新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

心ふるえる風景 パリ編⑤ 真下から見上げるエッフェル塔の柔と剛

2024-07-15 | 心ふるえる風景 パリ編

  エッフェル塔を 真下から眺める

 遠くからでは うかがい知れなかった 

 構造の美が 迫力を持って迫ってくる

 300mの高さを支える脚の部分は X状の鉄骨が幾重にも重なって

 それぞれの柱をなし 4つの柱は半円状の鉄骨が優雅に繋いでいる

 鉄柱を繋ぐリペットを 250万本使用するという

 当時の革新的な技術と材料によって 初めて実現した構造だ

 仰ぎ見るエッフェル塔の姿は また格別の思いを湧きあがらせる

 見事に弧を描く支えと 軽快に組み合わさる直線とによって

 出来上がったレース模様の上方に 塔の先端が伸びやかにに浮かび上がる

 すっくと立ちあがる全体像が あれだけの高さを誇りながら

 柔らかな曲線を伴う 優雅さを見せるのは

 部分部分にも剛と柔との絶妙な配置が なされていることの証なのかもしれない

 改めて135年前にこの塔を完成させた 設計者エッフェルの巧みな計算と

 持ち合わせた美的センスの表現とに 心打たれるばかりだった


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unkown (油屋種吉)
2024-07-17 15:28:59
こんにちは。応援、感謝します。
東京タワーは昭和三十年代の初めに造られたのでしょうか。まるでつくしんぼうのようなスカイツリーはほんの最近ですよね。後者は前者の二倍くらい。いまだにスカイツリーにのぼったことのないわたしはあなたのように詳しく話すことができません。エッフェルタワー。今から一世紀以上前に建造されたのですね。その重量を支えるために幾多の構造上の工夫がなされたのですね。人智はすばらしいものです。
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パリ (gloriosa)
2024-07-17 20:39:53
種吉様

私は中学生時代の修学旅行で東京タワーに上ったのが、高層タワー初体験でした。
以後社会人になってからは何度も上って東京の風景を写真撮影してきました。(もちろん趣味ですが)

そんな訳で、スカイツリーよりも東京タワーの方が、思い入れも含めてかなり好きですね。

エッフェル塔も、スカイツリーより東京タワーに似ているということで、好きなタワーです。
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Unkown (油屋種吉)
2024-07-18 07:13:38
>gloriosa さんへ
>パリ... への返信
おはようございます。あっ、わたしだって。昭和38年中学の修学旅行で・・・。ひょっとして同世代の方でしたかしら。京都駅から電気機関車で熱海まで。一日目はバスで十国峠までのぼり、大涌谷を見物しました。次の日は東京見物や鎌倉の大仏さま。とうとうタワーが見られるんだと胸をふくらませたことです。
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パリ (gloriosa)
2024-07-18 21:45:58
種吉様

私の故郷は福島なので、修学旅行は東北本線で上京し、東京タワー、浅草、鎌倉などを回りました。

鎌倉での宿泊時には、枕投げ合戦で宿のガラスを割ってしまい、先生にひどく叱られたことを覚えています。
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