小野寺眞夫の言いたい放題

所長、小野寺眞夫の思った事を綴っています。

言いたい放題ーどの面下げて

2008-11-24 12:26:33 | Weblog
今月20日、アメリカの民主党指導部がビッグスリー(自動車大手三社)支援法案の採決を12月に先送りすると決めた。これから2日前の18日にアメリカ下院において、所謂ビッグスリー(ゼネラルモーター、フォード、クライスラー)の会長が顔揃え、金融支援を懇願した。再建計画も無しにだ。
我々税理士が関わっている、中小企業が融資を金融機関に求めると、必ず事業計画と資金繰り表をもとめられるのだが・・・・・ 
いみじくも、GMの会長の弁がアメリカ自動車業界の傲慢さを物語っている。即ち「自動車産業はアメリカ実態経済そのもの。放置したら大変なことになる」と。
脅しに近い言葉をはいている。
しかし、アメリカ自動車産業の衰退は、今回の金融危機に始まった事ではない。環境問題の対応に立ち遅れ、燃費の悪い車を作り続け、それが消費者から敬遠されたからではないのか。
この根本を直さない限り、250億ドルの追加融資をしても、お金をドブに捨てる様なものではないのか?と私は思うのだが・・・・・・
但し、自動車産業を潰したら、それに替わる大産業として何があるかというと疑問ではある。
多分、アメリカは自動車産業崩壊による大失業を防止するため、結局は資金援助するのだろうが、ビッグスリーが変わらないかぎり問題は先送りとなる。
自家用ジェットを乗り回し、高額報酬を取り、無策の経営をし続けてきた三人の会長が「あほ面」に見えたのは私だけだろうか?