月水食堂のお弁当

地産地消と昭和の香りをコンセプトにした安くておいしいお弁当を届けます。

思想植樹

2011-09-28 19:27:52 | 日記
☆水曜弁当
南瓜のコロッケ
大根とツナの煮物
胡瓜の梅肉和え
メロン、漬物

先日の昼下がり。近所の道を8人の男女が歩いていた。

台風が去り涼しくなったとはいえ、日中日差しがまだきつい道をひたすら歩く姿は人目を引く。

年代は20~50代くらい。みな品がよく身奇麗にはしているが、体つきに覇気がない。

一目で宗教団体の啓蒙活動だとわかった。

デンゼルが生まれてすぐ乳腺炎を起こした私は、知人の勧めで有名な母乳マッサージに通った事がある。1歳3か月の断乳まで指導を受け、そこで沢山のママ友にも恵まれた。

その助産師の先生が信仰してる宗教団体によく誘われ、あまりに執拗なので、興味本位で一般市民に解放したつどいへと参加したことがある。

人里離れた広大な土地。そこをユートピアと信じた人々が財産を投資して 入村し、畑を耕し、家畜を世話し、加工品を作り 販売にも携わり生活を送る。

理想に走る人の目は遠くを見ている。

思想を植え付けられ、自我を失い俗世間から脱出する。

不思議な世界だった。自分にはそこまでのめり込む気持ちは全く育たず見学のみに留まった。

熊本で、不登校の女子中学生が「滝行」と称する拷問により窒息死した。

宗教団体の僧侶と父親による凶行だった。

父にとってはもちろん殺意などなく、わらにもすがる思いからだったろう。

しかし、窒息するほど水を浴びせるとは、なんと無知で非常識。悲しい結末に心が痛む。

先述した助産師も団体に入村後、我が子と引き離された生活をし、結果、団体の過失により子どもが大けがをして後、脱会したと聞いた。

自分の足元を見る勇気が欲しい。大切な命を失ってからでは遅いのだ。