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源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

34若菜上13 沈みしも

2008年08月21日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 471
巻三十四 若菜上 13 源氏

    沈みしも 忘れぬものを こりずまに
    身を投げつべき 宿の藤波


2008-0821-ysg471
Kad06-062

□人召して、かの咲きかかりたる花、一枝折らせ給へり。
(源氏)「沈み・・・藤波」
いといたく思しわづらひて寄り居給へるを、心苦しう見奉る。□

34若菜上12 涙のみ

2008年08月20日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 470
巻三十四 若菜上 12 朧月夜

    涙のみ せきとめがたき 清水にて
    行きあふ道は 早く絶えにき


2008-0820-ysg470
Kad06-060

□女、
(朧月夜)「涙の・・・にき」
など、かけ離れ聞え給へど、古へを思しいづるも、・・・□

34若菜上09 背きにし

2008年08月17日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 467
巻三十四 若菜上 09 朱雀院

    背きにし この世に残る 心こそ
    入る山道の 絆なりけれ


2008-0817-ysg467
Kad06-056

□尋ね給ふべきゆゑもやあらむとぞ。。
(朱雀院)「背き・・・けれ
やみをえ晴るけで聞ゆるも、・・・□

34若菜上08 はかなくて

2008年08月16日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 466
巻三十四 若菜上 08 女三の宮

    はかなくて 上の空にぞ 消えぬべき
    風にただよふ 春の淡雪


2008-0816-ysg466
Kad06-054

□・・・、しり目に見おこさせて添ひ臥し給へり。
(女三の宮)「はか・・・淡雪」
御手、げにいと若く幼げなり。□

34若菜上07 中道を

2008年08月15日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 465
巻三十四 若菜上 07 源氏

    中道を 隔つる程は なけれども
    心乱るる 今朝の沫雪


2008-0815-ysg465
Kad06-053

□・・・、御筆などひきつくろひて、白き紙に、
(源氏)「中道・・・沫雪」
梅に付け給へり。□

34若菜上06 命こそ

2008年08月14日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 464
巻三十四 若菜上 06 源氏

    命こそ 絶ゆとも絶えめ 定めなき
    世の常ならぬ 仲の契りを


2008-0814-ysg464
Kad06-049

□・・・、げにと道理にて、
(源氏)「命こ・・・りを」
富にもえ渡り給はぬを、・・・□

34若菜上05 目に近く

2008年08月13日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 463
巻三十四 若菜上 05 紫の上

    目に近く うつれば変はる 世の中を
    行く末遠く 頼みけるかな


2008-0813-ysg463
Kad06-048

□・・・、硯を引きよせ給ひて、
(紫の上)「目に・・・かな」
古言など書きまぜ給ふを、・・・□

34若菜上04 小松原

2008年08月12日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 462
巻三十四 若菜上 04 源氏

    小松原 すゑのよはひに 引かれてや
    野辺の若菜も 年をつむべき


2008-0812-ysg462
Kad06-043

□沈の折敷四つして、御若葉、さまばかり参れり。
御かはらけ取り給ひて、
(源氏)「小松・・・べき」□