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新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

モンサンミッシェル① 思い立って神秘の島へ。最も美しい風景を求めてホテルも対岸に決定。

2020-06-13 | フランス・モンサンミシェル

 モンサンミッシェル。フランス北西部ブルターニュ半島。北にイギリス海峡、南は大西洋に面した半島だが、その西海岸・マロン湾に浮かぶ孤島の修道院が「聖ミッシェルの山」と名付けられたモンサンミッシェルだ。

 数年前フランス旅行中に思い立ってモンサンミッシェルに向かった。大多数の観光客はパリから電車とバスで、あるいはツアーのバスで向かうが、私はたまたまランスに滞在中だったので、変わったコースを選んだ。

 まずランスから電車でシャンパーニュに行き、ここでTGVに乗り換えてレンヌへ。レンヌからはバスでモンサンミッシェルに行くという方法だ。 パリ経由という手もあったが、そうなるとパリ市内でもう1回乗り換えが必要となるため、迂回ルートを選択したというわけだ。

 ランス発午前8時でモンサンミッシェル到着午後2時と、結構な旅行となった。

 到着時はこんなくらいな小ささでモンサンミッシェルは見えた。到着後対岸にホテルを取った。島全体の姿を眺めるには対岸がベスト。

 ホテル名は「サンオベール」。大天使聖ミカエルから命令を受けて最初の聖堂建設を手掛けた地元の司教の名前そのもののホテルだ。隣のレストランでチェックインをし、カギを受け取って部屋に入るシステムだったが、問題は旧式のカギ。3回ほど回転させないと開かないという難関で、コツをつかむのにかなり苦労した。

 でも、ホテルからすぐの場所に島全体をバッチリばっちり眺めることの出来るスポットが見つかった。ここなら夕景、夜景、そして朝早い時間にも問題なく快適にホテルからの行き来が出来そうだ。

 

 

 

 

 


東京探訪・東京駅④ もう1度、東京ミチテラスの復活を願って・・・。

2020-06-09 | 東京探訪・東京駅

 最後に、東京駅前で行われた4年前の東京ミチテラスの模様をすこしだけ。

 駅前も夕方ともなればまた違った雰囲気に変わる。

改めてもう1度KITTEビルに上って丸の内駅舎の夜景を。赤レンガに白い窓枠などを配したクイーン・アン様式を基調とし、ドーム型屋根を付けた辰野金吾式デザインが、夜空に映える。

 駅舎を越えてプラットホームの模様も見える。

 ミチテラスの夜。駅から少し離れたところでも、このような混雑ぶりだ。

 道端には様々な花飾りが競うように飾られている。

 駅正面。プロジェクションマッピングによって、まさに絵のように華やかな化粧が施された。

 そこからすぐ先は丸の内仲通り。ここではイルミネーションが光の花を咲かせていた。

 今年も暮れになればまた、こんな華やかな光景に巡り合いたいものだ。

 


東京探訪・東京駅③ 丸の内駅舎天井に、実は月の満ち欠けがデザインされていた!

2020-06-05 | 東京探訪・東京駅

 丸の内駅舎ドーム3階部分を支えるブラケット(持ち送り)に面白いものを発見した。

 ここにはは月の満ち欠けを表現したものがデザインされている。実は創建当時にあったものだが、東京大空襲で破壊されて失われてしまった。それを近年の修復工事で復元したものだという。

 まずは三日月。

 かなり円部分が膨らんできた十三夜。

 これが満月。見事に真ん丸。

 そして下弦の月。次第に月はやせていく。こんなしゃれた意匠がさりげなく配置されているのがうれしい。

 創建当時の遺品も陳列されている。階段の手すりと欄干の装飾部分だ。アール・ヌーヴォー調の仕上がりになっている。

 また、ドーム部分の装飾レリーフもあった。「上が菱の実。下がエッグ&ダート」と説明がついていた。このように完成当初の面影をたどるコーナーも設置されていた。

 

 

 


東京探訪・東京駅② 赤レンガ、螺旋階段、シャンデリア、ステンドグラス。意匠を凝らした建物内部。

2020-06-01 | 東京探訪・東京駅

 東京駅の建物内部を見てみよう。その手っ取り早い方法は駅舎内に設けられている東京ステーションギャラリーに入場することだ。

 駅舎そのものが国指定の重要文化財なので、当然この美術館も文化財。1988年4月に開館し、2012年の丸の内駅舎保存工完了と共にリニューアルオープンしている。

 創建時を思い起こすものとして最もわかりやすいのは2階展示室。元々の赤レンガをあえてそのまま壁面として活用している。創建当初は800万個ものレンガが使われていたという。

 レンガを長い辺の部分と短い辺の部分とを1段ごとに交互に積み重ねたオランダ積みと呼ばれる方式が採用されている。

 最初はエレベーターで3階に上るシステムになっているが、そこから降りて行く階段が何とも美しい。

 八角形を利用した螺旋階段。

 ここも1つの美術だ。

 各辺に照明が使われて、その螺旋階段を照らし出している。

 階段部分の最上部に吊るされたシャンデリアは花びらをかたどっている。旧ギャラリーのエントランスにあったものだという。

 小さなステンドグラスも微笑ましい。