LOVE&DESIRE

沖縄で頑張る爺バンドのブログだったがいつの間にか爺の独り言(涙)。

豚と戦争

2010-07-28 14:20:36 | ブログ

カリエンテでMARIOさんの従兄弟にしてLOVE&DESIREの広報担当の大村君に出会う。今は今帰仁方面で農業をやっていて、畑でのエピソード。

「いきなり猪と遭遇、やばいと思い懸命に排除しようとしたのだが、よく見るとアグー豚であったし、子豚なんぞが寄り添っていて、実に可愛い。水をやり、母乳の為にとパパイヤなど食わしてやったら、懐かれて、信頼され、自分の目の前でごろんと横になり子豚に授乳させる姿はもう堪りませんがなうふふ」とあいなった。近所の農家から脱出した迷い豚なので、飼い主を捜しつつしばらく面倒を見ておると豚社会のネットワークでも有るのか、気が付けば母豚3頭父豚1頭子豚10頭以上の大所帯の居候軍団をお世話してたりして。

「あんな実家には帰りたくありませんブ~。おいちゃん、ワタシタチここに置いておくれブ~」とお願いされるもあっさり持ち主に返還し一件落着。と思いきや母豚時々逃げ出したりしては、子豚を伴い遊びに来て、子豚の成長を大村君にご報告。ついでに畑も荒らして帰る。とほほ。

「大村君もしかしてあんた父親?」とHACHI公の一言で善い話水の泡。ごめんね。

話が変わります。常連の新田デレクター渾身の特番放映が決定しました。8月9日(月)22時

NHKです。「生命」と書いてイノチ。特攻隊の生き残りの画家、戦後すぐフランスに渡り創作活動を開始。彼の作品と人生を追ったドキュメンタリー。ご覧ください。と告知が終ったところで、優れた反戦映画とはな~に。HACHI公の心に残る1本「かくも長き不在」Une Aussi Longue Absence 60年 フランス監督=アンリ・コルピをご推薦したいわけです。

戦時中夫をナチに拉致され一人カフェを営む主人公テレーズ、ある日店に立ち寄った浮浪者が夫にそっくりなので驚くのだが、男は記憶を喪失しており自分自身の事もままならない。でもテレーズ絶対にこの人は夫だと確信を持ち、お店に呼び食事など振舞い、なんとか記憶を呼び戻して欲しくて、二人の思い出の曲でチークを踊る。その時テレーズの優しい手が彼のうなじを撫で、首筋の大きな傷に触れる。全てを悟るテレーズ、この傷が夫から記憶を奪ったんだと。

男が帰る時夫の名前を呼ぶテレーズ、男は反射的に両手を上げ硬直する。そこにトラックが突っ込み男は何も思い出せないまま死んでしまう。

残酷な戦闘シーンも無く淡々と進む大人の反戦映画ですが、HACHI公これは同時に優れた恋愛映画でもあると思いますよ。少し真面目なHACHI公でした。