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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

ゲゲッ… ゲゲッ… ゲゲッ…

2014年02月18日 20時03分10秒 | バス運転士

あるバス停で乗った男性が「領収書ください。○○停で降りますので…」と言いながら車内後方の座席へ向かったので、私は着席確認してからバスを発車させた。そして、ある大きな交差点の赤信号に先頭で引っ掛かると同時に領収書を書き始めた。その交差点の20~30m先にはバス停があり、そこで待っている乗客の姿も確認しながら…

領収書を書き終わって再び前を見ると、いつの間にか1匹の黒い猫が… 否、某運送会社のトラックが来ていて、交差点のすぐ先… というか、バス停のすぐ手前に止まっていたのである。私は「ゲゲッ…(困った…) バス停との距離がほとんどなさそうだなぁ…」と思いながら右ミラーを見た。

すると、右車線には3台の車が並んでいるだけだったので、私は「乗客が立っている位置に前扉を合わせたいけど、あの状態では斜めに止まって2車線を塞ぐことになってしまう。3台の車を先に行かせてから車線変更&着停しよう」と思った。

信号が青になり、私はゆっくりと加速… 予定通り3台の車はビュ~ンと… 行かなかった。3台目の車が譲ってくれたのである。私は「ゲゲッ…(予想外だ…) どうしよう? ま、せっかくだから入れてもらって… バス停で待っている乗客には申し訳ないけれど、少し前方へズラして止めよう。そうすれば、後続車が右車線を通れるはずだから…」と思った。

そして「ありがとう」とハザードランプを点滅させながら車線変更して、すぐ左ウインカーに切り替えてトラックの前へ… さらにバス停よりも少し前へ… と思ったその時! バス停で待っているお婆さんの白い杖が目に入ったのである!

私は「ゲゲッ…(こりゃいかん…) 予定変更! 後続車には悪いけど仕方がない。ま、とりあえず… 譲ってくれた車は交差点を通過しているから…」と思ってバスを通常の位置で止めた。当然のことながら、青信号の交差点を通過できない車が続出… 大型車のクラクションがプァンプァ~ンと鳴り響いていた。あぁ、申し訳ない…