小野寺眞夫の言いたい放題

所長、小野寺眞夫の思った事を綴っています。

言いたい放題-中国の面子

2008-04-26 17:39:43 | Weblog
今日26日、日本での聖火リレーが、争乱の内に終了したが、世界各地での騒ぎが例外なく日本でも起こってしまった。
そもそも、聖火リレーを行う趣旨は、平和の祭典オリンピック成功の為、「聖火」を世界の人々に見せ歓迎をしてもらう事により、オリンピックを盛り上げようというものだろう。
ところが今回の聖火リレーは、全世界に争乱を巻き起こし、莫大な警備費用を掛け、しかも歓迎すべき聖火ランナーは見られない状態が続いている。
こうなると、「途中で止める訳に行かない」という中国の面子だけの問題になってきている。こんな「聖火防衛リレー」なんかやる意味があるのか、私としてははなはだ疑問だ。
この中国、聖火リレーだけでなく、経済もはなはだ不安定な状態になっている。
上海の株式市場が、三ヶ月で半値に暴落した。昨年の最高値8000ポイントから
3000ポイント割れになっている、ということは、中国の個人投資家が被った損害は、12兆元に登ると言われている。なんと中国のGDPのほぼ二年分だ。
後は、建築ブームが下火になっていて、オリンピックと上海万博が終了するのを待たずに、バブルが崩壊するのではないか?
そうなると、中国に投資をしている世界各国も巻き込んでの話しとなるので、この損害は日本の比ではないだろう。中国政府も「面子」にこだわらず、世界各国と協調し、民主化を推し進めたらどうだろうか?
もっともそれは無理か?

言いたい放題-農業政策の見直し

2008-04-12 18:02:46 | Weblog
東南アジアに輸出されている、オーストラリア産の米の価格が急上昇しているとある雑誌に出ていた。
その原因はと言うと、地球温暖化のせいだそうだ。南極の氷がどんどん溶けていて、オーストラリア近海の海水温が昨年は確実に1度上昇している。結果、オーストラリアでは5年も干ばつが続いてて、土地が完全に干上がっている。もう手の施しようが無くなった状態だそうだ。従って、田、畑、牧草地も荒れ地状態で、農産物の生産はもとより、羊も牛も飼えないので、小麦、大麦、米、羊毛、牛肉全てが値上がりした。
それと平行して、高度成長が続く中国が資源とエネルギーの浪費を凄まじい勢いで続けていて、世界の需給バランスを狂わす元凶となっている。
大戦争がない21世紀の世界は激変した。国同士の壁が取り払われ、世界の市場が一つとなり経済のグローバル化が完成した。それが続く限り、早晩、低開発国の諸国も中国と同じ状態になる事は目に見えている。
となると、食料受給率40%の日本は、国民の飢えをしのぐ為には、ものすごく高い食料品や、飼料を輸入しなければならない羽目になるだろう。
石油に押され、誰にも見向きもされなくなった石炭が今脚光を浴び、鉄鋼の原料炭の値が三倍に値上がりした事でもわかるように、昔のエネルギーを再度利用する動きとなっている。それに習って、食料生産も日本に回帰したらどうだろうか?「食の安全」や「今後の輸入価格の上昇」から鑑み、再度「農業立国日本」を目指す価値があると私は思う。もはや、「減反」を中心とした日本の農業政策を、基本から見直すべき時が来ていると思えてならない。


言いたい放題-どちらが勝つか?

2008-04-04 19:07:14 | Weblog
3月31日で、ガソリンに係る暫定税率が廃止となり、4月1日より全国のスタンドでガソリン価格が平均で10.5円下がった。私の知り合いの「出光」と「ジョモ」の経営者も4月1日に25円下げるけれども5月1日からまた上げますと言っていた。多分この事の意味は、暫定税率が入っている高い仕入れのガソリンを下げて売り、損は出るけれど、暫定税率が復活する事が見込めるので、4月中に安いガソリンを仕入れておき、そのガソリンを値上げした価格で売るので、トータルで損はないだろうと言う事なのだろう。
つまり、暫定税率が復活する事は既成の事実となっている。
この事は、福田首相が、大勝負を掛けた首相官邸での記者会見の内容に由来する。
それは、道路財源の一般財源化は平成21年度からやるが、暫定税率は今年度から維持すると言う事で、皆びっくりしたように、誰にも相談無しに福田総理が自ら決定し、自民党内の道路族と一線を画したものとなっている。
小泉元首相が、道路公団民営化後に手を付けて断念した事が、福田首相の大変身により復活した格好だ。
確かに、私もガソリンは安い方がよいし、税金もない方がよい。しかし、自分の利益だけ自己主張しては国家体制や社会の秩序は保たない。2兆6千億円穴が空いた現状に鑑み、私たちもよく将来を見据える必要がある事を痛感している。
福田と小沢どちらが国民世論の全体に答えられるか、この二人これからが正念場となる。