現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

尺八と仏教

2009-01-14 09:12:19 | 心の問題
五木寛之の『親鸞』は、仏教関係の書よりも詳しい。
慈覚大師円仁のことも、詳細に紹介している。だが、
円仁が「尺八を吹いた」ということに触れてないのは
残念。

1212年頃の書かれた源顕兼の『古事談』に、「慈覚
大師円仁が、中国五大山で“声明”を学んで帰国し、
それを比叡山で普及しようとしたが、音声不足を補う
ため、尺八でもって『引声阿弥陀経』を吹いた」との
記述があるのだ。

慈覚大師円仁は794-864、平安時代初期、最澄が
拓いた天台宗比叡山延暦寺の三代目座主。数ある
名僧高僧の中で初めて「大師号」を受けた高僧だ。
中国から帰国したのが838年。慈覚大師の開基と
いう寺は東北から四国まで、全国に300以上もある。
最期は山形県の立石寺で没した。


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ほら吹き

2009-01-14 09:09:56 | 心の問題
(2008.11.1 の再掲載です。虚無烏さんから
コメントをいただきましたので)

虚無僧は尺八を吹き、山伏は法螺貝を吹く。
法螺貝にどんな意味があるのか。五木寛之の
『親鸞』が教えてくれた。

「法螺というのは天竺で“シャンクハ”といった。
人をあつめて説法をするときの合図に法螺を吹いた
ところから『衆生に仏法を説くことを法螺を吹く』、
というのじゃ。無量寿経にいわく『法鼓を叩き、
法螺を吹く』、と。また、『心地観経』、その他の
聖経には法螺の音を獅子吼にたとえ、“大法螺を
吹いて衆生を済度せよ”、とする。つまり釈迦の
説法のたとえじゃ。
さらに山で修行する者にとっては、熊や、イノシシ、
狼などを追いはらって余計な殺生をせぬため、そして
魔人、悪鬼をはらうための大切なものである。
“法螺を吹く”というのは仏説のたとえ。真の大法螺を
吹いてこそ仏弟子じゃ。

さてどこまで正しいのか判らんが、五木氏の博識、
とことん調べつくす姿勢が、本の内容を濃くしている。
尺八と仏教のつながりを考えるヒントになる。因みに
虚無僧の付けている袈裟を「大げさ」というのだ。

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うそバスター

2009-01-14 08:49:35 | テレビ・映画・芸能人
番組撮影用にブログ自作 テレ朝の情報バラエティー(朝日新聞) - goo ニュース
「常識と思われていることの間違いを探す」というテレ朝の
番組「うそバスター」。たまたま見た。
「低血圧の人は朝寝起きが悪い」は“うそ”。医学的には
証明できないそうな。「酒を飲んだら、運動したり、風呂に
はいると酔いが早く醒める」も間違いだそうな。その他、
「ピラニアは人を襲う?」など何十問も有ったが、ほとんど
忘れた。

そのうちの何問かは『ブログで見つけた常識の嘘』との
触れ込みだったが、これがスタッフの制作になるもので、
まこと“うそ”だったとか。

私のブログから「尺八は、その長さが1尺8寸だから尺八
というのは嘘」というのを取り上げてほしかった。
「尺八」の名は古代中国、日本では奈良時代から見られる
が、その頃の尺八は1尺1寸前後と短く、長短まちまち。
結局1尺8寸の尺八は存在しなかったし、「その長さから
“尺八”と名づけた」という記述は存在しないのだ。
「尺八は“チーパ(管)”に尺と八の字を当てただけ」と
いうのが私の持論だが、まだ誰も認めてくれない。残念。

プロフェショナル

2009-01-13 22:16:32 | プロとアマ
1/13 NHK「プロフェショナル」を見た。
福井県の山村診療所で、地域医療に取り組む
中村伸一さん。「医療の原点がここにある」
とのタイトル。一人で内科・外科・整形外科、
すべてをこなす。ガンの切除も。そして最期
をみとるまで、自宅介護を助ける。まさに
「ドクター・コトー」だ。
「顔も性格もいいんだから、足も良くなるよ」
と、患者を和ます。村人と共に生きる熱血
先生だ。

数日前は、患者を前にして、顔を見ることも
せず、黙してしまう若手医師を取り上げていた。
まったく今の病院にはおいそれと行く気がし
ない。

今日は、ガンに効くと言われて、人参を3本、
ジュースにして飲んだ。野菜嫌いだったが、
人参も昔ほど香りも味も無い。楽に飲める。
最近の人参は、昔の3分の1しか栄養素が
無いとか。3本食べて漸く1本分か。

不思議、今日は背中の痛みが消えた。

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ガンも治る?

2009-01-12 07:40:02 | 虚無僧日記
占いで「健康に注意、早期検査、早期発見を」と出る。
2,3ヶ月前から背中の奥が痛むのが気になる。すい臓
がんか? 
「ストレスのない生き方をしているから、絶対にガンには
ならない」と信じているのだが、TVで「ガンとストレスの
因果関係は証明されていない」とか、腰を折られる。
健康で医者になどかかったことが無いので、かえってそう
いう人ほどポックリ行くとかいう。不安になってきた。

昨年秋からヨガ教室に通っている。先生は75歳の小柄な
老婦人。「40代の時ガンになったが、21世紀がどんな時代に
なるのか見てみたいと思って、身体に良いといわれることは
何でもやった」と。ヨガというより健康体操だ。普段使わない
方向に手や足の関節を曲げる。「これでガンが消えたという
人もいます」というポーズは、まさに仏様の結跏趺坐の姿だ。

