小野寺眞夫の言いたい放題

所長、小野寺眞夫の思った事を綴っています。

言いたい放題ー大荒れの2008年

2008-12-29 11:33:32 | Weblog
本日29日が、当事務所の御用納めです。一年間つたないブログをご愛顧いただき有り難うございました。
今年の9月頃までは原油価格が1バレル180ドル近くまで高騰し、12月に入ると1バレル40ドル台にまで下落と、ジェットコースターのような値動きでした。
また、金融危機により、アイスランドのように、国家財政が破綻するなど、まさに大荒れの2008年でした。
今後の経済を理解するキーワ-ドは、「デフレ」「デフレによる金余り」「世界の基軸通貨は依然としてドル」でしょう。
来年は、3つのキーワードを中心として、ブログを書くことになりそうです。
わたくしは、決して日本の将来を悲観していません。
次回は、その辺りを中心にブログを書きたいと思っております。
では皆様良いお年をお迎え下さい。

言いたい放題ー派遣切り

2008-12-20 17:09:19 | Weblog
急転直下の経済悪化が、契約社員や派遣労働者などの非正規雇用者の解雇を加速させている。企業側から見れば、こんな時のために備えての、派遣社員であり臨時工であるので、解雇そのものは違法行為ではないのだが、こう連日のようにマスコミから攻撃されると悪者にならざるを得ない。
ビックスリーの様に国からの援助が期待できない日本の企業は、自分で身を守るしかない。従って、止むを得ない措置と言えるのだが、寒空に放り出される身になってみると冗談ではないということになる。
最早、この人たちは公的機関で救うしかないのでは?家があり、毎日温かい布団で
寝れる私は、つくずく幸せと思う。
前回も書いたが、原油、穀物、鉄鉱石、不動産等あらゆるものが下落している現状をみると、世界はすでにデフレに突入しているといっていい。
インフレ時代のように消費拡大による景気浮揚は効果がないと言うことだろう。何故ならデフレとは、価格が下がり、物が余っている状態であり価格が上がらないということである。したがって、あわてて買う必要がないからだ。
要するに、全世界が万年不況状態だということだろう。
今後は、経済構造の変革と世界市場がどう変わるかの見極めが大事となる。

言いたい放題ー100年に一度の経済危機

2008-12-07 18:55:20 | Weblog
麻生総理が、「100年に一度の経済危機に見舞われている、その対応はスピードが大事」とおっしゃってから、もう2ヶ月が経とうとしているが、未だはっきりとした対策が打ち出されていない。先進国が景気対策を次々打ち出しているというのに。ただ、どれもこれもさし当たっての、対応としか思えず、将来を見据えての方針が見えてこない。こんな事で良いとは思えないのだが.....
何故なら、どうも、世界経済は大きく転換してきている様でならない。
今までは、ブラジル、ロシア、インド、中国、を中心とした国々が高度成長し、世界がその恩恵にあずかって、世界経済が回っていた。
ところが、今回の金融危機を原因として、原油だけでなく、石炭、鉄鉱石、穀物すべて例外なく下がった。これは、完全に世界全体がデフレ経済に突入したと見て良いのではないか。
とすると、今までの高度成長をしていた国々を相手としたインフレをベースとした
ビジネスモデルは過去のものになりつつある。
それぞれの国が、今から莫大な公的資金を投入してくるのだが、どうせなら有効需要を作り出すものに投資したらどうだろうか?
世界各国には、優秀な頭脳を持った人が多くいると思うが、協力して新しいビジネスモデルを作成してもらいたいものだ。
21世紀はデフレの世紀。100年に一度の大危機なのだから。