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源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

41幻15 よるを知る

2008年12月08日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 578
巻四十一 幻 15 源氏

    よるを知る 蛍を見ても 悲しきは
    時ぞともなき 思ひなりけり


2008-1208-ysg578
Kad07-190

□・・・、ふるごともかかる筋にのみ口なれ給へり。
(源氏)「つれ・・・かな」
七月七日も例にかはりたること多く、・・・□

41幻14 つれづれと

2008年12月07日 | 41幻~44竹河

源氏物語歌集 577
巻四十一 幻 14 源氏

    つれづれと わが泣き暮らす 夏の日を
    かごとがましき 虫の声かな


2008-1207-ysg577
Kad07-189

□・・・、げにぞかひなかりける。
(源氏)「つれ・・・かな」
蛍のいと多う飛びかふも、・・・□


41幻13 ほととぎす

2008年12月06日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 576
巻四十一 幻 13 夕霧

    ほととぎす 君につてなむ ふるさとの
    花橘は 今ぞさかりと


2008-1206-ysg576
Kad07-189

□大将、
(夕霧)「ほと・・・りと」
女房など多く言ひあつめたれど、・・・□

41幻12 なき人を

2008年12月05日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 575
巻四十一 幻 12 源氏

    なき人を しのぶる宵の 村雨に
    ぬれてやきつる 山ほととぎす


2008-1205-ysg575
Kad07-189

□・・・、と、聞く人ただならず。
(源氏)「なき・・・ぎす」
とて、いとど空をながめ給ふ。□

41幻11 おほかたは

2008年12月04日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 574
巻四十一 幻 11 源氏

    おほかたは 思ひ捨ててし 世なれども
    あふひはなほや つみをかすべき


2008-1204-ysg574
Kad07-186

□げに、と、いとほしくて、
(源氏)「おほ・・・べき」
など、・・・□

41幻10 さもこそは

2008年12月03日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 573
巻四十一 幻 10 中将の君

    さもこそは よるべの水に 水草ゐめ
    けふのかざしよ 名さへ忘るる


2008-1203-ysg573
Kad07-186

□・・・、宣へば、
(中将の君)「さも・・・るる」
とはぢらひて聞ゆ。□

41幻09 はごろもの

2008年12月02日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 572
巻四十一 幻 09 源氏

    はごろもの うすきにかはる 今日よりは
    うつせみの世ぞ いとど悲しき


2008-1202-ysg572
Kad07-185

□御返り、
(源氏)「はご・・・しき」
祭の日いとつれづれにて、・・・□

41幻08 夏衣

2008年12月01日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 571
巻四十一 幻 08 花散里(夏の御方)

    夏衣 たちかへてける 今日ばかり
    古き思ひも すずみやはせぬ


2008-1201-ysg571
Kad07-185

□・・・、御ころもがへの御装束奉り給ふとて、
(花散里(夏の御方))「夏衣・・・せぬ」
御返り、□

41幻07 雁がゐし

2008年11月30日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 570
巻四十一 幻 07 明石の御方

    雁がゐし 苗代水の 絶えしより
    移りし花の かげをだに見ず


2008-1130-ysg570
Kad07-185

□・・・、身の上はさしおかれて、涙ぐまれ給ふ。
(明石の御方)「雁が・・・見ず」
ふりがたくよしある書きざまにも、・・・□

41幻06 なくなくも

2008年11月29日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 569
巻四十一 幻 06 源氏

    なくなくも 帰りにしかな かりの世は
    いづこもつひの 常世ならぬに


2008-1129-ysg569
Kad07-184

□つとめて御文奉り給ふに、
(源氏)「なく・・・ぬに」
よべの御ありさまは恨めしげなりしかど、・・・□