小野寺眞夫の言いたい放題

所長、小野寺眞夫の思った事を綴っています。

言いたい放題-物見遊山

2008-05-10 14:39:29 | Weblog
中国の最高権力者、胡錦濤主席が本日、京都と奈良を周り帰国する。新聞やテレビなどで報じているように、何の為に来たのかわからない訪日となった。
前から決まっていた事なので、聖火リレーと同じように、今更止める訳に行かないので来たようなものだ。
お互いになかなか会えない、10年ぶりの首脳会談なのだから、腹を割った腹蔵のない意見交換をして欲しかったが、日本と中国の間の懸案事項である、ガス田の共同開発、毒入り餃子の問題は、何一つ具体的な進展はなかった。
また、事前にマスコミ等で言われていた通り、日本人としての最大の関心事、北朝鮮の拉致問題に関しては、一回も触れなかった。(報道されなかったので多分そうだろう)。六カ国協議の議長国中国の、最高指導者が全く知らん顔では、日本人に対して失礼だし、それに対して何も言えない日本なのだから情けない話だ。
もっとも、福田首相が親中国派だし、外務省の中でもチャイナスクール派が多いので、こうなる事は自明の理だったとも言える。
しかし、今回に限らず、日本の外交、第二次大戦後は、腰砕け外交に成り下がってしまった。確かに、外国との紛争解決の手段として、軍事力を行使できない事は、憲法に規定されている通りだが、だからといって腰砕けになってはいけない。国益を守る為、主張すべき事項は毅然たる態度で臨むべきだ。
軍事力を行使しなくても、国としての主張が通る事を、全世界に知らしむるべきだ。それが、世界にも類を見ない戦争放棄をした憲法を持つ日本の役割だろう。