Accuphase E-800

戯休「今日はアキュフェーズのプリメインアンプ『E-800』のお話。　創立50周年記念モデルの第一弾だそうな。」
旗本「ぬぅ・・・まさに威風堂々よな・・・。」
戯休「昨今の流行なんかどこ吹く風。　むしろ逆行してるわけだけど、そこに痺れる憧れるぅ！」
姫「とりあえず主殿はいつも通り何でも良いって感じですわね・・・。」
戯休「薄くて小さいのも素敵だが、こうした物量の塊みたいなのも勿論素敵。　何よりアンプの質量なんてものは案外正解なんて無いんだよ・・・。」
旗本「スピーカーもそうであろうな・・・。　大きさも色々あるが、どれが至高かなどとは一概には決められぬ。」
戯休「とはいえ、このアンプに超小型スピーカーを組み合わせる・・・というのは流石に抵抗あるけどね。　でも、それって基本的に見た目のつり合いだけを考えての事に思う。」
姫「それだってそうしたいと思う気持ちがあれば自由ですわ。」
戯休「とどのつまり・・・・大艦巨砲主義もまた正義なのだと。　それを声を大にして言いたい。」
旗本「自分を正当化するだけの為に何行も使うでないわ・・。」
戯休「でもほら、一応そこを断っておかないと、ねぇ？　自分で言うのも何だが、好みがブレ過ぎててな！」
姫「今更オブ今更ですわね・・・。」
戯休「かの偉人曰く、『みんなちがって、みんないい』だそうだ。　俺も機械はそう思う。」
旗本「偉人？・・・・まぁ・・・・・偉人・・か？」
戯休「そろそろ回りくどい前話は止めにするとして・・・・そういうわけで、同社のハイエンドクラスのパワーアンプと同じ位の大きさになったプリメインアンプ。　これから一体型の旗艦となるらしい。」
姫「一体型は旗艦といえど、そこまで大きくは無かったから意外ですわね。」
戯休「ぶっちゃけ一目見て、AVアンプでも復活したかと思ったわ。」
旗本「むしろそのほうが納得しそうなほどではあるがな・・・。」
戯休「高さが20cnオーバーする機種でノブが付いてるなんて、むしろ斬新に映るわけで。　そらハァハァしますがな。」
姫「これだけ大きいと、むしろスペース的な妥協の心配が無用ではないかとも思えますわね。」
戯休「うん。　普通のプリとパワーを無理なく上下に一体化させた感がある。　そんな単純な話ではないだろうけど。」
旗本「一体型には一体型の利点がある。　分離型の利点も含めたいいとこ取りをするのであれば、一体型より追求したほうが良い結果が出ようしな。」
戯休「どうしてプリメインよりセパレートのほうが良いの？と聞くと、中には電源の供用が気に入らないという人もいる。　その点これなんかはプリアンプ部に専用電源回路もあるわけでね。」
姫「大きなスペースの成せる業ですわ。」
戯休「アキュフェーズのプリメインアンプには多機能性という長所もあるんだけど、これも同様。　中でもプリのみでもパワーのみでも使えるモードがあるんだけど、この内容であれば、それにも激しく期待してしまうですよ。」
旗本「主殿の頭の中を察するに・・・・AVアンプとの連携か。」
戯休「そうそう。　AVアンプからのフロントプリアウトを繋げれば、ビジュアル時はパワーアンプ、ミュージック時はプリメインアンプとして使うも容易。」
姫「だったらそれこそセパレートを使えという話になりますけど、それだと逆に面倒だったりしますわ。」
戯休「普通、パワーアンプにはプリアウトを受けるところが一つだけだからね。　プリからのプリアウトとAVアンプからのプリアウト、その2つを気軽に切り替えれるのは少ないわけで。」
旗本「こういうプリメインアンプだからこそ容易に成し得るというのは面白いものよ。」
戯休「本来であればプリとパワーいずれかのアップグレードであったり、バイアンプへのアプローチがメインなんだろうけどさ。　ビジュアルも愛しい身からすればそういう視点でも素晴らしいと思う。」
姫「そういう懐の広い構成というのも、昔から変わらぬ魅力ですわ。」
戯休「価格は税抜98万円。　ハイエンドメーカーの旗艦プリメインともなれば納得の価格。　いや、むしろ安価に思う人が多い筈。　俺は実弾が不足してるからアレだけど、それでも相当素晴らしいと思うよ。」