小野寺眞夫の言いたい放題

所長、小野寺眞夫の思った事を綴っています。

言いたい放題ーやはりドル

2008-10-18 20:09:06 | Weblog
世界各国が、金融機関に公的資金を投入すると表明したことで、金融危機の嵐がしずみつつある。この中で何が一番問題だったのかというと、先週も書いた通り、銀行間の取引が事実上止まったことだ。疑心暗鬼で、中央銀行以外誰も金を出さなかった。
特に、極端にドルが不足した。
アメリカ発の金融不安なのだが、最後の土壇場での決済は、やはりドルが一番信用があったと言うことなのだろう。ユーロなんかいくら持っていても、役に立たなかったと言うことだ。
アメリカの軍事、経済の一極支配が崩れつつあると言われながら、中東のオイルマネーを始めとして、世界中のお金はニユーヨークの金融市場に集まるしかないのが現実だ。今後もアメリカを中心として世界は回ることになる。
だから、アメリカの早めの経済復興が望まれるのだが。....
ところで、ヨーロッパの金融機関は今回の騒動で、震源地のアメリカ以上に痛んでいて、イギリスの主要銀行は軒並み倒産に瀕したり、アイスランドでは、数多くの
銀行が、倒産し国有化された。当然、アメリカの不良金融資産を沢山買い込んでいたのが原因なのだが、それ以外に「サイバー取引」があげられる。
あの銀行が危ないと思ったら、インターネットで、一瞬の内に大量の資金を別の銀行に移動し、資金移動された銀行は、あっという間に資金が枯渇すると言う図式になっている。これでは、まともな経営が出来なくなる。
今後は、「サイバー取引」に規制を掛ける必要があると思うが....
ところで、今回の金融不安では、日本の金融機関は、ほとんど無傷に近かった。
今後、有り余った世界の資金の投資先は、安全な市場として技術大国日本に向かう
可能性が高くなったと思うのだが果たして.....