親が子供を虐待して殺したり逆に子供が親を殺す。また、いじめによる自殺の増加や高校での必須科目の未履行(そこには学校側のごまかしが存在する)。子供を巡る環境が何か変だ。私は昭和23年3月の生まれで、戦後派なのだが、少なくとも小学校から高校まで先生は敬っていたし、まして親を殺すなんて考えもつかなかったことだ。何でこんなになってしまったのだろうか?
私が、常々思っていることなのだが、「間違った平等思想」が日本をこんなにしてしまったのではないかと。昭和20年8月15日の敗戦以降、アメリカから民主主義なるものが入ってきて、人間は皆平等で等しく個人的権利を有しているということなのだが、敗戦に打ちひしがれていた日本国民にとって、戦前を忌み嫌ったのかスポンジが水を吸うがごとく浸透していった。その結果、日本古来の良き精神文化まで破壊してしまった。作家の山本一力氏は、私と同じ昭和23年2月の生まれでいわゆる早生まれだ。山本氏の言を借りると「平等などとは、沙汰の限りだ」ということだ。すなわち、昭和22年4月生の同級生とは1年も違うので当然体力差はあった。相撲、かけっこ、かなわない。どうしてもかなわない相手がいる。それを認めてこそ相手に対する尊敬が生じる。この経験をしないまま成長をしたら尊敬するという回路を持たないものができあがる。大人と子供は同じでないし、男女は同権であっても同質ではない。まさに世の中は不平等で成り立っているのだ。
「不平等こそが摂理」という当たり前のことを、大人を含め子供に教え直す必要がある 。
私が、常々思っていることなのだが、「間違った平等思想」が日本をこんなにしてしまったのではないかと。昭和20年8月15日の敗戦以降、アメリカから民主主義なるものが入ってきて、人間は皆平等で等しく個人的権利を有しているということなのだが、敗戦に打ちひしがれていた日本国民にとって、戦前を忌み嫌ったのかスポンジが水を吸うがごとく浸透していった。その結果、日本古来の良き精神文化まで破壊してしまった。作家の山本一力氏は、私と同じ昭和23年2月の生まれでいわゆる早生まれだ。山本氏の言を借りると「平等などとは、沙汰の限りだ」ということだ。すなわち、昭和22年4月生の同級生とは1年も違うので当然体力差はあった。相撲、かけっこ、かなわない。どうしてもかなわない相手がいる。それを認めてこそ相手に対する尊敬が生じる。この経験をしないまま成長をしたら尊敬するという回路を持たないものができあがる。大人と子供は同じでないし、男女は同権であっても同質ではない。まさに世の中は不平等で成り立っているのだ。
「不平等こそが摂理」という当たり前のことを、大人を含め子供に教え直す必要がある 。