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源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

44竹河14 いでやなぞ

2009年01月08日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 608
巻四十四 竹河 14 蔵人少将

    いでやなぞ 数ならぬ身に かなはぬは
    人に負けじの 心なりけり


2009-0108-ysg608
Kad08-072

□・・・、こよなからましものを」など言ひて、
(蔵人少将)「いで・・・けり」
中将うち笑ひて、□

44竹河13 つれなくて

2009年01月07日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 607
巻四十四 竹河 13 薫

    つれなくて 過ぐる月日を 数へつつ
    もの恨めしき 暮の春かな


2009-0107-ysg607
Kad08-071

□・・・、ただ世を恨めしげにかすめたり。
(薫)「つれ・・・かな」
「人は、かうこそのどやかに、・・・□

44竹河12 桜花

2009年01月06日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 606
巻四十四 竹河 12 左方馴君

    桜花 匂ひあまたに 散らさじと
    おほふばかりの 袖はありやは


2009-0106-ysg606
Kad08-069

□左のなれき、
(左方馴君)「桜花・・・やは
心せばみにこそ見ゆめれ」など言ひおとす。□

44竹河11 大空の

2009年01月05日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 605
巻四十四 竹河 11 童部

    大空の 風に散れども 桜花
    おのが物とぞ かきつめて見る


2009-0105-ysg605
Kad08-069

□・・・、持て参れり。
(童部)「大空・・・見る」
左のなれき、□

44竹河10 心ありて

2009年01月04日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 604
巻四十四 竹河 10 大輔の君

    心ありて 池のみぎはに 落つる花
    あわとなりても 我がかたに寄れ


2009-0104-ysg604
Kad08-068

□この御かたの大輔の君、
(大輔の君)「心あ・・・寄れ」
勝ちがたのわらはべ下りて、・・・□

44竹河09 風に散る

2009年01月03日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 603
巻四十四 竹河 09 姫君(髭黒の中君)

    風に散る ことは世のつね 枝ながら
    うつろふ花を ただにしも見じ


2009-0103-ysg603
Kad08-068

□・・・、右の姫君、
(姫君(髭黒の中君))「風に・・・見じ」
この御かたの大輔の君、□

44竹河08 咲くとみて

2009年01月02日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 602
巻四十四 竹河 08 宰相の君

    咲くとみて かつは散りぬる 花なれば
    負くるを深き 恨みともせず


2009-0102-ysg602
Kad08-068

□御かたの宰相の君、
(宰相の君)「咲く・・・せず」
と聞こえ助くれば、・・・□

44竹河07 桜ゆゑ

2009年01月01日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 601
巻四十四 竹河 07 姫君(髭黒の大君)

    桜ゆゑ 風に心の さわぐかな
    思ひぐまなき 花と見る見る


2009-0101-ysg601
Kad08-068

□・・・、負けがたの姫君、
(姫君(髭黒の大君))「桜ゆ・・・見る」
御かたの宰相の君、□

44竹河06 竹河に

2008年12月30日 | 41幻~44竹河
源氏物語歌集 600 藤侍従
巻四十四 竹河 06 藤侍従

    竹河に 夜をふかさじと いそぎしも
    いかなるふしを 思ひおかまし


2008-1230-ysg600
Kad08-063

□・・・、とがめ聞こゆめりし。
(藤侍従)竹河・・・まし」
げにこのふしを始めにて、・・・□