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源氏物語歌集-悠山人編

『源氏物語』中の短歌(和歌)のすべてを、
原作の順序にしたがって、紹介する。→日本初!

36柏木01 今はとて

2008年09月21日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 501
巻三十六 柏木 01 柏木

    今はとて 燃えむ煙も むすぼほれ
    たえぬ思ひの なほや残らむ


2008-0921-ysg501
Kad07-021

□・・・、おくれぬと宣はせたるになむ、げに、
(柏木)「今は・・・らむ
あはれとだに宣はせよ。□

35若菜下18 あま船に

2008年09月20日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 500
巻三十五 若菜下 18 朧月夜

    あま船に いかがは思ひ おくれけむ
    あかしの浦に いさりせし


2008-0920-ysg500
Kad06-187

□・・・、おくれぬと宣はせたるになむ、げに、
(朧月夜)あま・・・し君
ゑかうには、・・・□

35若菜下17 あまの世を

2008年09月19日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 499
巻三十五 若菜下 17 源氏

    あまの世を よそに聞かめや 須磨の浦に
    もしほたれしも 誰ならなくに


2008-0919-ysg499
Kad06-186

□・・・、あさからず聞え給ふ。
(源氏)「あま・・・くに
さまざまなる世の定めなさを、・・・□

35若菜下16 待つ里も

2008年09月18日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 498
巻三十五 若菜下 16 源氏

    待つ里も いかが聞くらむ かたがたに
    心さわがす ひぐらしのこゑ


2008-0918-ysg498
Kad06-177

□・・・、つい居て、(源氏)「あな苦しや」と、うち嘆き給ふ。
(源氏)「待つ・・・こゑ」
など思しやすらひて、なほ情なからむも心苦しければ、とまり給ひぬ。□

35若菜下15 夕露に

2008年09月17日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 497
巻三十五 若菜下 15 女三の宮

    夕露に 袖ぬらせとや ひぐらしの
    なくを聞く聞く 起きてゆくらむ


2008-0917-ysg497
Kad06-177

□・・・、立ちとまり給ふ。
(女三の宮)「夕露・・・らむ」
かたなりたる御心にまかせて言ひいで給へるもらうたければ、・・・□

35若菜下12 わが身こそ

2008年09月14日 | 33藤裏葉~36柏木

源氏物語歌集 494
巻三十五 若菜下 12 物怪

    わが身こそ あらぬさまなれ それながら
    そらおぼれする 君はきみなり


2008-0914-ysg494
Kad06-168

□・・・、ほろほろといたく泣きて、
(物怪)「わが・・・なり
いとつらし、つらし」と泣きさけぶものから、・・・□


35若菜下10 くやしくぞ

2008年09月12日 | 33藤裏葉~36柏木
源氏物語歌集 492
巻三十五 若菜下 10 柏木

    くやしくぞ つみをかしける あふひ草
    神のゆるせる かざしならぬに


2008-0912-ysg492
Kad06-165

□・・・、童の持たる葵を見給ひて、
(柏木)「くや・・・ぬに」
と思ふもいとなかなかなり。□