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現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

盲目の画家

2009-11-11 21:48:49 | 盲人の世界
何年か前、裏磐梯を旅していて、泊めてもらったペンションの
オーナーは盲目の人だった。いろいろ話をしているうちに、
盲人の勘というか、私の学歴を聞いてきた。「慶応の46年卒」
と答えると、「自分もそうだ」と言う。驚いて「お名前は?」と
聞くと「ナマエ」だという。最初、おちょくられているかと思った。

よくよく聞くと、「糖尿病で、40代で失明。学生時代から
“漫研(漫画研究会)”で漫画を描き、プロとして認められて
いたので、今も漫画家として生計を立てている」とのこと。
私も「“竹の会”で尺八を吹き、セミプロとして活動していた」
と、意気投合。

後で知った。「盲目の画家」として、たまにテレビ、ラジオにも
出ている「Mナマエ」氏だった。左手で位地を確認しながら、
単純で力強い線で猫や豚などの動物を描く。それがユーモ
ラスで面白い。

私も失明しても尺八が吹けるように、全曲暗譜しておかな
ければと思った次第。


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もうクリスマス

2009-11-11 10:30:01 | 虚無僧日記
名古屋駅のJR高島屋(駅)ビルの壁面に、恒例となった
イルミネーションが点灯した。町はもうクリスマスの電飾で
一杯。

「ランの館」の前を通ると、壁面をよじ登る不審な人物。

一路「あっ泥棒だ!」
鈴花「サンタクロースよ」
一路「だって袋かついでないよ」
鈴花「今はギフトカードよ。
   おもちゃなんか一杯かついで、壁登れないでしょ」

一路「おお、クルシミマス、サンザクロース」(苦しみます、さんざん苦労する)
鈴花「また、暗い。マイナーな言葉を吐いたわね。ペシッ!」
一路「まいったなぁ、まぁいいな」
鈴花「いいわけ ないでしょ」

いつも、こんなやりとりをしています。でも人前では冗談ひとつ言えない
私なのです。


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森繁久弥氏逝く

2009-11-11 08:46:17 | 虚無僧日記
森繁久弥さん大往生…天国で仲間たちと再会へ(スポーツニッポン) - goo ニュース

もう25年も前、NHKで 放送録音の時、廊下ですれ違った。
お付きの女性に脇を抱えられ、弱々しく歩いて行かれたのが
森繁久弥氏だった。

もう演技も無理かと勝手に思っていたら、1986年の日テレの
年末時代劇『白虎隊』で「井上丘隅」役で登場された。

井上丘隅は幕末の会津藩で、牧原の家の隣人だった。甲賀口に
官軍が進入した時、郭門を守るのは、わが先祖牧原一郎(61歳)と
井上丘隅ほか年寄りと子供しかいなかった。ドラマ『白虎隊』でも、
森繁久弥氏演ずる井上丘隅が子供たちともに防塁を築き、官軍に
立ち向かう。一人の子供が敵に向かって飛び出し撃たれる。
森繁も怒りをあらわに槍で立ち向かっていく。

史実では、井上丘隅は敵弾に倒れ戦死し、牧原一郎も門を守り
きれなかった責任をとって自害する。白虎隊の悲劇はこの後。

ドラマでは、井上丘隅(森繁)は、その後、城にはいって籠城し、
開城まで生き残る。井上丘隅の娘は、家老神保修理の妻 雪子。
滝川裕美が演じた。夫の神保修理は、徳川慶喜が大阪から逃げ
帰ってしまった責任をとって切腹させられる。

雪子は会津戦争のさなか、官軍に捕らえられ、辱めをうけて
自害する。森繁演ずる丘隅は、気がふれ「雪子、雪子!」と叫ぶ。
今思い出しても涙が止まらない。

絶望的な籠城戦の中で、若い女が出産し新しい命が生まれる。
そこで丘隅(森繁)の言葉。「見ろ、人はみな血の海の中から
生まれるのだ。会津が流した血で、新しい世が生まれるのだ」
という台詞に、目を見開かされたものである。

私にとって森繁久弥氏は、これひとつで、私の記憶の中に永遠に
生き続けている。


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