HP ENVY100

戯休「結構機械好きな人にはよく見られる不思議現象がまた起こりましたよ。」
旗本「ぬ？　何か面妖な事でも起こりおったか？」
戯休「そういうわけで死亡したと見ていた旧デスクトップが息を吹き返したですよ、突然。」
君主「何も触らずにですか？　それとも少し弄ったらですか？」
戯休「弄ったら。　だから全て不思議というには語弊があるけどね。　まぁ再インストールするにしろ廃棄するにしろ、今あるHDDで救えるデータだけは保存しておこうと思ってね。　昨日の夜、取り出してデータを移してたんだ。」
君主「HDDは大丈夫だったんですか？」
戯休「2つ内蔵してて、どちらもパーテーションを2つに分けてたんだけど、データ保存用に使ってた部分の1つがフォーマットしないと読み込めない状況になってた。」
旗本「ふむ・・・。　そこにあったデータはもう使い物にならぬという事だな。」
戯休「どれも必要ないデータだから良かったけどね。　で、そこをフォーマットして、必要な物を全て移して、戻しつつ一応電源を入れてみたら・・・。」
君主「直っていた、と・・・。　果たしてそこが原因だったのでしょうか・・・・。」
戯休「どうなんだろうねぇ・・・。　でも、そこでめでたしめでたしじゃなくってね。　急にまた落ちたりするのよ。　ビープ音やらファンの超高速回転やらも起こってね。」
旗本「明らかな異常という事か。　そうなると機械そのものが異常を来たしていると予測出来ような。」
戯休「で、それも調べてみたら、どうもメモリーの所為が濃厚らしいのよ。　壊れている場合もあるけど、抜き差しすれば直る事もあるとか。」
君主「抜き差しで直れば幸いでしょうね。　その為にまた買うというのも勿体無い事ですし。」
戯休「で、何度か抜き差ししてたら、また普通に起動したんだよ。　それからは普通に使えてた。」
旗本「ならば目出度いではないか。　散々使う金も無いのに対応を考慮していた事を思えば、時間こそ過ぎ去ったものの元通りというわけだ。」
戯休「でも、まだ終わりじゃないんだよねぇ・・。　今朝になって見て見たら、ある筈のHDDが無いのよ。　BIOS上でも繋がっているのに認識されていない状況でね。」
君主「・・・もしかしたら、事はフォーマットで済む問題ではなかったという事でしょうか・・・・。」
戯休「かもしれないね。　俺の大した事の無いPC知識じゃ正確には判らないけど、HDD自体がいかれていると思うのが現時点では一番可能性が高いかな、と。」
旗本「再度見てみぬ事には何とも言えんが・・・・そうだとして、また買い換えるかも問題よな・・・。」
君主「データ保存用と言う事で、システム自体は起動できる状態ですしね。　メインが別になっている今、無理に変える必要も無いかと。」
戯休「そんなに容量は使わないし、かといって安いのだと割に合わないしね。　まぁ変らず焦らず考えてみましょう。」
旗本「で、帰ったらまた起動しなかったりしてな・・・。」
君主「私は『おかえりなさい』の代りにビープ音がお出迎えに一票です。」
戯休「・・・・全然笑えねぇし。」
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戯休「さて、今日はHPのプリンター＆スキャナー複合機『ENVY100』のお話。」
旗本「・・・複合機・・・とな？　確か現在快聴亭にあるプリンターもその区分かと思ったが、それに比べて大分薄いではないか。」
君主「プリンターのみというのであれば判らなくも無いのですが・・。　これでは一昔前のフラットベッドスキャナーと変りませんね。」
戯休「本当にね。　スキャナーにプリンターが内蔵されてるかの様に思っちゃうのが俺の切ないところだけど。」
旗本「まさか、本当にそうなのではあるまいな？　申し訳程度のプリント機能しかないのでは・・・。」
戯休「誰が喜ぶのよ、それ・・・。　プリンターとスキャナー、1体型で買うとしてどっち優先かなんて、一部の業務用途でもない限り明らかでしょうに。」
君主「しかし、そう思うのも仕方が無いですね・・・。　何かしらの機能をオミットでもしない限りはと思ってしまいます。」
戯休「でも、A4トレイもあるし、しかも両面印刷まで出来るし・・・。　専用機ほど至れり尽くせりじゃないとは思うけど、普通にプリントする程度なら不足無いんじゃないかな。」
旗本「で、あれば・・・驚異的よな。　ここまで出来うるものか。」
戯休「冷静に考えれば、まぁ出来なくは無いんだよ。　だって、モバイルプリンターやモバイルスキャナーがある時代だものね。」
旗本「一時、大型のノートPCで価格を抑えたものは、その部分部分をデスクトップPCに用いる部品を使っていた事があったそうだが・・・その逆か。」
君主「むしろ直球で、最近のボードPC等がノートPCの技術を転用する事で省スペースに抑えているという見方の方が相応しいでしょうね。」
戯休「勿論国内メーカーだってより薄くより薄くと頑張ってたろうけどね。　恐らくは割り切りがかなり男らしい事になってるんじゃないかと思うよ。　国内製の機能重視に比べてね。」
旗本「ふぅむ・・・。　機能重視である事を責めるわけにもいかぬな。」
君主「ええ。　実際、それら便利機能に助けられている事は事実です。　実際使わない機能であったとしても、将来の可能性を考えて考慮しておくのも国民性です。」
戯休「本当にどうでもいい人なら、数千円の安いの買うだろうしね。　で、使わない時には箱に入れておくみたいな。」
旗本「しかし、これほどであればそこらの棚に入れる事も出来よう。」
戯休「実際にはスキャナがあるから、上部に相応のスペースは必要だろうけどね。　使う側も割り切ってプリンター使用をメインに考えるならそれもアリかもしれない。」
君主「パナソニックのプリンターの様にですか。　でも、スキャナを使う時だけ取り出して使っても良さそうですね。　単なるプリンターであってもここまでの薄さは珍しいですから。」
戯休「本来ならメールdeプリントやらアプリdeプリントやらを重視して話すべきなんだろうけど、もう物理的な時点で十分面白かった。　久し振りに普通の人に薦めれるHPのプリンターですわ。」
君主「他社に対して劣るわけではありませんが、インクの入手度等を考慮するとやはり万人には薦め切れない部分がありますしね。」
旗本「仕事で使う分にはどこよりも頼れるメーカーだが、な・・・。」
戯休「現に俺も大判プリンターはずっとお世話になってるしね。　ああ、でも一つ注意するとすれば、インクがインクヘッド一体型4色タイプって事かな・・・。　リスクはあるけど詰め替えインクとかで処理しない限り、結構高く付くのは承知しておかないとね。」