いいね~おいしいね~

食べたり買って良かったもの等を実体験に基づき厳選紹介!ぜひご利用頂きより良い人生や日本経済等活性化につながれば幸いです♪

「巨富への道(堺屋太一)」という本はオススメ

2011年10月28日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

「巨富への道(堺屋太一)」の購入はコチラ

 この「巨富への道」という本は、堺屋太一さんが出会った巨富への道を歩み続ける人々に共通する法則についてまず序章でまとめています。

 創業に成功して巨富を得るのに必要なのは、以下の5つの要素とのことです。

 ①気質-好奇心と正義感とお金儲け
 ②アイデア-ビジネスモデルに至る構想
 ③見通し-嗅覚と先見
 ④勇気-覚悟と見切り
 ⑤少しばかりの幸運

 不幸な生い立ちの中でも前向きに考え、正義感を持ち、お金儲けそのものが好きで、独特のビジネスモデルを作りあげ、強烈な志と憤りに燃え、人材を集め・育て、見通しの良さを持ち、勇気と決断を持ち、幸運をしっかりと捉えることが必要なようです。

 また、出身も経歴も業種も性格も異なり相互に取引や資本関係もない「だるまの会」で出会った以下の方について第一章以下各章で詳しく述べられています。

 ・AOKIホールディングス社長 青木ひろ憲
 ・ニトリ社長 似鳥昭雄
 ・ファンケル名誉会長 池森賢二
 ・カプコン会長 辻本憲三
 ・スターツコーポレーション会長兼グループCEO 村石久二
 ・ドトールコーヒー名誉会長 鳥羽博道
 ・富士ソフト会長 野澤宏

 巨富を目指す方にはとても参考になる本だと思います。興味深く読め、とてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・知識は公平正確、自分の耳に入る情報が良くも悪くもすべてを含んでいるか、用心深く見張っていなければならない。そのためには、あやふやの早耳情報や裏話に飛びついてはならない。「どんなに早耳情報と思っても、あなたの前に10万人は知っているはずです。面白おかしい裏話は嘘や誇張で脚色してあるに違いありません。」

・政治であれ経営であれ、組織のトップにもなると、周囲にはイエスマンの部下と出入りの煽て業者が増える。このため、トップには聞こえの良い話ばかりが入り、悪い報せは隠される。つまり知識が主観的になるのだ。一方、倫理のほうは世間の評判を気にする。テレビや新聞の批評が気になり、他社の動きにも揺すられる。つまり倫理は客観化するのである。創業者は逆でなければならない。そうでなければ、たちまちゴマすりの部下と煽てコンサルタントに取り巻かれてしまう。そうならないだけの強さが創業者には必要なのだ。

・創業に成功して巨富をなすことのできる気質は、お金儲けが好きなことだ。一見は、誰でもお金儲けが好きに決まっている、と思われるかもしれないが、実は違う。お金儲けが好きな人はきわめて少ない。たとえば、お金を儲ければ贅沢な暮らしができるから嬉しい、と思う人は、お金儲けが好きなのではなく、贅沢な暮らしが好きなのだ。お金儲けは入りを拡げること、贅沢な暮らしは出を大きくすること、人間の感覚としては逆なのである。同様に、お金儲けをすれば有名人となり、人気者になれるから嬉しい、と思う人々も、お金儲けが好きではない。ただただ有名人になりたいのだ。

・巨富への道に必要な要素は、アイデア、それもビジネスモデルにまで進展できる発想を持つことおだ。ここに登場していただいた7人の創業者に共通なのは、みな秀逸なるビジネスモデルを創り上げていることである。世間ではこれを簡単に「アイデア」という。確かに、他に類似のない新商法、新製品を生み出すのはアイデア(創意)だ。しかし、これは単なる思い付きではない。他にない概念を思い付き、それを現実的なビジネスとし、その業態にふさわしい組織と技術と人材と施設を整えるには、基本のアイデアがしっかりしたものでなければならない。

