京都不動産コンサル研究所所長の徒然草

ジャストアンサーやマンションってどうよで相談員を担当。又アマゾン書籍や宅建登録講習講師を通して後進の育成も心掛けています

不動産売買の仲介手数料~主に新築物件

2011年04月16日 | 不動産売買について

京都不動産コンサルタントのブログ

先日、NETである調べ物中に「仲介手数料を如何に逃れるか」
という調査報告書まがいの個人レポートをみつけ、
食い入るように見てしまいました。

主に新築物件についてのことでしたが、
数百万もの手数料には割り切ろうにも割り切れないものがある、
ということだろうと思います。

それは2009年のレポートであり、
現時点とは若干情勢が変わっていたりします。
というのも、
仲介業者には新築物件の手数料はゼロ円だ、半額だ、
とかいうアドバルーンを売り物にしている
仲介業者も出てきています。

これは賃貸専門業者が現に実行している
賃貸手数料ゼロ円とか52.5%キャンペーンと同じで、
事業主さんからの手数料を当て込んでいるため出来ることですね。

片方から手数料収入が入れば良いということです。
そうですね、
売買契約の場合現行法では法定の上限まで
売主買主それぞれから頂けることになっています。
いわゆる両手手数料ということになります。

賃貸手数料と少し違う点は、
賃貸の場合は法定手数料が両方から賃料の1か月分であり、
大家さんから1か月分の仲介手数料がいただけれのであれば、
業法上は入居者さんからはもらえないのでです。

しかし、ここで余りにも手数料額が一人歩きして
本質が見えてこないのも問題です。
要は如何な仲介サービスを消費者に提供できるか、
そしてそれに見合う報酬かどうかという問題だと思います。

もちろん安ければ良いということでもないでしょうし、
報酬基準がどこにあるのかが見えない、
そこで国交省の報酬基準に準拠しているのが現状なのでしょう。

手数料自体の問題、
双務代理の是非、
これからの課題でしょう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不動産投資物件の賃貸事情さまざま

2011年04月16日 | 不動産と経済情勢

東日本大地震により被災地のダメージは
未だに計り知れないものがある。

そして又、観光産業で生きていくことを
表明した京都もダメージを受けている。

もちろん日本中の交通インフラが
大なり小なり毀損していることもあるが、
大きな意味での日本に対する風評被害である。

外国人相手のゲストハウスが全滅のようである。

予約完全キャンセルにあわせ、
この際売却を検討するところもある。

しかし、国内旅行者・ビジネスユースを中心とするところは
好調だというところもある。
東日本からの退避者需要もある。

色々である。

問題はこの用途の収益還元評価であろう。
金融機関の評価は収益「賃貸マンション」でさえ、
近年皆さんお気づきの方も多い「積算」である。

ましてやゲストハウス、シェアハウスの評価、
言うまでもない。
収益は賃貸マンションの約2~3倍、
そしてこの実績に基づいてオーナーさんは評価を出すと
予想される。
そして、永遠に詰まらない需給ギャップが予想される。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花より団子

2011年04月11日 | Weblog

京都不動産コンサルタントのブログ

「敷島の大和心を人問わば朝日に匂ふ山桜花」
解釈に論議もある古典文学者であり医者の本居宣長の歌。

日本の所謂両ウイングの誤解から
正当な評価を得られていない歌とも
言えるのではないでしょうか。

山桜の遠景はひときわ山波を引き出させる
ほどの魅力があります。

それは人類人間日本人の原点回帰にも通ずるのではないでしょうか。
純粋な桜に対するあわれの心です。

私にはその昔、
山から移植してきた山桜のひこばえが
我家の地質になじめず、
また近景のあわれからも、
はからずも失敗という貴重な経験もあるくらいです。

医者本居宣長の評価についてのとんび岩通信さんの
参考サイトはこちらにあります

しかし、依然として余震は続いていますが、
もうそろそろ開花のタイミング的には花より団子でしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不動産売買契約の解除

2011年04月09日 | 不動産コンサルティング

不動産コンサルタントのブログ

関東在住の方から今回の東北地方大地震に関連した
ご質問がありました。

既に契約を結んだ新築マンション、
今回の大地震を目の当たりにして契約の解除をしたいと。

その趣旨は、
震災時の工事車両の不手際等が不安である、
直接的な毀損等はないが通常想定できる天災の範囲を大きく超えている、
このような不安を考慮して契約の解除そして
手付金の返還が相当ではないか、
というものです。

確かに今回のような大災害を身近に体験し、
引渡し前にテンションが下がるのも理解できます。
しかし、結論的には、
実際に今回の災害によりお互いに損害を蒙っていない事からすれば
法的にも契約の履行を着々と進めるしかありません。

当然、解約には手付金の放棄しかなく、
逆に解約に対しマンションメーカーさん側から
損害賠償請求される可能性もあります。

深慮下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆく河の流れは絶えずして・・・・

2011年04月05日 | 京都の景観

京都不動産コンサルタントのブログ

以前、京都は自然災害が少なく都が長期間存在した、
という主旨の記事を掲載した覚えがあります。

今回の地震災害を目の当たりにし、
念のため地震経歴を調べてみました。

しかし、流石に地震列島日本。
京都もご多分に漏れず少ないとは言え、
ありました。

タイトルのかの有名な方丈記、
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし」
の後方には、
「山は崩れて河を埋み、 海は傾きて陸地を侵せり。
土裂けて水湧き出で、巌割れて谷にまろび入る」そして
余震は三ヶ月にもわたって続いた、
という記述があります。

この1185年8月13日文治京都地震がM7.4、
ウィキペディア地震の年表によれば、
直近が1830年12月19日文政京都地震M6.4、死者280人で二条城など損壊、
とあります。

ここ180年間は直下型の大地震はありません。
しかし、京都盆地の成り立ちが扇状地であることで、
方丈記にもある「土裂けて水湧き出で」は
水はけの良い地下堆積層に貯まる水瓶が噴出した
やわい地盤とも考えられます。

ゆく河の流れは絶えずしての無常観と
滑りやすい地層…なのですね(笑)

追)元号の「文」が付くと危険だとの法則も成り立ちます?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不動産屋さんが今なすべきことは・・・

これからの不動産屋さんの儲け方
/京都不動産コンサル研究所


¥1250 Amazon.co.jp