京都不動産コンサル研究所所長の徒然草

ジャストアンサーやマンションってどうよで相談員を担当。又アマゾン書籍や宅建登録講習講師を通して後進の育成も心掛けています

マンションを1000万円で買うと・・・

2016年10月04日 | 収益マンション

先日のご相談の内容は

「相続のことを考え1000万円の区分マンションを買いたい」

というもの。

 

主旨としては、

・相続税対策

・不動産収益を確保(経験)してみたい

で、家賃を贈与するのだという。

 

1000万円というと京都では、概略、

築20年前後の家賃4万円のワンルームでしょう。

 

まず10年を投資スパンとして考えると、

「入居率100%家賃ダウンなし」として10年でインカム収入480万円、

この時520万円で売れた場合で元金回収しただけの話。

※かかる経費・税金は考慮なしで単利計算(以下同じ)

 

このケースで、

利回り10%を期待した場合の売却必要金額は1520万円。

 

これでは少々投資としは難しい(損)ですね。

そして相続面から考えても、

1000万円の現金をわざわざ不動産という物に変えて、

分割で現金(家賃)を不安定に返してもらっている

という図式です。

 

話を単純化すれば、

1000万円であれば生前贈与の年間110万円の非課税枠で

10年間贈与すると苦労なく資金移動できます。

 

では20年後はどうでしょう。

インカムとキャピタル両方からの想定作業が必要です。

 

その意味では、相続税所得税との関係を考えるとき、

現金買いという選択肢では面白くないと考えます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 重説の意義 | トップ | 区分マンション管理費格差の問題 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

収益マンション」カテゴリの最新記事