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白鵬が2度目の賜杯

2007-03-25 20:37:17 | 大相撲・格闘技
大相撲の春場所の千秋楽。朝青龍、白鵬とも本割では、千代大海、琴欧洲とそれぞれを破り、13勝2敗で優勝決定戦となりました。

琴欧洲を力強く下した白鵬とは対象的に、朝青龍は立会いの変化で千代大海を破るという何とも微妙な雰囲気での優勝決定戦。

ここで、更に驚いたのが、優勝決定戦での白鵬の変化。当たってからの突き落としとかではなく、もう立った瞬間変わり、朝青龍は手を土俵につけてしまいました。勝った白鵬はガッツポーズ、朝青龍も「やられた」という表情でニヤッとしながら土俵を後にしてました。変化を喰った朝青龍も、本割では変化での勝利。怒りも湧いてこないでしょう。

これらを見ていて、「正々堂々としたぶつかり合いがみたかった」とがっくりしたファンも多いと思いますが、ガツンとぶつかりあった大相撲が見たいと言うのは我々の希望であって、彼らは「勝つこと」を最重要事項として相撲している。できれば、感動するような名勝負が見たいですが、まあそれは見ている方のエゴでもあります。

私は、あの決定戦であの策を選んだ白鵬も、何としてでも決定戦に残りたくてあの変化を選んだ朝青龍も、同じくらい凄いと思いました。八百長騒動で揺れていた土俵ですが、勝ちたい本性剥き出しのこの2番に、微妙な気持ちが残りながらも、唸らせるような千秋楽でした。

来場所は、勝つことに手段を選ばない朝青龍と白鵬に、寺尾から正攻法しか教えられていない豊真将にどう挑んでいくのか?。白鵬とは今場所も対戦しましたが、朝青龍との初顔合わせは今から楽しみです。