現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

冬のすいか

2013-02-18 21:12:08 | 虚無僧日記
最近“果物離れ”が起きているそうな。“皮を剥くのが
めんどう”という理由らしい。

私も、ミカンやリンゴなど ほとんど食べなくなった。
もっとも、いただきモノだけを口にし、食べ物にお金を
払わない(払えない)虚無僧の私とては、贈答に適さない食材、
たとえばトマトなども、なかなか口にできなくなった。

昨年の夏は 一度も 西瓜(すいか)を 口にしなかった。
スイカは夏には“贈答用”にはなりにくい。重いし・・。

それが、最近ふと「スイカを食べたい」と思ったら、
Rさんがスイカを持ってきてくれた。希うと、すぐ
実現する不思議。

冬、熱病に苦しむ母親が「スイカを食べたい」というので
孝行息子が、雪の中、スイカを探しに旅に出たと いう
ような昔話があったっけ?。そんな話を思いだしながら
ありがたくいただく。

今は、一年中何でも買える。ネットで検索してみると、
【冬でも美味しいスイカ】高知県夜須産「ルナ・ピエナ」。
4~5千円。スイカは冬の「贈答用品」になっていた。

一方、冬の瓜「冬瓜(とうがん)」は、もともと夏の
野菜だが、冷暗所で保存しておけば冬までもち、冬の
温かい献立になっている。

2/18 NHK 録音の日

2013-02-18 20:38:26 | 虚無僧日記
2/18 朝 みぞれ、“晴れ男”の私としては、雨が
降ると ろくなことがない。今日はNHK録音の日。
これはヤバイ。

案の定、唇が腫れ、切れてヒリヒリする。歯茎も
腫れている。虫歯も痛みだした。尺八はスースー。
しかも、古典『松の寿』を箏の平塚芳朗氏の声域の
関係で、2尺(C)管でとのご指定。2尺管では重い。

古曲の伴奏尺八なので、ボリュームは必要ないから
いいか、と 家を出る。

地下鉄の階段が雨で濡れていて、ツルッとすべった。
手をつき 転ぶことはなかったが、瞬間に不自然な
力が加わったので、手も背中も痛めた。もう最悪。

雨の日は すべからくこんなものと覚悟は
していたから、平常心で向かう。

オリンピックの選手たちは みな、ケガをしたり、
最悪のコンディションで 限界に挑戦しているのだ。

なんとか無事吹き終えた。再生チェックも無いので
3月4日(月)11:00 NHK FM 『邦楽のひととき』の
放送で聴くしかない。はて、でき栄えはいかに。

私としては、できたつもりだが、聞いてガックリかも。
そんな演奏でも許されるのは 名古屋だからか。
“良(え)がったない”。?? 

NHK FM 録音終了

2013-02-18 14:38:51 | 虚無僧日記
NHKFMラジオ 3月4日 11:00~「邦楽のひととき」で
放送予定の『松の寿』の録音が 終わりました。

NHK出演は9回目ですが、毎年、担当者が代わって
います。「初めまして」で、音量チェックも、音質の
調整もなし。2回通して録音して「はい結構です」。
再生しての試聴も無し。1時間で終わり。

以前は、ちょっとしたノイズでも、録りなおし、
真剣白羽の緊張でしたが、今は、少々のミスが
あっても “ミス(見す)ごして~”終わり。

放送は、題名と演奏者を読み上げるだけで、曲の
解説も、演奏者のプロフィールなどの紹介もなし。
もちろん、ミスしたところの修正や、良いところだけを
切りつなぐ編集も無し。昔は録音テープを切って
貼っての名人芸でした。今はデジタル録音だから、
いくらでも修正可能のはずですがね。「どうせ
誰も聞いていない番組だし・・」そんな扱いです。


その昔、わが師「堀井小二朗」のつぶやき。

「昔はね、片山さんというディレクターがいてね。
邦楽のことも演奏家のことも全部知り尽くしていてね、
次は「○○の曲」でいこう。「○○」なら、箏は
△△、三味線は□□、となると尺八は誰々だな、
と邦楽家の相性まで熟知していた。それには、
日頃から、演奏会を聞きにきたり、邦楽家の家まで
訪ねてきて歓談したり、一緒に飲んで、芸談に
花を咲かせたりしたもんだ。それが今では・・・・」

あれから40年、邦楽番組の凋落は、推して知るべし。

NHKでも邦楽専門家が居なくなり、「邦楽番組」を
“つまらない番組”にしてしまったのも 我々
「邦楽家」の責任です。