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ごまかしの心理術(内藤 誼人)

2010年04月16日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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この本は、ビジネス場面で利用できるような、”ごまかし方”や、困った局面の”切り抜け方”を明るく紹介している本です。

 正直でいることは人間としての美徳ではあるけれども、それはあくまでも理想なのであって、不純なものを大いに持ち合わせて、いつでもどこでも、ごまかしながら賢く生きていこうという趣旨で、具体例をたくさん挙げている本です。

「ごまかし」という言葉はよくないかもしれませんが、どの具体例も悪意に満ちたものではなく、相手も気持ちよく生きていくための知恵を集めた本です。

基本的には、高田純次さんになったつもりで、「彼なら、どうやって切り抜けるのだろう?」と考え、「高田純次さんみたいになろう!」というのが、著者のアドバイスとのことです。

特に正直者で損をしている人には、とても参考になる本だと思います。


とてもオススメです!

・たとえば、名前を呼ばれたとき。こういうときは、「はい」と返事をするだけでは不十分である。相手のほうを見ないのは論外であるとして、顔だけ向けただけでも、まだ足りない。身体がきちんと相手の正面を向くようにして、「体ごろ」振り返るのが正解である。それでこそ、声をかけた人間も、うれしいと感じるのだ。

・相手にホメられたとき、冗談めかして、「ええ、ホントにモテるんです」と自慢するのも大人げないし、さりとて、せっかく好意的に勘違いしていてくれているのに、それをわざわざ否定するのもバカらしい。結局は、黙っていたほうが一番である。黙っているだけなら、真実がかりに相手にバレてしまったとしても、何の問題もない。誤解していたのは相手なのだから、それは相手の判断ミスである。勝手に思い込んでいたのだから、こちらには何の落ち度もないのである。

・もしトップと上司の命令が食い違ったなら、上司のほうに従ったほうがいい。あなたの生殺与奪の権利をにぎっているのは、経営者ではなくて、毎日顔を合わせる上司のほうである。だから、そちらにいい顔をしていたほうがいいのだ。

・そういう愚痴をいうのはやめて、むしろ、「ああ、なんて仕事って楽しいんだ!」というポジティブなことを口に出したほうがいい。それにまた、あなたがポジティブなことばかりを口にしていれば、周囲の人もそれを聞いてポジティブな影響を受ける。どうせ周囲に影響を与えるなら、ネガティブなものよりポジティブなほうがいいに決まっている。それにまた、そういう人は、周囲の人からも好ましく評価されるものである。

・子どもの人気を一番よく予測するのは、「共感能力」だったという。相手の立場にたってあげ、その人の考えに共感を示してあげられるほど、人気者になれるのだ。相手が何を言ってこようが、「なるほど」と受容してあげれば、あなたは間違いなく好かれる人間への第一歩を歩みだしたことになる。いたずらに反対せず、相手の言いたいことは何でも受け入れてあげることができたとき、あなたは人間として一皮むけたような成長を体感することができるはずだ。

・仮に口約束しかしていないのなら、相手がどんなことを言ってきても、たいていのことは、次のようなセリフで突っぱねることができよう。「そんなことを言った覚えはない!」「そういうつもりで言ったのではない!」「言ったかもしれないが、そういうニュアンスではなかった!」などと言えば、自分のムリを押し通すことができるのだ。なお、自分が署名したメモや、自分が書いたメール、あるいは会話の内容を録音されているなど、客観性の高い証拠が相手に握られているときはどうするか。このときには、小細工をせずにひたすら謝るのが、一番の王道である。

・贈り物をあげれば、相手に恩を着せることができる。恩を着せられた人物は、必ず、あなたに何らかの形で報いてくれる。たしかに贈り物をするのは、ちょっとした出費になるが、それでもやってあげたほうがいい。それが仕事を円滑にするからだ。贈り物をするときのコツは、金銭的な問題よりも、「頻度」が重要であるという。高い贈り物を1回するよりは、安い贈り物でも10回、プレゼントすることが大切だそうだ。相手の気に入りそうなものをあげればよい。基本的には、食べ物でかまわない。

・私たちは、無意味な”競争思想”を知らぬ間に植えつけられているが、私はあまり競争しないほうが精神的にリラックスできると考えている。競争するくらいなら、むしろ、だれもがやらないビジネスを見つけ出すのがよいと考えている。だれもやっていないことなら、競争しないですむからだ。競争して勝ち残っていくことに快感を得るタイプならともかくとして、競争意識がはなからない人は、むしろ競争しないで生きていく道を探ろう。

・「あなたは、□○さんと親しいよね。彼女ってさ、どういう人?」このように質問されたときには、なるべく聞かれた本人を”援護射撃”するようなことを言ってあげたい。かりに悪い噂を知っていても、そんなものは絶対に口外してはならないのである。「どうせ、自分の友だちでもないんだから、悪いことを言ったってかまわないじゃん」などと考えるのは危険である。たとえ自分の味方でなくとも、わざわざ敵を作る必要もない。敵は少なければ少ないほどいいに決まっているのだから。