・事業創業に必要なものは第一は意志(will)である。まずは「何を、何のために、いつ、どこで、誰がやるのか」「What Why When Where Who」の5つを明確に意識することである。これには最大の情熱と覚悟がいる。従って、それh「志」の問題であり、たいていは「憤り」を伴うだろう。私は、多くの富豪と接したが、財を成し名を上げた人々はみな、「現実を変えたい」という強い憤懣を抱いている。強烈な志と煮えたぎる憤りに燃えているのだ。およそ「憤」のない人には創業ができない。第二は事業概念、いわゆるビジネスモデルである。「何を、何のために、いつ、どこで、誰が」の5つが分かっていても、それを事業にするためには、具体的なコンセプトを創らなければならない。これには、①現実的な説得性、②二次共鳴を呼ぶおもしろさ、そして、③時代の空気に馴染みやすい「馴時代性」が必要である。

・事業創業に必要なものの第三は技術と知識である。新しいビジネスモデルを実現するには、それなりの技術が必要である。だが多くの場合、新しく開発された新技術よりも、従来からあった技術をどう集め、どう使うかの組み合わせが大切である。

・事業創業に必要なものの第四は人材である。実際、創業者はみな人材探しに苦労する。彼の豊臣秀吉ですら、家来を集めるのには苦労した。百人の兵を率いていた時に役立った槍の勇者も、1万人の指揮官には適任とは限らない。野戦の名将も天下を治めるのには役立たない。創業者は事業の拡大と共にその規模と業態に適した人材を求めねばならない。しかし、これもできないことではない。本当に共感した人材なら事業の発展と共に育ってくえるからだ。

・巨富への道を進むのに必要な要素は、見通しの良さである。ここで「見通し」というのは2つある。一つはこれからの景気動向や株価、為替の変動をいい当てる予測能力である。もう一つは、「この道を行けばどうなるか」「ここには発展性があるか」「この人は伸びるか」など、数値では測れぬものを見極める力、いわゆる嗅覚である。より大事なのは後者のようだ。「成功への出口のある入口から入りなさい。入りやすいという理由で出口のない入口に入るのは愚かなことです。」

・創業者に必要な見通しの良さのもう一つは、いわゆる先見性、世の流れ、経済の動きを見通す力である。ここに並んだ7人の創業者は、90年前後のバブル景気には乗らなかった。それが90年代の飛躍に繋がった。バブルをバブルを見通していたのだろう。

・人間、どの道であれ大きな成功を遂げるためには勇気が必要である。戦国時代の武将はもちろん、現代の政治家も経営者も、勇気は大事だ。なかでも業を起こして大成功するにいは勇気=度胸が不可欠である。では、勇気とは何か。単に行動したり発言するだけではない。八方手を尽くして情報を集め、知恵を絞って将来を予測しても、なお不明不透明な部分は残る。そこで決断し行動する。もちろん怖い、失敗の恐れがある。それを断行する決断力と行動力だろう。もちろん間違っていれば、その責任を取る覚悟が必要である。

・自力で業を起こし、巨富を得るには、決断を下しそれを断行する勇気が必要であるそれには失敗した時には責任を取る覚悟が必要だ。経済的損失だけではなく、世の悪評を負い、知人や家族からも非難され孤立する、それを覚悟する必要があるのだ。

・巨富を得た人々の共通点を見ると、働く位置が「好き」な分野だった、ことが大きい。人間誰しも好きなことには熱心になり、何かをやろうとする気概も生まれる。ここに登場いただいた7人の経営者は、みな好きの道に入った。決して誰かに「これをやれ」と勧められたわけではない。あるいは「これが有利」と考えたわkでもん。

・幸運は誰にでも巡ってくる。違いはそれをしっかりと捉えるか、見逃すかである。そして、幸運がきた瞬間を捉えられるのは実力、つまり気質と嗅覚と勇気である。大富豪になるには「ほんの少しの幸運」で十分なのだ。運は誰にでもある。それがほんの少し多い人が、巧みに捉えて巨富を築くのである。

・「困っている人を助けたい。でも、それで会社が潰れてはいけない。困っている人を助けて、世の中の役に立つためには、事業を継続し、さらに大きな貢献が果たせるだけの利益を出さないといけない。そういうビジネスをやらねばならないという意志、使命感でしょう。やってやろうという意志じゃないですかね。世の中のために、ビジネス以外でも貢献しよう、という。この社会性、公益性、公共性の追求。親父の失敗を見て学び、15年経過してできた経営理念です。それらを絶対に追求するという強い意志。これがポイントになると思います。」

