同級生の孝君が怪我をしてその時の様子を掲示板に書き込んでいました。本人の話では「だらだら歩く後輩諸君を、こらこらと思いながら仕方なく身を躱し、油断から転んでしまったと書いてありますが、真相は多分、可愛い女子高生後輩に見とれてつまづいて転んだと言ったところでしょうし、回転レシーブの様に受け身を取ったと主張していますが、傍目には爺が「すってんころり」した風にしか見えなかったはずです。その後、病院で若手医師の技術向上の為身を挺したと書いてあります。が、まあ、これはこれで信用できますね。孝君大変なご苦労、心中察します。
この話で頭をかち割った苦い思い出が復活。以下、その時の話。
急いでいたし、陸橋などウザいので十字路の車道を小走りに走り抜け、インチキをしている恥ずかしさから、うつむき気味に車道を渡りきる。が、ゴールに待っていたのは信号機の制御盤の灰色鉄箱。足元目線の為、顔面とほぼ同じ高さにある灰色鉄箱に気づかず、箱の下方角に額生え際2センチ上を強打。客観的に見ると、リンボーダンスをしつつ一瞬仰け反り、上半身反ったままで走り去る親爺。痛くありませんか?いいえ、恥ずかしさのあまり痛くありません。
恥ず、のまま自宅に到着。頭がジンジンジンジンするけど何故?とか思いつつ廊下を歩けば最初に遭遇した母親「あげ~ぬ~なとんか!!あわわ、お前顔顔顔、血血血血」と叫び逃げる。母親の態度で只事ではないと悟ったボクちん、洗面台鏡で己を確認。
ぐわ~そこにいるのは顔面血まみれ「大仁多厚ORブラッシーに咬まれた力道山」。そのまま失神したほうがいいかしら。もうすぐ血が目に入りそうだけどね。
慌ててタオルを頭に巻き止血し、顔面の血のりをふきふき。急ぎタクシーで救急病院にと思ったけど、間違いなく那覇署に強制送致されるので自分で運転。赤十字病院にGO~。(あっ、赤十字とは因縁があるな~。)
緊急外来で受付表を記入していると看護婦さん「患者はどこですか?」「私デス」「えっ?」「ほれ、この通り、頭割れてます」「あ~縫いましょう、お待ちください」
「HACHIさん、ぶつけて切れた傷は周りの組織死んでいますから、麻酔なしで縫っても大丈夫です、痛くないですよ」とドクター。「お任せしますだ」
「は~い縫います」。ブチ。キュ。針が入るたびブチって感触とキュって糸縛ってるし。
ブチブチキュキュ~って死ぬほど痛いじゃあ~りませんか。心は死なす。顔は薄ら笑い。
その後完治までの包帯、遠目には白いカチューシャに見えます。MARIOさんがマネジャーをしていたサムズはデートのカップルでにぎわいます。おっさん二人で遊びに行けば傍目にはホモカップルです。証拠に周りのお客の視線が冷たかった・・・うげげ。黒い包帯は血が解らないから不可との事でした。
孝へ「抜糸は痛くないけど(多分)意外と怖いぜ~。」
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