小野寺眞夫の言いたい放題

所長、小野寺眞夫の思った事を綴っています。

言いたい放題ー日本の底力

2011-04-16 18:12:33 | Weblog
連日、大震災関連の報道がされているが、被災地の状況をテレビでもる限り、瓦礫の山々で、まるで昭和20年8月15日にタイムスリップしたような感じを受ける。空襲を受けた位に津波の破壊力が凄まじかったと言うことだ。破壊し尽くされた被災地、特に東北3県は、戦後の復興と同じように1からの町造りとなるのだろう。
時に、現在私のお客様が直面している問題で切実なのは、「建築資材がない」「部品がない」「紙がない」等々、折角注文があっても売り上げが上がらないということだ。
今回の地震で分かったことは、東北地方に重要な生産拠点が結構多くあったと言うことだ。
私の東北地方に対するイメージは、農業、漁業、観光が主たる産業で、工場があったとしても、小さな町工場がいくつかある程度だろうと思っていたのだが、ところがそうではなかったのだ。
事実、東北地方の工場で作っている部品の供給がないため、世界的な大企業の生産がストップしてしまった。
震災のダメージは勿論日本が大きいが、海外の企業もかなりダメージを受けている。
正に、グローバリゼーションの波が東北地方の隅々まで及んでいたことの証拠であり、世界経済のもっとも底辺を担う存在だったと言うことも明らかになった。
つまり、日本の技術力はまだまだ世界に通用するするのだ。
戦後、日本は復興し素晴らしい高度成長を遂げたではないか。第二の戦後復興を目指し日本の底力を見せようではないか。
(お詫び)
前回のブログの中で、新発田市の成人式を7月に延期したと書きましたが、5月15日の誤りでした。
訂正しお詫び申し上げます。

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言いたい放題ー自粛ムード

2011-04-02 14:00:57 | Weblog
3月11日に発生した、「東北地方太平洋沖地震」から今日で22日経過した。その間、支援物資や義援金の提供は本当に早く実行されていて、日本国民の人間性の良さに改めて感服した次第だ。しかし、まだまだ本格的な復興に着手するのに時間がかかるのだろう。
少し気にかかることがある。其れは、自粛ムードが日本を覆い尽くしつつあることだ。
「大勢の方が災害に遭われて大変苦しんでいる、そんな中で、自分たちだけが楽しんで良いのだろうか」その様な気持ちで自粛なのだろう。その気持ち、私も分からなくはない。
しかし、PTAの謝恩会、学校や会社の送別会、慰労会までキャンセルされたと聞き、少し複雑な気持ちになった。先生から受けたご恩を感謝する会や、同僚や会社との別れを惜しむ事や仕事の慰労会は、開催されたとしても、決して非難されることはないだろう。むしろ、行き過ぎた自粛は、地域経済を破壊することにもなりかねない。
聞いたところによると、月岡温泉のキャンセル率は90%、新発田市内の料亭はほとんどキャンセル、私のお客さんの居酒屋ですらキャンセルが相次いだ。
そして、4月1日付関東信越税理士会新潟支部連合会通知によると、「平成23年度第1回合同部、委員会懇親会中止」とあった。私たち税理士の役割の一つとして、企業の黒字化支援がある。キャンセルされたホテルの立場に立ってみると、相当な損害だろう。そこに関与している税理士もいるはずだが、その先生はどう思っているのだろう?
新潟県税理士の総元締めである新潟県連が「企業、経済」のことを考えないのだろうか?しかも新メンバーでの初めての懇親会。これを開催しても世間から顰蹙をかう物ではないはずだ。この通知を見て怒りすら感じた。
その点、二階堂新発田市長は偉いと思う。新発田市が行う行事は自粛しないと市の職員に対し強く通達を出している。さすがに3月13日開催予定だった「成人式」は、新幹線が不通だったため、7月に延期したが、美容院や写真館など関連業者には市の職員を派遣してお詫びさせている。新発田市長と税理士会会長どちらが、経済のこと企業のことを思っているのか。同じ税理士として情けない。
震災にあった人も被害者だが、キャンセルを受けた企業も被害者です。被害をこれ以上大きくしないためにも、過度な自粛は止めませんか。


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