小野寺眞夫の言いたい放題

所長、小野寺眞夫の思った事を綴っています。

言いたい放題ー愚策

2012-11-02 18:04:08 | Weblog
早いもので、もう11月です。9月から「おのでら塾」(これは、経営者や経理担当の方に、税務に限らず労務等広く浅く知識を付けていただく為、毎月開催するもの)、10月から「経営者塾」(これは4回シリーズで、経営者の方が数字に強くなる為企画しました)、11月はこれらにプラスして経営支援セミナー(これは、毎年開催していて中央から講師を頼んでいます。今回はランチェスター経営を使った講演で、経常利益を3倍にする方法です)。あれこれ準備をしている間に、今月もあっという間に過ぎそうです。
ところで、先月30日に、日銀が追加金融緩和策として、国債などを買い入れる基金11兆円増額し、また、金融機関の貸し出し増加を促す「貸出支援基金」を新設すると発表した。
これは脱デフレ政策と言うことなのだが、まあ何とピンぼけな政策だろう。
金さえ緩めればデフレが無くなると思っているのだろうか?
これまで散々やっても効果がなかったではないか。
デフレは不況と同じ意味にとらえているから政策を誤るのだ。
戦争の時代はインフレ、平和の時代はデフレの原則があり、今は平和の時代で物が溢れている。だからデフレなのだ。
事実、日銀が市中銀行に「低利や無利子、無担保」でお金を貸しますと言っても、民間に貸し先が無いのだ。
この事は、実際現場で中小企業の経理を見ている、私ども税理士の方が、日銀や政治家の方より、実情はよく分かっている。
銀行が貸したい企業は、お金の余裕がある優良企業で、銀行からお金など借りる必要がないのだ。
お金を貸して欲しい企業は、経営が苦しい。そんな企業は銀行が敬遠する。
こんな政策は、メガバンクを儲けさせるだけだ。メガバンクの国際部は、この余ったお金を外国の優良企業に貸し付けて利益を上げていて、収益の6割から7割が、外国企業に貸し付けているものと言われている。日本の企業には回っていないのだ。
お金が回る仕組みを作って欲しい。
手っ取り早いのは、インフラ整備。
都心の「開かずの踏切」をまず解消してみては如何か?
都民が喜び、景気があがる一石二鳥と思うが・・・・・・・・・