・ムリそうな頼みごとをしなければならないときには、頼むべき相手の機嫌を入念に観察しよう。そのタイミングを狙わなければ、「ムリなものはムリ」と一蹴されてしまうからだ。なお、そうそう都合のいいタイミングが現れない場合には、どうすればいいのか。このときには、「食事の後」を狙おう。人は、おいしいものをたくさん食べて満腹になると、それなりに幸せな気分になっているので、そのタイミングであれば、少なからずムリが通るだろう。あるいはお菓子などを食べさせて、気持ちよくさせてから頼みごとをするのもよいかもしれない。

・「すぐに商談に入りたいのですが、いかがですか?」相手がそう言ってきても、「まずはお茶をいただいてから」などとごまかし、軽い話をしておくべきである。せっかちな相手はイライラすることがあるかもしれないが、大半の人には、この種のおしゃべりをしておいたほうが、その後の話し合いはスムーズに進行するものなのである。

・大きな欠点を目くらましにするためには、あえて小さな欠点は自分から申告してしまったほうがいいのである。そのほうがあなたは相手から信用してもらえるからだ。都合のいいことばかり、ポジティブなことばかりを口にしていると、相手は「なんだかうさん臭いな」と思う。なぜなら、そんなに良いことばかりのことが、世の中にはめったにないことを経験的に知っているからである。だから、あえて小さな欠点は自分から申告してしまったほうがいいのだ。

・人に賛成してもらいたいのなら、「僕の案の、どういうところが良かったでしょうか?」と質問してみればいい。相手は、良かったところをあれこれと考えてくれるから、結果としてあなたの案に賛成してくれる見込みも高くなる。普通の人は、「僕の案の、どこがダメなんでようか?」などと質問してしまうから、相手も反対してしまうのである。

・何事もムリをしてはいけないというが、妙につっぱったりしないで、むしろ情けない姿をアピールするのもよい。こちらが頑固につっぱっていると、相手はもっと強硬な態度をとらざるをえなくなる。だから、そういう争いをやめて、あなたは、涙を流しながら、鼻水のひとつも垂らせばいいのである。情けない姿をさらしている人のことを、私たちはイジメたりはしない。だから、安心して白旗をあげて降参してしまおう。

・職務規定以外のことを頼まれたら、むしろチャンスである。なぜなら、そんなチャンスでもなければ、相手に恩を売りつけることができないからだ。上司のために、書類を持って行ってあげたり、コーヒーを淹れてあげたり、机が汚れていたらちょっと拭いてあげたりと、そういうことをしてあげる部下のほうが、かわいがってもらえるのだ。仕事以外のことを頼まれても、「そんなの、私の仕事じゃありませんから!」と口を尖らせていてはいけない。私は、勤務時間内であれば、どんな頼みごとも、基本的には引き受けるべきだと考えている。しかも、それを嬉々としてやってあげるべきだと考えている。

・いまいち、現在の自分のウケが悪いことでお嘆きのみなさん。そんなときには、性格を変えようとか、話し方をよくしようなどと努力するよりも、外見を変えるのがてっとり早く自分を変える方法である。外見を変えれば、印象など、いくらでもごまかせる。知的に見られたいなら、知的に見られるような格好をすればいいのだし、気の弱さを隠したいなら、強そうな格好をすればいいのである。たったこれだけで、みなさんは一瞬で自分を変えることができるであろう。

・豊臣秀吉は、まだ信長の草履取りだったころ、信長の草履を、まるで信長自信であるかのように、大切に、大切に扱った。冬の寒い日などは、着物の中に入れて、胸で暖めておいたくらいである。普通の草履取りは、絶対にそんなことはしない。信長は、その秀吉の行動に感激し、「草履でさえ大切にするくらいなのだから」ということで、秀吉をぐんぐん出世させた。自分の持ち物を丁重に扱ってもらえるというのは、非常に気分のいいことであることが、この逸話からもわかるだろう。

・男性もそうで、かりにニキビだらけで、いかつい顔をしていても、ニコニコしていて、笑顔を忘れなければ、ハンサムな男性と同じくらい、周囲からはチヤホヤしてもらえるのである。仕事のスキルがなく、みんなに迷惑をかける人は、愛嬌のよさを磨こう。そうすればだれからも本気で怒られるようなことはなくなる。自己防衛のためにも、愛嬌のよさは磨いておこう。

・仕事でイヤなことがあったときには、落ち着いたラウンジではなく、騒がしい居酒屋を探して、そこで騒いでいる人たちを観察し、疲れを吹き飛ばしておこう。もちろん、自分自身でお酒を飲んでしまえば、さらに気分は爽快になる。毎日のストレスは、毎日処理するのがいい。雑草とりも、少しずつでもいいから、毎日やるのがコツであるという。

