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源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

35若菜下09 あけぐれの

2008年09月11日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 491
巻三十五 若菜下 09 女三の宮

    あけぐれの 空にうき身は 消えななむ
    夢なりけりと 見てもやむべく


2008-0911-ysg491
Kad06-163

□・・・、いでなむとするに少し慰め給ひて、
(女三の宮)「あけ・・・べく」
とはかなげに宣ふ声の、・・・□

35若菜下08 おきて行く

2008年09月10日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 490
巻三十五 若菜下 08 柏木

    おきて行く 空も知られぬ あけぐれに
    いづくの露の かかる袖なり


2008-0910-ysg490
Kad06-162

□・・・、秋の空よりも心づくしなり。
(柏木)「おき・・・なり」
とひきいでてうれへ聞ゆれば、・・・□

35若菜下07 祝子が

2008年09月09日 | 33藤裏葉~36柏木

源氏物語歌集 489
巻三十五 若菜下 07 紫侍女中務

    祝子が ゆふうちまがひ おく霜は
    げにいちじるき 神のしるしか


2008-0909-ysg489
Kad06-125

□中務の君、
(紫侍女中務)「祝子・・・しか」
つぎつぎ数知らず多かりけるを、何せむにかは聞きおかむ。□


35若菜下06 神人の

2008年09月08日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 488
巻三十五 若菜下 06 明石の女御

    神人の 手にとりもたる 榊葉に
    ゆふかけ添ふる 深き夜の霧


2008-0908-ysg488
Kad06-125

□・・・、いよいよたのもしくなむ。
女御の君、
(明石の女御)「神人・・・の霧」□

35若菜下05 住の江の

2008年09月07日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 487
巻三十五 若菜下 05 紫の上

    住の江の 松に夜ふかく おく霜は
    神のかけたる ゆふかづらかも


2008-0907-ysg487
Kad06-124

□・・・、めづらしくをかしく思さる。
(紫の上)「住の・・・かも」
篁の朝臣の、・・・□

35若菜下04 昔こそ

2008年09月06日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 486
巻三十五 若菜下 04 明石の尼君

    昔こそ まづ忘られね 住吉の
    神のしるしを 見るにつけても


2008-0906-ysg486
Kad06-124

□・・・、ただうち思ひけるままなりけり。、
(明石の尼君)「昔こ・・・ても」
とひとりごちけり。□

35若菜下03 住の江を

2008年09月05日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 485
巻三十五 若菜下 03 明石の尼君

    住の江を いけるかひある 渚とは
    年ふるあまも 今日や知るらむ


2008-0905-ysg485
Kad06-124

□・・・、かつはゆゆしと言忌して、
(明石の尼君)「住の・・・らむ」
遅くは便なからむと、・・・□

35若菜下02 たれかまた

2008年09月04日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 484
巻三十五 若菜下 02 源氏

    たれかまた 心を知りて 住吉の
    神代をへたる 松にこと問ふ


2008-0904-ysg484
Kad06-123

□入り給ひて、二の車に忍びて、
(源氏)「たれ・・・問ふ」
御畳紙に書き給へり。尼君うちしほたる。□

35若菜下01 恋ひわぶる

2008年09月03日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 483
巻三十五 若菜下 01 柏木

    恋ひわぶる 人の形見と 手ならせば
    汝よ何とて なく音なるらむ


2008-0903-ysg483
Kad06-114

□・・・、(柏木)「うたてもすすむかな」とほほゑまる。
(柏木)「恋ひ・・・らむ
これも昔の契にや」と、・・・□