昨日の午後、某総合駅に到着した後、15分ほど待機場所にいて… 「私のバスは50分発で、その前の先発バスは47分発なんだな」と確認、46分30秒くらいに待機場所を出て、先発バスと入れ替わるように乗り場へ… すると、先発バスの陰で見えなかった乗客が徐々に見えてきて… その中に車椅子の人も2人いたのである。
ちょっと驚いた私はバスを乗り場に着けながら、前扉を開けずに車外スピーカーを通して「しばらくお待ち下さい」と言い、中扉だけを開けた。そして運転席から下りて行き「お2人ですか?」と確認、車椅子用スペースの座席4つをすべて折り畳んでからスロープを出した。
まずは1人目が付き添いの人に押されて車内へ、続いて2人目が… と思ったら、2人目の両手にはカップのコーヒーが、その付き添いの人の両手にもカップのコーヒーが… ということで、2人目の車椅子は私が押して車内へ入った。
すぐにスロープを片付けて、2人の固定を… と思ったら、2人が“1人分のスペース(座席2つ分)に綺麗に並んでいた”のである。初めて見る光景に驚いた私は「いつもこうなんですか…」と尋ねたが、「いえ、どうすればいいですか?」と逆に聞かれてしまった。
私は簡単な説明をしながら“最もリクエストが多い方法”で車椅子を固定してから運転席に戻り、前扉を開けて「お待たせしましたぁ~」と、10名ほどのお年寄りの乗車扱いをした。時計を見ると、発車時刻を1分ちょっと過ぎていたが、車椅子の人もいるので“特に慎重に”走った。
慎重に走った割には、ほとんど遅れずに終点の2つ手前に到着したのだが… バス停のすぐ前方に(というかバス停に!)外車が止まっていた。私は“クラクションを鳴らすか否か”迷ったけれど、外車の直後ギリギリに止めたら“何とか中扉のスロープを出せそうだった”ので、そのまま降車扱いをすることにした。
私は運転席から下りて行ってスロープを出し、まずは1人目の車椅子の“取っ手”を持ってバックで歩道へ… 次に2人目の車椅子の“取っ手”を… 私が「ん? あれ?」と困惑していると、付き添いの人が「その車椅子は持つところがないんですよぉ~」と言ったのである。
これまた初めてのことで戸惑ったけれど、「とりあえず、歩道まで安全に支えられればいいんだから…」と、左右の車輪を持ってジリジリとバックさせたのだった… なるほど! 某総合駅で乗る時に、後の2人が4人分のコーヒーを持っていたのは、先に乗ったこの人が自分で車輪を回す必要があったからなのかぁ~ と分かった。
最後に、4人全員が「ありがとうございましたぁ~」と丁寧に御礼を言ってくれたので、逆に私は照れくさくなってしまった… その時、車内には一組の老夫婦が残っていたので、私もただ「いえいえ、ありがとうございました」としか言えず、すぐに運転席に戻ったのだが…
実は、そこまで走っている道中… 私は「終点の2つ手前だったら、車椅子の人たちだけになっているかも… そうなったら、ちょっとした“世間話”でもしようかなぁ~?」などと考えていたのだが… くぅ~、残念! なんてったって、4人とも若くて可愛らしい女性だったからねぇ~! ハハハ…(その老夫婦は神様の使いで、彼女たちを守るために派遣されたんだよ!)