小野寺眞夫の言いたい放題

所長、小野寺眞夫の思った事を綴っています。

言いたい放題-トップの資質。

2007-08-25 19:06:00 | Weblog
私はこの夏、お盆休みを利用して、「親知らず」を抜いた。あごの骨を削りながらの抜歯であった為、術後かなり顔が腫れ、その為、ご飯が食べられないので寝てばかりいた。その朧気な意識の中での、この夏の出来事の感想を二つほど。
その一つが、北海道を代表する銘菓「白い恋人」の石屋製菓の件。その会社が賞味期限偽装や食品衛生法を守らなかった大問題を起こした。この経営者はなぜ「他人の失敗を学ばなかったのか?」不二家や雪印食品も身近にあったのに...
今やコンブライアンスの時代。人を騙して商売が出来るほど甘くはない。しかも、人の目が外に限らず内にもあるのだ。ほとんどが内部告発で問題が表面化している。よく、経営者は、経営資源(人、物、金、情報、社風)を大切にしなければならないと言われるが、特に大事なのは人の心、社風だろう。人が基本にあって会社は成り立つのだから。石屋社長、従業員さんの心をつかんでいたのか?(私も偉そうな事はいえないが)
この件、トップとしての社長の責任は重い。
もう一つが高校野球。新潟県代表の明訓高校が2回戦を突破し、ベスト16に食い込んで溜飲を下げたが、最高の快挙は佐賀北高校の優勝だろう。
私立の強豪校のように、全国から優秀な生徒を集めるのでもなく、すばらしい設備など無い、ごく普通の田舎の進学校が全国制覇をした。しかも、一回戦からの出場でおまけに引き分け再試合もあり、他の学校より一試合多く試合をしてのことだ。
佐賀北高校の監督は「この炎天下の中で試合をするには体力が必要」と言う事で走り込みを中心とした基礎体力の増強を心がけたと言っていた。正にその成果が出たと言って良いだろう。生徒の能力を最大限に引き出す力、そこにトップの資質を見た気がした。
中小企業に社長に代わる人はいない。経営能力、価値観を高めなければ、会社は存続し得ない事を肝に銘じた夏であった。


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言いたい放題-安倍首相と小泉前首相との差

2007-08-11 18:45:17 | Weblog
どうも安倍首相の状況が余りよろしくない。公然と安倍首相に対し辞任コールが起こっている。なめられていると言っても過言ではない。
安倍首相の政治家としての常識と世間の常識と食い違いが、参議院選挙大敗の一因と言っても良いだろう。
つまり、松岡及び赤城農林大臣やの事務諸費問題は、政治資金規正法上は適正に処理されていると言う事で間違いない。それは政治家の常識だが、世間の常識は中身まで公表し納得いく説明が必要。
結果論だが、世間の常識に従って2名とも罷免すべきだった。首相にはその権限があるのだから。その反面、小泉前首相は、田中真紀子外務大臣が外務省と問題を起こしたら、即刻、田中外務大臣を罷免し問題を一挙に沈静化させた。考えてみれば、田中真紀子は小泉総裁誕生の大功労者なのだが、そうゆう盟友すら平然と切り捨てた。
そして、今回、選挙に負けて人身一新すると言っておきながら、なぜ8月27日まで待たなければならないのか?参院選が終わって4週間だ、その間、自民党や世間から安倍不信が広がってきている。
まず、劇的な幹事長人事をすぐ発表するくらいでないと人事の主導権は握れない。
どうも、小泉後継の安倍首相だが、しがらみを冷酷に切り捨てた小泉と、しがらみを切り捨てられなかった安倍の差が出たようだ。
安倍首相には、しがらみに囚われない思い切った人事を期待するのだが....

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