・では、そのコンセプトは、全従業員にどう共有されていったのか。「始めに意志ありき」の意志を、どう具体的に共有させたのか。「やはり、理念を説明するということに尽きます」。青木社長はそう語る。聞けば、AOKIグループの社員は、その理念に共鳴する人しか採用していない。採用する際、必ず誓約書を取るという。「全社員が理念を共有していますので、私も部下に、思い切って大胆に仕事を任せることができるわけです。」

・富士山に登るのに、あなたはどこを見て登りますか。富士山に登るという目標をもったら、頂上を見ては登れないものです。足元をじっと見て、一歩一歩登ることです目標を決めたら心に留め、現在の足元をしっかり見つめ、着実に歩き続けることが大切です。そして、しばらく歩いたのち、ふっと見上げれば、頂上に近づいたことが分かるはずです。

・おそらく、ピンチになればなるほど、知恵が出るものではないでしょうか。ピンチが少ない人ほど、知恵も少ないと思います。

・いちばん偉いのは、人間本来無一物と悟った人です。世の中のためになることを大きく掲げ、つねにまだまだと精進することが大切。死んだと思えば、怖いものは何もありません。お札だって、ただの紙切れです。

・私が歴史上の人物を一流、二流、三流と見分けていく際、6つの点を測るようにしている。
 第一は理念に着目する。高く理念を掲げ、斬新なコンセプトを創造していたか。
 第二に着目するのが知識だ。広く情報を集めて、正確な知識をもっていたか。
 第三は実行力。理念、知識があっても実行力に繋がらない人が少なくない。それには決断力、青木氏のいう度胸が必要である。
 第四は人間関係。有能有志の人材を集め、皆を納得させる魅力と辛抱があったか。
 第五は健康。疲れを知らぬ体力と、飽くことない闘志に溢れた健康体こそ一流人物の必要条件である。
 そして第六は幸運。運が悪いようでは一流の人物になれない。

・いま、この大不況と少子高齢化と、国際的地位下落に見舞われている日本の現実を考えれば、最小限、次の条件にかなったリーダーが欲しい。その第一は、理念のあること。この日本をどうしたいのか、真面目に考え実行しようとする理念をもち、そこに至るコンセプトがあることだ。第二は知識。省益と仲間評判にとらわれた官僚の嘘やゴマカシが見破れるだけの知識と情報網が必要である。第三は実行力。世論におもねず官僚に脅えず、時には荒ぶれるがごとき実行力が欲しい。

・見かねた母親が、闇米を差し入れてくれました。その母親が結婚しろという。結婚したら従業員代わりになるし、料理も炊事洗濯もしてくれる。一石三鳥だという。なるほどと見合いを重ねたのですが、今度は母親が美人すぎる、と反対する。美人は女の嫉妬を買うから商売では駄目だ、というのです。やはり女は愛嬌、男は度胸。愛嬌がないと駄目だ。丈夫で長持ちが一番だ、と。

・「お客様の立場で発想する。売る側ではなく買う側に立って考える」この似鳥社長の経営哲学は、アメリカ研修から得られたものだ。実際、ニトリの家具は保証期間内であれば、無償で修理に応じる。ホームページでも「ニトリは、家具の1年・3年保証を実施しております。当社指定商品にて、保証期間中、取扱説明書に準じた使用状態で故障や不具合が生じた場合は、無償で修理させていただきます」とある。さらに「インテリア小物をお買い上げいただき、サイズ等を間違って購入された場合は、使用後においても不都合がございましたら、返品・交換させていただきますので、ご遠慮なくお申し出ください」とも明記する。修理や交換に要する費用は年間数億円に上るそうだが、「これはお客様への安心料で、ニトリにとっては授業料」と社長は言い切る。

・太陽のように明るい哲学が大事です。社内で「やるためにどうするか」おいう話はしますが、問題があるとか、過去はこうだとかいった後ろ向きの発言はご法度。それは暗い哲学でしかない。そういう社風です。

