教えてくれる
 売り場利益アップの5原則
あとがき

面白かった本まとめ(2009年上半期)


<今日の独り言>
5歳の息子に掛け算を教えているのですが、7の段がなかなか言えません^_^;) 「しちいちがしち、しちにじゅうし、しちさんにじゅういち、しちしにじゅうはち・・・」確かに言いにくいですね・・・。とくに「しちし」が「ししち」となっていまいます^_^;)まあどちらも答えは一緒なんですけどね^_^;)

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