NTT労組退職者の会広島県支部協議会

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平成30年4月定例句会 第四回「花衣会」

2018年04月06日 11時38分10秒 | 俳句
 
 
  春日傘開いて閉じてまた開く・・・泰行 
 
  俳句・川柳などの同好会「花衣会」では、毎月会員各自3句の作品を会報に
  掲載し発行しています。
 
  その紙数は、平成30年3月で72号になりました。
 
  昨年の10月からは、勉強会として句会を2ヶ月毎に開催しております。
  今回は、その内容を報告いたします。
 
 
 第4回「花衣会」句会開催!!

   と き  平成30年4月3日 午後2時から
   ところ  広島市基町 退職者の会事務局
  
   出句数  各自3句
   リーダー 立川良臣
   講 評  岡部泰行


 
  出句3句の中から、1句ずつ選句したものを掲載いたします。
 
   トントンと背なをたたきて春の風・・・沖本恵子
 
   花びらの零れし花舗は桃色に・・・岡部泰行
 
   水温む魚影うごめく舫い船・・・勝島千波
 
   春雷や夕刻間近鳴り響く・・・小林順子
 
   花筏川面流るる亡母(はは)の顔・・・立川良臣
 
   耐へに耐へ一気の慟哭初桜・・・土居 旭
 
   客船の航跡四方(よも)に春の海・・・林世紀雄
 
   鳥の声暗きやまみち春予感・・・浜本文雄
 
 
  素晴らしい作品ありがとうございました。
 
  次回の句会は、6月5日(火)14:00~です。
  3句の出句、5月25日頃迄に土居まで提出ください。
  よろしくお願いします。
 
  また、俳句や川柳に興味がある方、花衣会に入会希望の方は
  遠慮なく、事務局082-226-3401/又は、0829-34-8668
  (岡部)までお問い合わせください。
 
 
 
     じゆうな広場

    ー晩年まで戦争反対の声を上げ続けたー
        俳聖 金子兜太さん死す   
                       児玉 武男

   戦後の俳句改革運動を率いた俳人で平和運動にも尽力した
  金子兜太さんが先月下旬、98才で死去した。
   2年前、NHKの「全国俳句大会」で投句者に対して明快に
  ズバッと講評される場面を視て、お見事!と感心したもので
  ある。
   故人の経歴を読んで驚いた。高校時代に数多の俳句を作り
  東大卒業後、日本銀行に就職。戦争のため応召し海軍主計中
  尉として南洋群島に赴任した。補給路が断たれて食料が尽き
  若者が次々と餓死した。
   復員後は日銀に入行。労働組合の役員を務め活動、冷遇さ
  れて、福島、神戸、長崎支店へ転勤、昭和48年に退職するま
  でサラリーマン生活と作句の両立を続けた。豪快な話しぶり
  と、エネルギッシュな行動で多くの人を引き付けた。
   俳句を通じ国際交流にも力を注ぎ、晩年には自らの戦争体。
  らした。
   被爆地、長崎支店勤務の時の句、「湾曲し火傷し爆心地の
  マラソン」の句を生んだことでも知られる。
   また代表的な句に、「水脈の果て炎天の墓碑を置き去る」
   またひとつ、大巨星が落ちていく。
                         合掌
 
 
  このコーナーは、花衣会会員が自由に、日頃の想いや思い、感想を
  つずったコラムです。
  何でも結構です。思いつくままを書いてお寄せ下さい。(土居記)
         
 
  
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