退院します

戯休「本日退院となります。　色々とご心配をお掛けしました。」
公爵「はっはっはっは・・・・。　まぁ重篤な状況には至らず、良かったねぇ。」
戯休「本当にね。　身体にメス入れる事態にならなかったのは改めて幸いだったよ・・・。」
女王「入院中はしきりに一晩準備が出来ていればと悔いていました。」
戯休「一晩あれば入院中、病院でも出来ることを選別して準備出来たのにという気持ちがね・・。　主にゲーム的な意味で。」
公爵「Vitaに関しては何度も悔いていたねぇ。」
戯休「あの時、ほんの十分ほど家に帰れた時に持ってきていればと今でも思うわ・・。」
女王「やりたいタイトルでもあったのですか？」
戯休「というか、その為に何か買ってもいいじゃないかと。　きっと色々あったさぁ。」
公爵「とりあえず持って来さえいれば、ダウンロード購入も出来るしねぇ。」
戯休「まぁ結構本は電子書籍で購入してあったのをダウンロードしまくったけどね。　そこはWiFiルーター大活躍。」
女王「10日近く通信をまかない、かつそうしたダウンロードまでしていたとなると、大分消費したのでは？」
戯休「ところがどっこい、GW程ではなかったよ。」
公爵「リモートプレイがいかに通信量があるかということだねぇ。」
戯休「今時の大容量契約にしておいて良かったと、改めて思ったわ。　しかし・・・やはり病院内でフリーWiFiとかは無理なのかね？」
女王「もしかしたら可能かもしれませんが、万が一が許されない環境ですしね・・。」
戯休「休憩室とかでは可能だったんだけど、そこはその内に何とかなってほしいと思った点だね・・・。」
公爵「でも、もしそうなったとすれば、患者さん次第で大変な通信量になりそうだ。」
戯休「正直ね、俺としても観れるものならネット動画サービス使いたかったし。　今時地上波だけとかどんな拷問だよと。」
女王「せめてBS放送はお願いしたかったところですが・・・。」
戯休「まだ身動きできる方だからマシだったけど、動くのも辛い人のためにはそうしたサービスも今時必要だと思うの。」
公爵「それかせめて、娯楽系の専門チャンネルを１つでも加えておいてもらうかだねぇ。」
戯休「ただまぁ・・・偶々俺の入院した場所が素そうなだけかもしれないけどね。」
女王「ですが、一度こうして色々知れば、次回には活かせれるでしょう。」
戯休「・・・次回なんて考えたくはないけど、無いとは言えないからなぁ、入院は・・・。　今回も完治したわけではないんだし。」
公爵「ほうほう。　完治したから退院ではないと？」
戯休「実のところ、臓器の炎症は抗生物質で治まったんだけど、火種は残っているんだわ。　事と次第によっては、それを摘出する可能性だってある。」
女王「元より油断は出来ませんが、一層気を付けねばいけませんね・・・。」
戯休「何にせよ、今日だけは無罪放免の気持ちでいさせてください・・。　俺、無事に家に帰ったら、先週のスーパーヒーロータイム観るんだ・・・。」
公爵「・・・嫌なフラグっぽいようでいて、その実ショボくてどうにもならない感じだねぇ。」