・酔っ払って家に帰ったとき、「何か作ってくれないか?」と奥さんに頼んだとする。このとき、さっとお茶漬けを作って出してくれる奥さんと、時間をかけてきちんとした料理を作ってくれる奥さんがいるとすると、大半の男性は、前者を喜ぶのではないかと思われる。「おいしい料理なんていいから、とにかく急いでくれ」が、ホンネだからだ。最近のビジネスは、まさにスピード勝負。だからこそ、これらのエピソードに見られるように、仕事の質などはどうでもいいから、とにかくスピードを重視したほうがいいのだ。仕事が雑になろうが、荒っぽくなろうが、とにかくスピードを重視。そういうビジネスマンほど、優秀なのである。



<目次>
まえがき
第1章 現代社会を生きぬく”ごまかし”のススメ
 ごまかしは、すべて「善」である
 「言行一致」を目指さなくともよい
 ジェスチャーで語れ
 名前を呼ばれたら、「体ごと」振り返れ
 勘違いされたら、勘違いさせたままにしておけ
 トップの理想論にとりあうな、直属の上司の言うことを聞け
 周囲の気分を害するようなことを口にしない
 理解できなくとも、理解できるような素振りを見せろ
 証拠がないときには、あくまでもシラを切りとおす
 隠すべきものは、あえて「隠さない」のもテ
 迷惑をかけたら、ソバをおごることと約束しておけ
 贈答品で恩を着せる
 不合理な信念を捨てろ
 〔コラム〕あらゆる競争は不毛である
第2章 あらゆる人を手玉にとるための”切り返し”
 相手が何を言ってきても切り返せるための準備をせよ
 ウソをついても、「意図」を隠せば大丈夫
 身内の人間のことは、決して悪く言ってはならない
 知り合いの評価を求められたら、当たり障りのない表現でごまかせ
 ただ「聞く」だけで、”聞き上手”とは言わない
 激昂した相手を、うまくはぐらかす
 相手の論理を逆手にとって切り返す
 堂々と主張すれば、相手を怯ませることもできる
 相手の機嫌がよいときに、頼みごとを持ちかける
 はじめにたっぷりとおしゃべりしておく
 〔コラム〕普通の客を切り捨てて、上得意だけを特別扱いせよ
第3章 人を混乱させて、すべてを煙に巻く目くらましの技術
 隠し玉を用意しておけ
 相手を混乱させ、冷静な判断能力を奪う
 余分な情報を混ぜてごまかせ
 小さな欠点をわざと申告し、大きな欠点を目くらましする
 ありえない話で、相手の判断を誤らせる
 誤った方向に相手の答を誘導する
 表現を逆さまにしてみる
 相手の主張をまともにとりあわず、肩透かしを食らわせる
 自分の情けない姿をアピールせよ
 全面敗北でも、合理的なことがある
 前面屈服で、相手の信用を勝ち取る
 〔コラム〕職務規定にないことでも、喜んでやれ
第4章 どんな人も思いどおりに動かす「説得法」
 「断り書き」で相手の誤判断を誘導する
 アピールのポイントは、「文末」に置け
 自分で勧めるのではなく、他人に勧めさせろ
 煮え切らない相手には、こちらが背中を押してあげよう
 相手の心を動かす”キーワード”をたくさん挿入せよ
 プレゼンの中身に自信がないなら、矢継ぎ早にスライドを変えてゆけ
 話のヘタな人は、アニメーションのプレゼンを心がけろ
 相手が「トクをした」と思えるように仕向ける
 数字を使って煙に巻く
 〔コラム〕格言や諺を使って、それらしい発言をする
第5章 自分の印象を水増ししてごまかすための心理技法
 外見でごまかす
 肩書きを手に入れろ
 自分の”良い評判”を広めろ
 特別なサービスを受けたいなら、「名前」で呼びかけろ
 相手の”持ち物”にも「敬意」を払おう
 ブランド企業でなくとも、有名に思わせることは可能
 上司としての”指導力”が足りない人は、「ニコポン管理術」で
 会ったことがなくとも、「会ったことがある」と告げろ
 〔コラム〕圧倒的な語彙力を身につけよ
第6章 仕事に役立つ”ごまかし”のテクニック
 カラフルな色合いでごまかす
 とんでもなく長ったらしいタイトルをつけろ
 愛嬌のよさを磨けば、何をやっても許される
 好かれる人間を演出するには
 居酒屋ではしゃいでいる人を観察して、心を癒せ
 仕事の「早さ」で、質の悪さをごまかす
 品質など、どうせわからない
 あえて迷惑をかけて信用を得る裏ワザ
 迷ったら、本能で行動せよ
 報告は大ざっぱでよい、どうせ相手は見てくれないのだから
 〔コラム〕社内イジメにあったら、すぐに出社拒否で応戦せよ
あとがき
参考文献 巻末

面白かった本まとめ(2009年下半期)


<今日の独り言>
6歳の息子は1週間ほどピアノを弾ける環境になかったので、あまり弾けなくなってました。やはり毎日の練習が大切ですね。しかし一度弾くと少しは思い出したようで、少しは復活できたのは良かったです^_^)

コメント
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