・1つの部署にいて3年も過ぎると皆、守りに入りたがる。同じセクションで人が伸びつづけることは、まずありえません。だから、どんどん追い出す。違う部署から人材を入れ替えることにしています。

・池森氏は都内の居酒屋で、化粧品工場の経営者と皮膚科の医師に出会う。皮膚トラブルの原因を尋ねたところ、医師は「うちに来る患者の7割が化粧品の接触性皮膚炎です。化粧品は傷みやすく、防腐剤や酸化防止剤、殺菌剤、香料や色素などの添加物が使われており、これが肌に悪い」と教えた。義憤を感じた池森氏が化粧品工場の経営者に質すと、「でも、化粧品は栄養が豊富なので、防腐剤を入れなければ腐ってしまう。傷んだ化粧品を肌につけるよりはましだ」と業界の裏事情を答えた。この会話がきっかけになり、氏は「ならば」と、無添加化粧品の開発を思いつく。これが凡人なら、「それなら仕方がない」と諦めるだろう。だが、池森氏は諦めなかった。パン職人からスタートした池森氏の社会人経験は、化粧品業界とは縁が薄い。これが幸いした。氏は業界関係者に「化粧品は何日ぐらいで傷むのか」と担当直入に尋ねる。すると答えは「約1ヶ月」。そこで、池森氏がひねり出した案がアンプル容器での販売である。つまり、化粧品を1週間分の5ml程度しか入らない密封したアンプル容器に入れ、使用期間を限定すれば、防腐剤を使わなくて済むというアイデアである。

・売上が伸びはじめたころ、ラジオにゲスト出演したら、アナウンサーから「売れなかったらどうしようと不安ではなかったですか」とか聞かれて、初めて気が付きました。売れるか、どうかなど考えたこともなかった。化粧品被害は許せない、添加物をなくしたいという正義感だけでした。

・憤りは随分ありました。化粧品が女の人の肌をメチャメチャにしている。それで大手が儲けている、と。たとえば、大手の化粧品メーカーが、高校を卒業する女子生徒を公民館に集めて、無料でメイクを教える。でも、添加物だらけの化粧品をニキビの上から塗れば、ニキビは悪化します。すると、次ぎにニキビ用化粧品を売る。ニキビが治ると、そこは黒くシミになる。そこでシミ取り化粧水を売る。化粧品会社はひどい、女性の肌をメチャメチャにしている。そうした義憤と正義感に駆られていました。

・じつは、前章の似鳥社長もそうなのだが、池森氏もオーナー創業者でありながら、いわゆる世襲には否定的だ。実弟との二人三脚で事業を拡大させてきたが、実弟にも、「後を継がせようという気はまったくありません」と明言する。「基本的に世襲は、世襲した側も社員もかわいそうです。素質のない子供を社長にしたら社員も苦労するでしょう。息子が絵を描いてくれていて、本当によかったと思っています。

・「他人の2倍働くことは、苦労ではありません。その分、他人の倍も中身の濃い人生を送ることなのですから」辻本氏は当時を明るく振り返る。成功した創業者の例に漏れず、辻本憲三氏もまた、「超」が付くほどのポジティブ・シンキングである。

・ゲームの値打ちは、若い人たちの評価で決まります。だからなのでしょう、いまは、おそらく任天堂と並んで、最も優秀な人材が応募してきます。「いい作品ができるのは、いい連中がいるからに違いない」というのが応募動機なのでしょう。自然と集まってきます。しかも不思議なことに、いま約1000人の技術者がいるのですが、新たな人材を100人入れると、売上げに貢献しない下の100人から抜けていく。逆に意識の高い連中が残ります。とくに関西圏で優秀な学生が集まるそうだ。なるほど、任天堂は京都、カプコンは大阪。関連優良企業は関西がメインだ。他方で「最近は東大生も応募します」と氏は明かす。

