A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

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2005年04月13日 | 旅の破片
 エンパイヤ・ステート・ビルからの眺め。
 Hektor 28mmは、沈銅したエルマーにそっくりで、軽快さが身上である。周辺光量の低下も大きく、解像度も今のレンズに比べるべくもないが、戦前の柔らかい光が写る(?)。
 へクトールはレンズ設計者のマックス・ベレクの愛犬の名前。元々はアキレウスと決闘をして死んだトロイの王子の名前であるが、夏目漱石も飼い犬に同じ名前を付けていた。
 昨年、映画「トロイ」を観た時にも、アキレウスは実にいやなマッチョな奴であって、ヘクトールの方こそ悲劇の英雄たるにふさわしいと思った。

Skyscrapers, NY
Hektor 28mm/F6.3

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2005年04月13日 | 旅の破片
Old Bridge, Central Park, NY

ズマリットで撮り歩いてみると、19世紀の写真術草創の時代の写真のようになった。
1848年、パリ郊外という偽キャプションを付けても気づかないような。

Summarit 50mm/F1.5

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2005年04月13日 | 旅の破片
 97年ニューヨークへ行った時、バルナック型ライカが欲しくなった。
 カメラ雑誌の「シャッターバグ」で所番地を調べて、Wall Street CameraとTamarkinというカメラ店へ行き、ライカとレンズを見て回った。後の方のカメラ店でライカIIIfとズマリット50mm/F1.5を買った。
 現像してみるとアンダーパーフォレーションのモノクロネガがずらりと並んでいた。

 フラット・アイアン・ビルは、前世紀の初頭に建てられた初期の摩天楼を代表するマンハッタンのナイフである。摩天楼のスターは、世界貿易センタービルの前がエンパイヤ・ステートビル、その前がフラット・アイアン・ビルであった。
 多くの写真家がこの建物を撮影をしている。確かアルフレッド・スティーグリッツも。

Flat Iron Building, NY

Leica IIIf, Summarit 50mm/F1.5

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