僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

おまたせ

2018年01月23日 | Novel
先日、僕に登竜門を紹介してくれた、友だち。
なんと、ある洗剤メーカ-の応募に、入賞しているんだって。

知らなかった。

「あなたは、応募したことあるの?」って聞いても、
「いいえ」と、言っていたのに、メダル持ちだったのね。

恐れ入りました。



寒い、冬の午後。
こんなのとき、一人で海を見に行くことがあった。

愛車は、ホンダ・カブ。
ヘルメットのシールドを下ろして、走り出す。

海まで、30分。
風を切って、走る。

静寂に包まれた、海。
僕は、冬の海が好き。

波間に、サーファーの姿が見える。

僕は、カブのエンジンを止めた。
忘れていた、寒さがやってくる。

バイクを降りて、砂浜を歩く。

潮騒の音が聞こえる。

僕は、浜辺に腰を下ろした。
手には、コーラ。

押し寄せる波間に、目を凝らす。
時が、静かに流れて・・・。

「おまたせ」
彼女が立っていた。

僕は、まぶしそうに、腰を上げた。

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