・世界戦略を考えたとき、ハリウッドでもいちばん売れているのはアクションです。それが人間の本能だからです。戦うこと、子供をつくること、この二つをやめたら、生き物は死に絶えます。植物も動物も、皆戦っています。アクションは基本です。だから、世界中どこへ持って行っても当たる。それをラブストーリーにしたり、高尚な理屈を付けたりすると、ローカルな作品としてはともかく、インターナショナルな市場では失敗します。やはり、アクションがいちばん分かりやすい。

・登場するキャラクターの表情も豊かになった。人物の顔の毛穴まで再現した。毛穴をつくらないと、ゲーム上では人形に見えてしまうからだ。「究極をめざす」「いちばん難しいことを徹底的にやる」「つねにユーザー視点で開発する」。これらが辻本氏の経営哲学だ。

・当初は、村石氏が妻と二人三脚で千曲不動産を創業した。丸2年間、夫婦で切り盛りをしていたが、その後、彼ら3名が参画したことで、現在のスターツの基盤が形成されていった。村石会長は盟友をこう評する。「みんな給料がダウンしても来てくれた男たちです。けっして「お金を出すから来てくれ」と引っ張ったわけではありません。それどころか「そんなに給料は出せない」といったのに来てくれた。彼ら全員が、まだ会社に残り、頑張ってくれています。創業者の村石氏同様、彼らも皆、当時は大和銀行に勤める銀行マンであった。それが、海のものとも山のものとも分からぬ不動産業に参画したわけである。人を集める「人たらし」の才が、若いころから村石氏には備わっていたのであろう。

・いまから振り返れば、若気の至りでしょうが、あとで死ぬ時に後悔したくない、と辞める決意をしました。失敗してもいい。いま独立しよう。この賭けに挑戦できないくらいなら、どうせ大した生き方はできない、と。その日から3ヶ月間、マージャンその他付き合いを絶ち、毎日、一人で寮に帰る生活を続けました。独立するということは、結局、一人になる、孤独に耐えるということでしょう。そう考えて本当に孤独に耐えられるかどうか、試したわけです。孤独に耐えられなければ独立できても成功しないわけですから。こうして、創業者としての歩みがスタートする。

・「アイデアをもって1の働きをすれば、5の成果が出る。」これが鳥羽氏の信条だ。いつも「働き1両、考え5両」と部下を指導する。「至誠通天(至誠天に通ず)」「主師親の三徳」。これらも鳥羽氏が大切にしてきた言葉である。「何が正しいか」ということが先であって、「損得」はその後にある。つねにそう心掛ければ不祥事は起きない。それが氏の経営哲学だ。

・私が座右の銘にしている言葉に「因果倶時」というものがある。「原因と結果というものは必ず一致するものだ」と釈迦が説いた言葉だ。現在の「果」を知らんと欲すれば、つまり現在の自分がどういう位置にあるかを知りたいと思うなら、過去の原因を見てごらんなさい、ということだ。原因を積み重ねてきた結果として今日がある。原因と結果は一致している。そして、未来の「果」を知らんと欲すれば、つまり将来自分はどうなるだろうかと知りたいのであれば、今日一日積んでいる原因を見れば分かる。自分自身が毎日、未来の結果の原因を積んでいるということだ。

