現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

『八重の桜』 第3回 よがったなし。

2013-01-24 20:09:24 | 「八重の桜」
「山本八重子が会津戦争でスペンサー銃を」という記録は
あるが、たしかに、いきなり鉄砲を撃てといっても、撃てる
わけがない。ヤーゲル、ゲベール、スペンサーと、銃の仕組も
操作も玉も違う。鉄砲玉や火薬の製造も知らなければ、銃は
撃てない時代だ。八重が いつそれらを学び、鉄砲の練習を
積んだのか、『八重の桜』では、そのへんのことを丁寧に
描いている。

でもでもでも、安政元年(1854)、山本覚馬は26歳、八重は
17歳も年下で、まだ13歳。ちょっと早すぎないか?
川崎正之助は18歳。二人が結婚するのは、11年後の
慶応元年(1865)。戊辰戦争の3年前。この年「会津藩士」
として取り立てられ、「正之助」を「尚之助」と改名した。


藩主「松平容保」役の「綾野剛」。「徳川慶喜」役の「小泉
孝太郎」。二人共実物にソックリ。目が似ている。

「山本覚馬」役の「西島秀俊」、筋骨隆々、逆三角形の
みごとな体でほれぼれした。法蔵流の槍の試合も迫力あった。

以前、『宮本武蔵』で、武蔵と宝蔵院との試合のシーンが
あったが、全然気迫が違う。今回、「八重の桜」にかける
製作陣と役者ともどもに、並々ならぬ気合が伝わる。


ところで、会津藩士は、羽織の紐で職格がわかるように
なっていた。

最高位は「納戸紐(グレーがかった藍色)」で、家老、若年寄・
奉行、番頭・物頭などが該当する。「西田敏行」演ずる「西郷頼母」は
この「納戸紐」。これを紐制・襟制という。

以下「黒紐」「紺紐」「花色紐」「茶紐」「萌黄紐」「浅葱紐」と
なる。「山本覚馬」は「武芸指南役」だったとすると「花色」。
あの「水色」の羽織紐はおかしくないかい?

知行取りの「士分」といわれるのは「花色紐」以上で、藩主に
単独で謁見できるのは「茶紐」以上である。

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1 コメント

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 (とおりすがり)
2013-02-26 10:03:49
あの薄藍色が花色ですよ。
はなだいろ、のほうがわかりやすいかも
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