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源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

50東屋04 みやぎ野の

2009年05月16日 | 49宿木~52蜻蛉
源氏物語歌集 726
巻五十 東屋 04 左近少将

    みやぎ野の 小萩がもとと 知らませば
    つゆも心を わかずぞあらまし


2009-0516-ysg726
Kad09-173

□・・・、いとほしく覚えて、
(左近少将)「みや・・・まし
いかで、・・・□


50東屋02 みそぎ川

2009年05月14日 | 49宿木~52蜻蛉
源氏物語歌集 724
巻五十 東屋 02 中の宮

    みそぎ川 瀬々にいださむ なでものを
    身に添ふ影と 誰か頼まむ


2009-0514-ysg724
Kad09-153

□・・・、まぎらはし給ふ。
(中の宮)「みそ・・・まむ
引く手あまたに、とかや。・・・□

49宿木24 かほ鳥の

2009年05月12日 | 49宿木~52蜻蛉
源氏物語歌集 722
巻四十九 宿木 24 薫

    かほ鳥の 声も聞きしに 通ふやと
    繁みを分けて 今日ぞ尋ぬる


2009-0512-ysg722
Kad09-126

□・・・、しか伝へ侍らむ」とて入るに、
(薫)「かほ・・・ぬる」
ただ口ずさみのやうに宣ふを、・・・□

49宿木23 世の常の

2009年05月11日 | 49宿木~52蜻蛉
源氏物語歌集 721
巻四十九 宿木 23 按察使の君

    世の常の 色とも見えず 雲居まで
    立ちのぼりたる 藤なみの花


2009-0511-ysg721
Kad09-118

□(夕霧)・・・
(按察使の君)「世の・・・の花」
これやこの腹立つ大納言のなりけむ、・・・□

49宿木20 すべらぎの

2009年05月08日 | 49宿木~52蜻蛉
源氏物語歌集 718
巻四十九 宿木 20 薫

    すべらぎの かざしに折ると 藤の花
    及ばぬ枝に 袖かけてけり


2009-0508-ysg718
Kad09-117

□・・・、おりて御かざし折りて参り給へりけるとか。
(薫)「すべ・・・けり」
うけばりたるぞ憎きや。□

49宿木19 秋はつる

2009年05月07日 | 49宿木~52蜻蛉
源氏物語歌集 717
巻四十九 宿木 19 中の宮

    秋はつる 野辺のけしきも しのすすき
    ほのめく風に つけてこそ知れ


2009-0507-ysg717
Kad09-104

□・・・、いと見まほしくらうたげなり。
(中の宮)「秋は・・・知れ
わが身ひとつの」とて涙ぐまるるが、・・・□