<目次>
序章 大富豪になる5つの条件
 ◆「巨富への道」を見続けた幸せ
 (1)巨富の群像
  ◆第1号はドイツの女性
  ◆創業者を教えてくれた万国博
  ◆「だるまの会」との出会い-栢森氏の縁で
  ◆異なる業種で異なる成長を歩んだ7人
  ◆共通点より個性
  ◆「駅前で走る」ように
 (2)まず気質
  ◆好奇心と好きへの執念
  ◆知識は客観的、倫理は主観的
  ◆お金儲けが好き
 (3)アイデア
  ◆ビジネスモデルが繋がる発想
  ◆創業に必要な5つの要素
  ◆技術はある-それをどう探し出すかだ
  ◆人は育つ-糧は共感である。
  ◆お金は集まりやすい要素だ
  ◆5つの要素を横串にする知恵
 (4)見通し
  ◆「出口のない入口に入るな」
  ◆バブルを避け、不況を活かす先見性
 (5)勇気
  ◆勇気とは、覚悟と行動力の合成物
  ◆行動してこその決断
  ◆勇気の根源-好きと正義感
 (6)少しばかりの幸運
  ◆幸運のほとんどは努力の成果
  ◆「何があっても、だから良かった」の精神
第1章 始めに意志ありき
 紳士服量産のパイオニアが見出した高品質・低価格への道
  AOKIホールディングス社長 青木ひろ憲
 いまこそ原点に立ち戻る
 「何があってもやり抜く」
 最も大事で難しい「コンセプト」
 自らつくって自ら売る
 度胸とねばり
 「棒ほど願って針ほど叶う」
 成功する組織、しない組織
 奇想天外のアイデアが窮地を救った
 「人間本来無一物」
 「一流の指導者」の条件とは
第2章 ニトリは”進んで損をする”
 家具・インテリア販売の業界トップが貫く値下げの哲学
  ニトリ社長 似鳥昭雄
 この不況下に二桁増収、増益
 「一品目たいとも値上げはしない」
 生きていくための創業
 結婚が逆境を変えた
 「日本の住環境を欧米並みに」
 ニトリが払う億単位の授業料
 「やり甲斐だけでは駄目」
 安さ、安さ、安さ
 いまこそ「健全な楽観」が必要だ
第3章 ファンケルは不安を許さない
 無添加と通信販売で急成長した化粧品会社の発想力
  ファンケル名誉会長 池森賢二
 パン職人6年、サラリーマン生活15年
 「団塊の世代」が描いたコンビニ
 化粧品被害への憤り、そして創業
 素人の発想で常識を突き崩す
 始めに志ありき、次いで義憤ありき
 「ファンケル」に込められた哲学とは
 大当たりした「お試しセット」
 失敗は多い、だが破綻はしなかった
 現代の赤髭先生を夢見て
 なぜ世襲を排するか
第4章 感性を司る会社・カプコン
 「バイオハザード」など世界的ヒットを連発する戦略
  カプコン会長 辻本憲三
 日本を代表する新産業経営者
 逆境のなかで手中にした実学
 「ゲームの興奮は商売になる」
 20億円の融資をあっさり断る
 なぜ「ストリートファイターⅡ」は成功したか
 ご子息3人の「3本の矢」体制
 良貨が悪貨を駆逐する
 経営者の役割はアクセルとブレーキ
 将来のリスクをどうヘッジするか
第5章 スターツは社員は拾い上げ、個性を伸ばす
 「ピタットハウス」から「OZマガジン」まで多角化を究める経営
  スターツコーポレーション会長兼グループCEO 村石久二
 「地の利」を得た東京オフィス
 都市銀行を飛び出し、不動産業へ
 柔軟な人事で女性社員を支援
 なぜ「千曲」にこだわるか
 人を集める「人たらし」の才
 めざすは平和の企業社会
 「リストラ・ゼロ」という経営哲学
 平成版・日本型家族式経営
 あえて合理主義に背を向ける
第6章 ドトール「幸福提供業」の使命
 「コーヒー革命」を巻き起こした業界最大手チェーンの足跡
  ドトールコーヒー名誉会長 鳥羽博道
 「コーヒー農園主」という夢の実現
 初めて飲んだコーヒーの味とは
 マイナスからのスタート
 老若男女が親しめる喫茶店を
 パリのカフェで走った衝撃
 なぜ「コーヒー戦争」に勝利できたか
 「顧客第一主義」を貫き通す
 座右の銘は「因果倶時」
 新世紀維新をめざして
第7章 「ITの脳」を創る富士ソフト
 「みんなのシアターWii」からGPSソフトまで世界に広がる事業領域
  富士ソフト会長 野澤宏
 社会の隅々で活用される製品
 ニューアキバの「顔」を訪ねる
 なぜ経営者を志したか
 「必ずや、データ処理の時代が来る」
 学生からいきなり講師に
 教え子2人を連れた小さな船出
 膨大なソフト需要を狙え
 大規模M&Aで急成長
 めざすはテレビのマイクロソフト
 

面白かった本まとめ(2011年上半期)


<今日の独り言> 
Twitterをご覧ください!フォローをよろしくお願いします。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする