えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

無事に終わって

2007-11-27 | 日記
「やっぱり、行事の後は一緒にいたいなぁ、そんなことを考えながら帰って来ました。切ないなぁ、いつまで続くのかなぁ・・・」

 全国集会&全国現地調査が、これまでにない21都道府県からの参加者を迎え、無事終了した日、私は水戸へ帰る車中の心境を夫にメールした。

 あの日、参加くださった皆さんをお見送りし、事務局の皆さんと遅い昼食をとった。
自宅に向かう車の中で、
「少し疲れたね。あんたも疲れたろう?ご苦労様でした。」そう言って夫は私を労ってくれた。
「お疲れ様でした。さあ!私はこれからお墓に行って来るわ!」と私。

 「疲れているのに無理することない」と夫は言ってくれたけれど、私は、どうしてもお墓に眠る夫の両親に集会の成功を報告したかった。

「少し横になるから」という夫を残し、ひとりお墓に行った。
お花は、集会で夫がいただいた花束の一部を少し分けて持って行った。
雑草を取りながら、お花をあげながら、生前の両親を知らない私だけれど、墓前で集会の成功を報告できる自分が嬉しかった。もちろん、手を合わせながら『お願い事』もしっかりとした。

 食料品を買って家に戻ったら、夫は「少し楽になったよ。気持ちよかったなぁ」と起きだして来た。
そして、
「水戸へ帰る」という私を見送ってくれた・・・。

・・・・・

「そうだよな。あんな後は一緒にいたいよな。おれも思ったよ。」

メールの返事にはそう書かれてあった・・・。

                   (keiko)