いずれにせよ、尺八吹いて食べていけるのは長くて後5年。
それが半年であっても悔いの無い人生だった。満足して
死ねる。

「悟りとは“死が怖くない”と思うことではなく、平常心で
今を生きること」という言葉が、今身に沁みて解る。
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葱(ねぎ)

2009-01-12 07:15:16 | 虚無僧日記
ようやく雪もちらつき冬らしくなった。昨晩の寒さでやられ
たか、鼻水が出る。ラジオで白葱栽培農家の方が、「葱を
食べて70年、風邪をひいたことがない」と葱をアッピール
していた。そういえば子供の頃咳がでると、母が、焼いた
葱を手ぬぐいの中に入れ、私の首に巻いてくれた。温まり
咳も止まった。

さっそく試してみる。子供の頃、葱は苦手で食べれなかった
が、最近の葱は臭いも辛味もない。歳とると臭いや味を感じ
なくなるともいうが、品種改良でもされたのか。
何事も極端な私である。薬だと思って3本、焼いたり味噌汁
にして食べた。顔が紅潮してき、クシャミも鼻水も止まった。
すごい効果だ。

私の母は医者の娘、元妻は薬剤師だったが、二人とも薬を
信用していない。風邪に効く薬はない。インフルエンザは
風邪薬では絶対治らないのだとか。葱で治るならおやすい
ことだ。


1/11 初吟会

2009-01-11 23:13:47 | 虚無僧日記
1/11 池下のホテル「ルブラ山王」で、愛知県吟詩舞道
連盟の「初吟会」。 このご時勢で、いまひとつ気分が
盛り上がらない。ホテルのボーイもウエイトレスも無愛想。
会員も高齢化して、すでに3人の宗家が亡くなられている。
毎年年始に“生存”を確認しあう会になった。
宴会で交わされる話も“病気入院”のことばかり。結構、
皆さん大病をして、手術と数ヶ月の療養で快復している。
現代医学はたいしたものだ。

私は2、3ヶ月前から背中が時折痛む。背中が痛むのは
脳梗塞の前兆とか、あるいは「すい臓がん」とか。すい臓は
自覚症状が出てきたらもう手遅れとか。話を聞いていて
だんだん心重く憂鬱になった。「死んでも医者には行かない」
と豪語してきた私である。検査で、もしガンと診断され、
「手術入院となってベッドにしばりつけられてでも生き延び
るが是か、手術せずに死ぬまで生きるのが是か」だ。
私にとって尺八が吹けなくなった時が命果てる時なのだ。

NHK「天地人」第2回

2009-01-11 22:49:02 | テレビ・映画・芸能人
1/11 NHK「天地人」
初回視聴率が『篤姫』を抜いたとか。『篤姫』を一度も
見なかった私でさえも『天地人』は見たのだ。
兼続の幼年時代の“与六”を演ずる子役が上手い。
しかし幼少の頃の話は全く創作だ。“家に帰りたい、
母恋し”は、いささか視聴者を意識した臭い演出だ。

私の先祖牧原只右衛門も、5歳で会津藩祖保科将之の
六男正容の小姓となった。本国会津を離れ、殿様の子と
一緒に幼年期を過ごした場所が、江戸の“芝・箕田”。
そこが現在の“芝三田”、慶応中等部の場所だったとは
最近になって知った。私が慶応中等部に入れたのも
先祖の導きかと思う。

六男の正容が三代目の会津藩主となる。牧原只右衛門は
幼少の時から使えていたため、側用人として重用された。
小姓は出世コースだが、仕えた主が殿様になるか否かは
全く未知数。これも“運”だ。そんな緊張感をもって『天地人
・直江兼続』を見ている。


NHK 「天地人」 初回

2009-01-11 22:48:01 | テレビ・映画・芸能人
1/4 NHK大河ドラマ『天地人』初回を見た。
オープニングでは、笹野高史演ずる秀吉が、兼続を上杉
家から“金”で引き抜こうとするが、それを断るシーン。
直江兼続の詩『春雁我に似、我雁に似たり。洛陽城裏、
花に背いて帰る』。私は子供の頃、この詩から直江兼続を
知った。50年経て漸く「大河ドラマ」になったかという思い。

続いてドラマは、上杉景勝と直江兼続の幼年時代に戻る。
上杉謙信役は阿部寛。大河ドラマでは、1969年『天と地と』
で石坂浩二が謙信を演じていた。2007年『風林火山』での
Gacktの謙信も記憶に新しい。謙信は妻を娶らず子供も
作らなかったので、実は“女”だったとか“ホモ”だった
とされるので、Gackt はそれを意識しての起用だったか。

阿部寛は逆に男っぽい。直江兼続と上杉謙信は衆道の関係
にあったとも云われているので、そのへんはどう描くのじゃ
ろうか。信長と森欄丸のように、この時代はごく普通の習俗
だったのだが、はてさて。

『天地人』は、「“利”をめぐる争いの戦国時代において、“義”
を貫いた武将兼続は、義のすたれた現代社会に一灯をとも
すか」と期待されているそうな。楽しみ。



1月の予定

2009-01-09 14:52:36 | 今後の予定
伊勢大神宮のご霊験あらたか。1/4 お参りした後、
仕事が立て続けにはいってきた。

1/10 平和福祉会
1/11 愛知県吟詩舞道連盟新年会
1/12 関西吟詩高蔵寺分会新年会
1/20 管楽器の専門誌『パイパーズ』の取材
1/23 昭和橋小学校  

その他、3件ほど問い合わせがあった。うれしいことだ。

『リビング』紙の「2009年星占い」は、
「大活躍の2009年。12年に一度のラッキー期間を迎え、
昨年度までイメージしていた予感が現実になる。何事も
プラス思考で積極的に行動を」とあった。バンザイ!