僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

2020年03月27日 | 日記
激しい雨が降っている。
昨日からの雨がどこか物悲しく感じてしまう。

相変わらず僕は何の生活力も生み出さずに、
ぼんやりと外を眺めている。

今日はナオキチの引っ越しの日。
アパートの荷物を引き払う。

雨音の中、母ちゃんが迎えに行く。
大丈夫かな。

新型コロナ予防のために、
自宅待機を命じられた。

「父ちゃん。もう少しアパートにいてもいい?」
自由な生活に未練が残るナオキチ。

延長すれば家賃がいる。
生活費もいる。

この時期にアルバイトなんてないでしょう?
お金はどうするの。

父ちゃんはありませんよ。
ぼやく、ぼやく。

あきれ顔の家内がさみしそうに背を向ける。

ここは田舎。
帰ってきても何もない。

本屋、コンビニ・・・。
なにもない。

気持ちはわかるよ。
でも、我慢しておくれ。

母ちゃんとナオキチの帰りを待ちわびながら、
そんなことを考える。

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