小野寺眞夫の言いたい放題

所長、小野寺眞夫の思った事を綴っています。

言いたい放題ー反日デモ

2010-10-23 14:16:34 | Weblog
先週末から今週にかけて中国各地で、沖縄尖閣諸島の中国の領有権を主張する大規模な反日デモが発生した。
今回のデモの特徴は発生場所が、全て中国内陸部だということだ。デモの表面的な看板は「反日」だが、内陸部の様々な不満が内蔵されている気がする。
例えば、四川省成都の場合、今までと違いデモの中心が学生ということだ。
現在、中国の大学生は日本以上に就職難に喘いでいるらしく、今年6月に卒業した650万人の卒業生のうち250万人が就職できない状態で、政府に対する不満がたまっている。
一方、西安の場合、デモの中心は労働者と自宅待機組労働者だ。最近の中国はインフレが激しく、給料が上がっても生活が楽にならないらしい。
しかも中央や地方の官僚の腐敗がすごく、賄賂のお金で不動産を買いあさっている。その途方もない格差の不満が
マグマとなって溜まっているということだ。
今回のデモがすべて内陸部で起きたということは、経済発展を享受している沿岸部と一向に日が当らない内陸部との格差、これを改めて浮き彫りにした。
おまけに、鳴り物入りで建設した新幹線ももの物凄い大赤字で、中国共産党を支えている「景気の良さ」もあやしくなりつつある。
また、日本に対して禁輸したレアアースは欧州まで拡大し世界の鼻つまみ者になりつつある。
中国共産党の未来に暗雲が垂れこめてきた。


言いたい放題ー円高

2010-10-09 18:06:23 | Weblog
円高が止まらない。昨日ロンドン為替市場で、とうとう81円後半まで値上がりした。
私の関与先様でロシア人相手に車の輸出をしている会社があるが、100円近くまで円が値下がりをしないと、ロシア人が車を買ってくれないと、その社長さんがさじを投げていた。
日本経済が良くないのに何で「円」が値上がりするのか?
原因は3つあると言われている。
1,ドル安を日本政府が黙認している。
2,国際環境の影響
3,日本政府の干渉能力の限界。
私としては、2番目の国際環境の影響が大きいと思う。
何故なら、欧米各国ともリーマンショックの影響で経済が完全に復興していない。
欧米各国、特に米国経済は個人消費が主導する成長モデルだったが、今回の金融危機で、家計は膨大な債務を抱え其れを返済する必要に迫られて、消費意欲が減退している。
経済活性化のエンジンとして、輸出に期待がかけられる。そのためドル安、ユーロ安にする必要があると言うことだ。
中国の「元」は、毎日中国が介入している為替管理をしているので、元高は望めない。
中国を悪者にする気はないが、今回の円高の元凶が中国にあるという説もある。
中国は、ユーローが導入されたとき、ドルに変わる通貨と言うことで全世界でユーロブームが起きた。その時からユーロを買い込み外貨準備の2割、約5000億ドルを貯め込んだのだが、金融危機で大損をしたらしい。そのユーロを売って買い換えた先が「円」ということで、色々なところで中国は、影響を及ぼしている。
この円高、日本だけの為替介入では効果はあまり無い。
となると、欧米各国の、経済が回復しない限り円高は解消しないと言うことか....
ここは、頭の良い日本政府、円高を逆手にとる政策を考えて。お願い!